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第64噺(145噺中) 「五行陰陽」

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中国の古くからの世界観で「五行陰陽」というものがあります。
この世界を5つの要素に分けます。火、土、金、水、木の5要素です。その5つの要素は相互に関係しています。木が燃えて火になり、火が燃え尽きて土になり、土から金(鉱物)が出土し、鉱物(金)の間から水が湧き出て、その水で木が育つという関係です。この関係を相生関係といいます。
逆に5つの要素には相克関係も存在します。木が生い茂ると土がなくなり、火に水をかければ火は消え、湧水に土でふたをすれば水は出なくなり、土のない岩肌(鉱物)には木は育ちません。鉱物は火で溶けます。すなわち足の引っ張り合いの関係を相克関係といいます。必ず一方通行の関係です。中国人らしい考え方ですね。

この世界観に体の五臓六腑を当てはめて病気を治し健康にと考えたのが、漢方での「五行陰陽」説です。
それぞれの要素に臓器を当てはめます。「火」には心臓と小腸、「土」には脾臓(今の膵臓)と胃、「金」には肺臓と大腸、「水」には腎臓と膀胱、「木」には肝臓と胆嚢をそれぞれ当てはめたのです。なぜこの臓器が?というものもあれば、そうだろうなというものもあります。中国4千年の長い歴史が生み出した考え方ですから、60年くらいしか生きていない私の言える立場ではありません。

さてさて、具体的に病気を挙げて話を進めましょう。
例えば、肝臓が病気になったします。西洋医学では肝臓だけに治療の対象を集中します。当然ですよね?ところが、五行陰陽ではちょっと考え方が違います。肝臓が悪いということは、相性関係にある腎臓にも問題があると考えます。ですから肝臓はもちろんのこと腎臓の治療もしなければなりません。また、心臓も相性関係にありますから、肝臓が病んでいれば心臓にも負担がかかっていると考え、心臓の状態にも注意が必要になります。
相克関係にある肺臓や大腸は、おそらく、これらが弱っている時に肝臓の足を引っ張ると考え、肺臓や大腸にも治療が必要な場合が出てくるのです。西洋医学に比較して複雑で面白いでしょう?

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