巨人と巨匠

先日、金沢の泌尿器科学会で一緒に行った妻と別行動を取った時のお話しです。金沢駅前の日航ホテルで妻がお茶をしていると、広いラウンジにもう一組の人がいました。ご高齢の男性が二人、ご高齢のご婦人が一人の３人の人です。この３人が耳が遠いのか？大きな声で話をしています。お蔭で、聞きたくなくても、この３人が誰であるか妻も分かってしまいました。口角泡を立てて話をしている、頭が禿げている髭が生えた御仁が札幌医大の名誉教授の熊本悦明先生、その話を聞きながら時々うなずいている胸板の厚いガッチリした御仁が８０歳でエベレスト登頂に成功した三浦雄一郎さんとその奥様でした。
その翌日、泌尿器学会の目玉講演会で熊本悦明先生が司会で、三浦雄一郎さんが講師という予定でした。丁度、その打ち合わせに妻がでく合わせたのでした。これを聞いた私は何かの啓示かも知れないと思い、翌日、疲れているにも関わらず拝聴しに行きました。感想は別のテーマで解説しています。現代の巨人と泌尿器科の巨匠二人、この前代未聞の二人が話しをしている・・・このシーンを見ている妻も奇跡です。