« 入院4日目(腹腔洗浄) | トップページ | 第84噺(145噺中) 「世界糖尿病day」 »

第83噺(145噺中)「症状」

病気には症状があります。その症状は、組織・臓器によって特有の症状が決定されます。

例えば、肺の症状は、咳、痰、息苦しさ、喘鳴などです。これらの症状は風邪でも気管支炎でも肺炎でも肺結核でも気管支拡張症でも喘息でも肺化膿症でも肺癌でもほぼ共通です。

例えば、胃の症状は、胃痛、胃部不快、胃もたれ、ゲップ、背中の痛み、食欲不振、腹部膨満感などです。急性胃炎でも萎縮性胃炎でも胃潰瘍でも胃癌でもほぼ共通です。

同じように膀胱の症状は、頻尿、残尿感、下腹部の不快感、陰部痛などです。急性膀胱炎でも慢性膀胱炎でも過活動膀胱でも間質性膀胱炎でもほぼ同じ症状です。なぜなら膀胱の訴える症状だからです。唯一の区別は、尿中の白血球、赤血球、細菌の有無などですが、これは陰部から尿が出て来るということから考えて、陰部の汚れや下り物や細菌が混入するので、誤診されることがとても多いのが現状です。

膀胱や前立腺の症状が、尿道の痛みやムズムズ感として感じることがあります。そのため、慢性尿道炎と誤診されることがあります。
女性の場合、膀胱の症状が、膣の痛みや痒みとして錯覚することが あります。この場合、カンジダ性膣炎と誤診されることが多くあります。

腹痛には注意が必要です。痛みの場所と痛みを作っている場所が異なることがあるからです。
例えば、盲腸よりも上位(食道、胃、十二指腸、小腸)の痛みは上腹部の痛みに感じます。盲腸は右下腹部に存在しているにもかかわらず、虫垂炎(盲腸炎)の初期は上腹部に痛みを感じるのです。ですから、虫垂炎の初期の状態を急性胃炎と誤診することがあります。

横行結腸は上腹部に存在しているにもかかわらず、横行結腸の痛みは下腹部の痛みとして感じます。このように痛みの場所と痛みを作っている場所が異なる場合の正確な診断のためには、基本的な診察法である腹部の触診が必須です。

|

« 入院4日目(腹腔洗浄) | トップページ | 第84噺(145噺中) 「世界糖尿病day」 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 入院4日目(腹腔洗浄) | トップページ | 第84噺(145噺中) 「世界糖尿病day」 »