アナログからデジタルへ、デジタルからハイレゾへ
自然界の音は、すべてアナログです。レコードやカセットテープの音源はアナログに近いものです。
ところが、このアナログの音源をデジタル化して作成したのが、CD音源です。私のような音楽の素人には分かりませんが、専門家が聴くと、デジタル音源はアナログ音源に比較して、かなり大雑把な音源だそうです。アナログ音源は、音に奥行きや広がりがあり、演奏者の息継ぎも感じられるそうです。
このデジタルの欠点を補うべく最近登場したのが、ハイレゾ音源です。デジタルよりも、積分を細かくしてよりアナログの波形に近づけた音源です。
アナログは、音源の波形に限らず、あらゆる事象で起きている現象です。
このアナログからデジタル化の操作は、科学や医学にも当てはまる思考法です。
科学は、複雑なこの世界を人間が容易に理解できるように単純化する学問です。ある意味、物事をデジタル化しているに過ぎません。
先に解説したように、PSA値高値=前立腺癌=前立腺針生検という短絡的な考え方が、その典型です。PSA値が高くなる原因はいろいろあるにもかかわらず、前立腺癌だけに言及する考え方です。
さらに、前立腺癌を前立腺針生検で何の障害や弊害もないと単純に思い込むのにも問題があります。これらはすべてデジタル的な思考法です。何でもかんでも単純に考えないで、もっと詳細に考えるべきでしょう。デジタル化思考からハイレゾ化思考のように。
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