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ジョーク

大学病院で目の手術をした関係で、定期的に御嶽山の眼科クリニックで診察を受け、その帰途で、池上駅からタクシーに乗車しました。
行く先を告げると、
「馬込図書館の方向ですね?」と60代の運転手さんが答えたので、
「よくご存じですね。」と私が答えると、
「東大を出ていますから、銚子(調子)の灯台(東大)ですけどね。」と続きました。
「ジョークはいいですね。」と私が言いました。
「生活の中で、少しでも明るく生きるために、ジョークが必要だと思っています。」
「今の私には、ジョークががなかなか言えません。私は今、腎不全で闘病中で、1日4回透析しています。特に最近体調が悪くなり、一週間精密検査で入院したのですが、原因はハッキリ分からないのです。」
「週三回の血液透析ではないのですか?」
「・・・実は、私の妻も腎不全で、血液透析中です。私と所帯を持つ前は、他の男性と結婚をしていました。ところが、彼女が腎不全になったら離婚されてしまったのです。私は彼女が好きになり、所帯を持ちました。入籍はしていません。妻の子ども達の苗字が変わるのを避けるためです。今でも妻は『他に好い人がいたら別れてもよい』と言っていますが、私は、別れたら君と同じ境遇の人とまた所帯を持つと言ってやるんです。」
奥さんにしてみれば、「捨てる神あれば拾う神あり」です。見方を変えれば、塞翁が馬です。
「運転手さんはとてもいい人ですね。あの世に生まれ変わったら、きっとステージの高い天国に行けますよ!」
「先生も病気に負けないで、明るくしあわせになってください!」
クリニックの前で私を降ろすと、車はUターンをして池上に戻って行きました。車の窓から私に手を振りながら。
少し元気になった私でした。

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コメント

先生のお久しぶりの近況を拝見して少しほっとしました。
最近体調がお悪いので心配です。
私は森田療法(慈恵医大森田正馬教授考案)で心配事やストレスをかなり克服してきました。
現在でも大阪や東京でセミナーが開かれています。
毎回たくさんの人が参加されています。
慈恵医大の第三病院の中村敬先生、館野歩先生、矢野勝治先生などがアドバイスをされています。
次回は東急病院(大田区)の先生が講師です。
薬を極力使わない療法なので副作用がありません。
一日四回の透析は本当につらいと思います。
その中でジョークを常に忘れないということは森田療法に通ずるように感じました。

投稿: 京都在住 | 2016/12/19 08:33

今春に職場に新卒の女の子が配属されました。

22歳と言っても立派な先生です。
患者さんとの触れあい方は流石で職場が一気に明るくなりました。

話してみると母子家庭で育ち母親に楽をさせてあげたいから更なる資格を取る為に毎日、勉強している事、妹、弟の奨学金の保証人になっている為、自分の分を合わせるとかなりの金額の奨学金を背負っている事……などなど
22歳の肩には何と重たいものが乗っているのか……と、遠くから見守っていました。

その彼女が働き出してから間もなく気が付いた事がありました。

トイレが異常に近いのです。

彼女に高橋先生の事、話しました。
来年早々、彼女を連れて行きます。
高橋先生、どうか彼女を救ってあげて下さい。
どうか助けてあげて下さい。

私は自分の娘と歳が近いせいもあり放っておけないのです。
診察券No.32159です。
宜しくお願いします。

投稿: | 2016/12/23 22:06

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