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第70噺(145噺中) 「元気と現金」

患者さんは60歳代のタクシーの運転手さんです。
最近、男としての元気がなくて困っているとのことで来院しました。バイアグラを服用しても今一つで、何とか他に方法がないかと相談されました。実はフィリッピンに現地の奥さんがいて、定期的に行って夫婦生活をしなければならず、困っていたのです。
一つの手段として、ペニスに注射する方法があります。自費診療になりますが、細い針の注射器にプロスタグランジン・塩酸パパベリン・PDE5阻害剤・硫酸アトロピンのカクテル注射液を入れ注射するのです。これらの薬剤は陰茎動脈と海綿体血管を無理やり拡張させ、勃起を促す方法です。
この注射をお渡ししてから1カ月後 、患者さんが喜んで再診されました。目的を果たしたのこと。しかし、見るからに元気がなく、悪い言い方で言えば「ショボくれた」オヤジなのです。昔は建築会社を経営していてベンツを自家用車として乗り回していた二に、不景気で会社はつぶれ、今では軽トラを自家用車として使っていると嘆くのです。精神的にもかなり落ち込んでします。そこで手を見せていただきました。人差し指が薬指よりもはるかに短いのです。成長期に男性ホルモンが多かった所見です。以前に男性更年期障害で解説いたようにホルモン低下症候群の可能性が高いことが予想できます。そこで患者さんに男性更年期障害治療の提案をしました。すると、快諾し注射をしました。
Dragonball
1カ月後、患者さんは少し元気になったようです。仕事(タックシー運転)が無理なく出来るよようになったと喜ばれ、再度の注射を希望されたので行いました。
次の1カ月後、患者さんは顔つきが締まり、さらに元気になりました。仕事をしていてさらに『もう少し走ろう!』という気になるのだそうです。そして月の売上が、同じように仕事をしているつもりでも15万円もアップしたそうです。元気になって現金が増えたというエピソードでした。
【イラスト:ドラゴンボール元気玉より】

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