オリジナル
お釈迦さまは、想像を絶する難行苦行の末、村の娘スジャータが差し出した醍醐(ヨーグルトのような飲み物)を飲みながら『こんなことでは悟れない』と悟りました。そして座禅をしながら平穏な日々を過ごすうちに菩提樹の下で悟りを開きました。つまり、仏陀になったのです。
しかるに、今までに日本では千日行や即身仏になって、悟ろうとしています。『難行苦行では悟れない』とお釈迦さまが語っているのに、なぜ後世の人間は難行苦行しようと企てるのでしょうか。
お釈迦さまは、高貴な出の方(今でいう知事のご子息)ですから、今では難解な文字、梵語を書くことができたはずです。しかし、お釈迦さまの自筆は残っていないし、見たこともありません。あえてご自分の考えを記述に残すことはありませんでした。おそらく、文字で残すと、その文字の限られた意味に縛られて、後世の人間がお釈迦さまの考えの本質を誤解すると思ったからでしょう。
ところが、後世の人間は集まって、お釈迦さまは、アー言った、コー言った、コー聞いたと文字に残してしまいました。それが様々な経典・経文になり、お釈迦さまの本質が変質したのではないでしょうか?経典・経文は中国に伝わり中国語・漢語に翻訳され、さらに日本に伝わり、その漢語を日本人なりの漢字で理解するに至り、本質がだいぶ変貌したのではないでしょうか?
密教では、護摩を焚いて、様々な仏法の神様に祈願します。しかし、この方式は多神教であるバラモン教の方式に他ありません。後世の人間が、仏教とバラモン教を融合させてしまったのです。バラモン教に疑問を感じて仏教を開いたのに、後世の人間がバラモン教を吸収したのです。おそらくバラモン教の司祭たちが自分たちの立場を守るために、仏教の「良いとこ取り」をしたのに違いありません。
天才であるお釈迦さまのオリジナルなお考えを、後世の知識人である頭だけの凡才が脚色してしまうのです。時代が移り変わり、信仰する民族が変わるのですから、お釈迦さまのオリジナルはどこに行ったのでしょう。後世の人間は、多くの経典や言い伝えから、お釈迦さまの本質を少しでも垣間見ようとしなければ分からないでしょう。
前立腺癌検診で使用されるPSA検査は、オリジナルの使い方は、前立腺癌転移の進捗状況を観察するための検査法だったのです。しかるに、後世の人間が前立腺癌の早期発見に有用だと信じて現在に至ります。この妄信が見つけなくてもよい前立腺癌を見つけているのかも知れません。歴史は常に繰り返すのです。
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コメント
釈迦の直接残した文献や言葉は全く残っていません。
第一回結集でああでもないこうでもないといろいろの意見が出てお経の原典になったのですが必ずしも釈迦の考えを踏襲しているとは限りません。
どうしたら釈迦の悟りや教えを体験することができるのでしょうか。
このことは非常に困難なことですが、私は毎日の座禅で体験する以外ないと思っています。
座禅しても特別の感覚になったり、精神が鍛えられたりすることは、まったくありません。
道元さんが言ったように只管打坐(ただ座禅をする)だけでいいのだと思います。
【回答】
お釈迦さまも、初めに理論ありきで悟られた訳ではありません。
実践して行くうちに自然発生的に悟られています。
お釈迦さまには菩薩の才があったから仏陀に成り得たのでしょう。
私たちは才のない凡夫です。
でも不可能とは思わずに努力は必要です。
実践して行くうちに、希望するモノの影くらい見えて来るかも知れません。
今この回答を自分の部屋で腹膜透析をしながら書いています。
座禅ではありませんが、私にとっては、この苦行も修行のうちなのでしょう。
その内、開けるかも知れませんね。」
私は現在前立腺がんのホルモン療法をしていますが、グリソンスコア7(3+4)のガンが本当にガンなのかラテントガンなのかわからないのが悩みの種です。
先生は診察されてどのように思われましたか?
生検をしてしまっているので、今更言ってもしかたがないのでしょうか?
先生のお考えをお教えいただければ、幸いに存じます。
【回答】
私たち泌尿器科医の限られた知識と技術で造られら当面の診断評価と常識でしかありません。
常識は常に覆されます。
参考程度に思ってください。
投稿: 京都在住 | 2016/06/04 16:25
早速のご回答ありがとうございました。
私たち泌尿器科医の限られた知識と技術で造られら当面の診断評価と常識でしかありません。
常識は常に覆されます。
参考程度に思ってください
真実はそうなのでしょうね。
この先生のご回答を聞いて心が落ち着きました。
本当にありがとうございました
投稿: 京都在住 | 2016/06/04 19:49
ホタルは光るものだと思っておりました。
それも雄が光るのだと思い込んでおりました。
ホタルは、幼虫の時に雄も雌も光り、成虫になったら光らなくなるのだそうです。
少しだけ、成虫になっても光続ける種があるそうで、それが私たちが知る「ホタル」なのだそうです。
きっと私は本当のことなど何も知らないで、知っている気でいることが、沢山あるのでしょうね。
投稿: | 2016/06/06 13:43
ホタルの投稿、カボスワインでございました
投稿: | 2016/06/06 13:44