過剰診療
今日来院された90歳のご婦人が、頻尿で定期的に来院しています。
3月30日に公的病院に入院予定だと聞き、入院の理由を尋ねました。
すると、過去に大腸癌が発見され、手術をされたそうです。その後、肝臓転移が発見され、肝臓の手術もしました。ところが最近になって、左肺転移が発見されましたが、「手術が出来ないのて、その日から入院して、抗ガン剤の点滴をしましょう」と言われたと言うのです。そのご婦人が、副作用も経験していて、もう治療はしたくないと言うと、「では、病院ではすることが何もないから、もう来ないでください」と90歳のご老人を冷たく突き放されたので、頼る所がないので、仕方なく治療を受けることにしたと、こぼしていました。
その話しを聞き、女性の平均寿命の86歳を遥かに越えた90歳の弱々しいご高齢のご婦人に、50歳の患者さんと同様に、画一的に抗ガン剤を勧める主治医の常識が理解出来ません。個々の患者さんに応じた治療法を選択するのが、プロの医師としての役目です。
いくら公的病院の医師とは言え、ご家族と相談し、主治医を変えましょうとお話ししました。
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コメント
「生きて帰って来たよ。」
先生の笑顔を見て「あぁ、神様は本当に高橋先生を返して下さったのね....。」と、安堵の涙がこぼれました。
今日、土曜日の待合室は超混雑で座るところがなかったですね。
それだけ多くの人々が先生のお帰りを待っていらしたのですね。
先生は今回の入院前、去年11月の入院前と比べはるかに
お元気になられたように感じました。
何だか、お顔を覆っていた薄い膜がきれいに剥がれたような、憑き物が落ちたような、そんな印象でした。
プラズマ中、先生が患者さん達に話されていらっしゃる声が聞こえ先生は本当に患者さん達との会話が嬉しいんだなぁ...好きなんだなぁ...そして患者さん達も同じ気持ちなんだなぁ...と、思いました。
その会話は音符たちが楽しそうに踊っているかのようでした。
「細く長くやっていかないとね。」
そのお言葉は私達患者全員の祈りでもあります。
神様、先生を戻して下さり、ありがとう。
そして先生、戻ってきて下さり、感謝です。
投稿: | 2017/03/18 19:41
「神様は悪戯好きでね、僕を死ぬギリギリのところまで連れて行かないと気付かせられないんだよ。僕はいろいろと気付いたよ。」
図々しく厚かましい私も流石に今日の混み具合いから
長話をするのは憚れました。
機会がありましたら是非、何に気付かれたのか教えてもらいたいです。
私が教わった仏教では気付き悟り悟ってはまた気付く
それが因縁解決であり気付く行為こそが自立だと言っておられました。
先生の「次のステージ」というものを是非お聞かせ下さい。
投稿: | 2017/03/18 20:07
何故でしょう。
高橋先生と出会いお話をさせていただくようになってから私は主人の事がますます好きになりました。
度々の手術、年間にかかる総医療費、それだけでも主人には相当な迷惑を掛けているのに主人は嫌な事のひとつも
言った事がなくいつも
「お前の人生だ。好きに生きたらいいよ。」と、言ってくれます。
朝の出勤時には「どうか無事に帰って来て欲しい。」と祈り、夜遅くに帰って来て顔を見ると「お帰りなさい。」の前にまずは「良かった。」と、胸を撫で下ろします。
何故でしょう。
高橋先生に出会ってから主人の事が愛おしく、ますます大切な人だと思うようになりました。
気付いては悟り悟って懺悔し、また気付く。
この病気が教えてくれた副産物かも知れません。
投稿: | 2017/03/19 10:00
その90歳の老婦人のお話は、とても哀しく残念な内容ですね。
おそらくその医師には「上級バイアス」がかかってしまっていて、
物事を上から目線で画一的にしか、見られなくなっているのでは
ないでしょうか。
幸い自分自身はこと泌尿器科に関しては、高橋先生と巡り会えた
事で非常に救われています。
以前のままの泌尿器科医を受診したままであれば、効果のない
薬を延々と処方され、最後は「一生付き合って行くしかない」と
常套文句で突き放されていたかも知れません。
他にも思い返すと歯科医などは、以前受診していた歯科医師は
酷いものでした。
今は、献身的で腕の良い歯科医に巡り会えているので、本当に
ここまで違うものかと、改めて気付かされます。
その御婦人もそれだけ長生きされた最晩年に、せめて良心的な
主治医と巡り会える事をお祈りしたいです。
投稿: NT | 2017/03/19 15:59
世の中、理不尽な事がとても多いと感じます。
理不尽だらけと思っていた方が良いのかも知れません。
私も病院で働いています。
最近こんな事がありました。
朝、患者さん達を迎えに行き夕方送りとどけるバスに添乗員として乗る事があります。
そのバスはなんと10台以上で毎日かなりの人数の患者さん達が通って来ている事になります。
数ヶ月前に新しいドライバーさんが入り5号車の担当になられました。5号車は私と職員のSさんが添乗員として、よく乗る号車です。
その新しいドライバーさんのFさんはSさんと昔からの知り合いで、もしかしたらSさんの紹介で入職されたのかも知れません。
Fさんの運転はとても乱暴で危なく、これでは患者さん達が危険だと判断し私は上司に相談しました。
上司は「あなたが言う前に既に方々から苦情が来ている。
事故が起きてからでは本当に遅いので患者さんと患者さんのご家族から苦情があったと言う話でFさんに注意しておきます。」と、言われました。
上司が注意したという翌日からFさんとSさんの私への態度が一変しました。
簡単に言えばフルシカトです。
「Sさんがあなたが上司にチクッたと言っているよ。」と、他の職員から私は聞きました。
その後、運転は随分穏やかで優しい運転に変わりました。が、私へのフルシカト、嫌がらせは今日も続いています。
FさんSさん共に70歳です。
70にもなってこんなレベルの考えの人がいるか?と、思うと残念でなりません。
ドクター然り看護師然りです。
患者さんの事なんて自分達の給料の種くらいにしか考えていない人がいっぱいいます。
とても残念な現実です。
この危ない世の中を生きていくには自分の五感を信じ
その場その場の判断力をつけていくしかないのかも知れません。
投稿: | 2017/03/19 17:59