第116噺(145噺)「インスリン」
私の父は、64歳の時に糖尿病が原因の動脈硬化で、脳梗塞が発症し亡くなりました。
私が30歳の頃です。父は、糖尿病の治療を全くせず、そのまま放置でした。医師でなかった父の姿を見て、反面教師だと思いまいた。
当然、糖尿病に神経質になり、いろいろなサプリメントや様々な薬を独学で勉強しました。
遂に、最先端治療であるインスリンに行き着きました。インスリンの注射量を工夫して、血糖値を正常に維持しました。少し低いくらいにしていました。
かなりの年月が問題なく経過しました。
ところが、このブログで過去に記載しているように、次第に体調が悪くなり、大学病院の同級生の二人の教授に診てもらいました。すると、慢性腎不全が判明し、原因が低血糖だったのです。
数年前から、低血糖は糖尿病を悪化・進行するという疫学的知見が、一部に公開されたのです。何のことはない、私が得た当時の医学知識は不完全だったのです。
結果的に、最良と思われたインスリン治療が、長期間にわたると副作用として慢性腎不全になったのです。
疫学的に、慢性腎不全の罹患数は、近年、糖尿病患者の割合が明らかに増加しています。
ある大学の報告では、糖尿病の慢性腎不全の増加率とインスリンの普及率の増加曲線にとても類似しているのです。慢性腎不全の異常な増加は、インスリンが腎毒素として作用している可能性があります。
私見では、糖尿病は科学・医学が発達し、血糖値が判明した結果、新たに作られた仮想の病気かも知れません。その知見が正しいと医学生・臨床医の頃に、何の疑いもなく身につけた知識です。
もしも、この知識が机上の空論であったすれば、現代医療が病気を悪化させているのかも知れません。逆に現代医療に頼らず、何もしない方が天寿を全うできるかも知れません。
一般の人がやれることは、多少の糖質を抑えた食事制限1800キロカロリーを行い、ウオーキングや軽い運動を行うことです。そして、医師の行なう血糖値は、参考程度に無視しても良いかも知れません。
【 注意】
生まれつき膵臓が未発達でインスリン分泌がない1型糖尿病の患者さんは、インスリンが絶対に必要です。
今のインスリンの常識は、1型糖尿病の治療を成人や肥満の人がかかる2型糖尿病に、馬鹿な研究者が安易に根拠もなく応用しただけです。外国の欧米人のように短期間しか生きられない人の場合は、インスリンの副作用は出現せず、医師が決めた正常の血糖値100になり満足して亡くなってしまいます。
しかし、最近の日本人のように長生きの人種の場合、最後はインスリンの副作用で苦しむことになると考えられます。戦前には日本人に糖尿病という病気はないとされていました。ところが、戦後、欧米の医学が輸入され、普及すると同時に糖尿病患者かウナギのぼりに増加したのです。原因は、欧米の高カロリー・高タンパク・高コレステロールとされていましたが、善意で行っている医療とは考えも及ばなかったのかも知れません。
世界中の人間は、皆同じという欧米的考え方の弊害です。
差別的発言かも知れませんが、そこそこの食事をし、医療にお金をかける余裕のない低所得者の人たちの長生きの秘密が分かった気がします。
【参考】
糖尿病の医学的歴史を調べてみると、当初のインスリンは腎臓毒性があったと報告されています。その改良品が現在のインスリンですが、長期間投与しても腎臓毒性が出ないとは証拠はありません。
(http://www.yakult.co.jp/healthist/213/img/pdf/p20_23.pdfの記事から)
私のように現代医療を信じ、30年間も治療を続けた結果が今の私です。
現代医療の犠牲者は、私一人で十分です。皆さんは、よくよく考えて治療を選択してください。この考え方は一般的な常識ではなく、また強制するものでもありません。
あくまでも、私の実体験から推理した理論・考え方です。
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コメント
先生
糖尿病の飲み薬はインスリン注射より大丈夫でしょうか? 父が飲みはじめました
回答
ここに書いた考え方は、あくまでも私の意見です。
一般の医師から見れば、 馬鹿な考えです。
しかし、現代医療が進んでいるにも関わらず、糖尿病患者が増加しているのは不思議です。
取り敢えず、薬を少なくして、暴飲暴食は避け、毎日1時間ほどの運動やウオーキングをすすめましよう。
投稿: 慢性前立腺炎 | 2017/03/26 20:52
先生
ありがとうございます。実は私の地元の大学附属病院の教授で肝臓の専門されていて今はある有名な病院にいらっしゃる先生が糖尿病患者にインシュリンをすすめないで生活改善運動を優先させて指導されています
高橋先生と同じ考えなんだろうなぁと思ってます
父もインシュリンは避けさせようと思ってます
投稿: 慢性前立腺炎 | 2017/03/28 18:16