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第69噺(145噺中) 「生活習慣病と成人病」

Seikatusyukanbyo
生活習慣病として、高血圧、糖尿病、動脈硬化、高脂血症、高尿酸血症、肥満などが挙げられます。人間ドックや健康診断の謳い文句に頻繁に出て来るフレーズです。
なぜ生活習慣病という病気の概念が作られ、声高に予防しようと官民一体が強調しているのかと言えば、次に挙げるデータから理解できるでしょう。

厚労省のHPから調べると、主要疾患の死亡者数(平成7年「人口動態統計」)は以下の通りです。
第1位がん26万3千人
第2位脳卒中15万人
第3位心臓病14万人
第9位腎炎等1万6千人
第10位糖尿病1万4千人
これらの総死亡に占める割合は、約63%です。

主要疾患の一般診療医療費(平成6年度「国民医療費」)は
第1位脳卒中約1兆9千億円
第2位がん1兆7,600億円
第4位高血圧症1兆6,200億円
第7位糖尿病8,700億円
第8位腎炎、ネフローゼ及び腎不全8,500億円
第10位虚血性心疾患6,600億円
これらを合計すると約7兆7千億円で国民医療費に占める割合は約35%にのぼっています。

食生活を質素にして、暴飲暴食をせずに運動を取り入れ、喫煙をしなければ防ぐことができるかもしれない病気のグループを「生活習慣病」と定義したのです。内容的にはとても崇高な概念ですが、要するに『医療費がかかるような病気にはならないでくれ!』というのが厚労省の本音でしょう。

もし、厚労省の思惑通り「生活習慣病」が激減して、「生活習慣病」に関連した病気で亡くなる人が同様に激減したら、いったい私たちは何で亡くなるのでしょうか?老衰か認知症か肺炎でしょうか?厚労省の政策通りの在宅介護で、家族全員に経済的負担と肉体的負担をかけるような、老老介護や周囲の人間に勤労意欲を極端に低下させる環境を助長するだけです。死んだ時には、家族全員が『死んで本当に良かった!』と思わせてしまう、そんな悲しい状況を作るのが厚労省の理想なのかもしれません。

「生活習慣病」という文言から連想できることは、普段の生活が乱れていて暴飲暴食をするから生じた病気というイメージです。つまり、これらの病気にかかかった人たちは、『意志が弱くて自制心がなくて病気になってしまった!』そんな人たちだというレッテルを貼られたようなものです。言葉としては従来からある「成人病」が一番公平な病名でしょう。成人病をもっとハッキリした概念に定着させるとに専念すれば済むことです。

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