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城南泌尿器医療連携セミナー

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2月23日、第1回城南泌尿器医療連携セミナーが開催され、私が講師として講演しました。
大田区地元の基幹病院である東邦大学大森医療センター泌尿器科と大田区全域(大森医師会・蒲田医師会・田園調布医師会)の内科をはじめとする開業医の医師との連携を深めようという趣旨で催されました。

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今回、排尿障害に関連した病気について解説しました。従来の考え方では、慢性前立腺炎も間質性膀胱炎も過活動膀胱も前立腺肥大症も、それぞれ別個の独立した病気として考えられてきました。そのため、病気の治療も別個の治療が行われてきました。しかし、これらの治療では、患者さんが満足するのは50%くらいの人しかありません。

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下部尿路の興奮は、脊髄神経に入力され、そこで患者さんに応じた個性的な症状に変化します。脊髄神経はある意味でブラックボックスです。下部尿路の症状にもかかわらず、違う症状になるので、別々の病気として分類されてしまうのです。

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個々の症状は異なっていても、原因は排尿障害なので、それを治療しない限り、病気は治らないことになります。症状だけに目を奪われてしまい、排尿障害を治さないから患者さんは悩むのです。

症例を5人提示しました。
1.膀胱痛症候群(陰部疼痛症)
2.慢性前立腺炎(陰嚢掻痒症)
3.慢性前立腺炎(睾丸痛)
4.間質性膀胱炎
5.間質性膀胱炎

講演の中で、従来の尿意に関する概念をひっくり返すような解説もしました。
また、排尿障害があると、なぜ頻尿になるのかも解説しました。

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