第66噺(145噺中) 「薬」
病気の治療に薬を服用する内服治療があります。
薬と聞くと治るためのものと多くの人が誤解しますが、実は治るための薬剤は少数で、多くは病気を進展しないように維持するための薬がほとんどです。
では、治るための薬剤にはどんなものがあるでしょう?それは風邪やインフルエンザや急性感染症の際に使用される抗ウィルス剤や抗生剤くらいしかありません。
写真の薬は、糖尿病、ネフローゼ症候群、慢性腎不全、網膜黄班変性症の私が毎朝服用しているものです。
左上から順番にラキソベロン(下剤)2錠、フェブリック(尿酸治療薬)1錠、アダラートCR20mg(降圧剤)1錠、オルメテック20mg(降圧剤)1錠、カルナクリン(血管新生ホルモン剤)1錠、トラゼンタ(糖尿病治療薬DPP-4阻害剤)1錠です。この他に鉄剤を毎晩服用しています。さらに伊スリン注射を朝食前と夕食前に皮下注射しています。
キレート剤を服用していると、ひどい便秘になるので下剤が必要です。尿酸値が高いと、腎機能が悪くなっるので尿酸治療薬を服用します。腎臓が悪いために腎性高血圧になっています。そのため腎臓に効果のある降圧剤を2種類服用しています。眼の網膜の血管が細く一時的に閉塞し視力障害を経験したので、眼の血流を維持するために血管新生ホルモン剤を服用しています。体内のインスリンの効果を上げるためにDPP-4阻害剤を服用しています。どの薬剤も治って終了というものではなく、病気の進行を遅らせるために継続しなければならない薬剤です。
真ん中から右はサプリメントです。眼の総合ビタミン剤、アスタキサチン錠、乳酸菌カプセル、アルギニンカプセル、枯草菌錠です。腎臓の血管炎症を防ぐために抗酸化力の強いアスタキサチンを服用しています。便秘の改善目的に腸内細菌叢を養うために乳酸菌と枯草菌とヨーグルトとオリゴ糖と乳酸菌培養エキスを服用しています。体内の抗動脈硬化作用のある一酸化窒素を増やすためにアルギニンを服用しています。
腎不全で血中のカリウムが高くなるのを防止するためにカリメイト(キレート剤アルミパック)と血中の酸性度が高くなるので重曹を毎食後服用しています。これが不味い不味い。
自分の命を高水準で維持するためには、相当な努力が必要になります。気を抜けば、すぐに「あっち」の世界に誘われてしまします。生きるのは大変です。
| 固定リンク
コメント
「僕は毎日これだけの薬を飲んでいるんだよ。あなたも地べたをはってでも生きのびるために薬を飲む事なんて、どうって事ないでしょ?」
高橋先生にそう言われ一年経とうとしている今、ようやく少しは理解出来るようになったのかもしれません。
今、私は生きているだけで丸もうけだと思っています。今のこの症状が出なければ、もっともっとイヤなヤツで、もっともっとろくでなしだったと思います。
いつだったか高橋先生が
「僕は家族が健康で幸せなら、それで良いと思っている。」と、話して下さって
私は正直、高橋先生ほどの方でも何だか一般人みたいな事、言われるんだなぁ‥‥と、ビックリしましたが今そのお言葉をズシリと感じています。
投稿: | 2015/07/16 21:43