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第51噺 (145噺中) 「散歩の効用」

Walking日常生活に散歩の時間をあえて設けることで、心臓・脳血管の病気を回避することができると、専門誌に報告がありました。健康を願うのなら趣味でなくても散歩を日常生活に取り入れた方が良いことが分かります。キーワードは「プラス2千歩」です。その内容を下記に抜粋します。【写真:横浜根岸森林公園ウォーキングから】

糖尿病予備軍(耐糖能異常)の人は散歩を増すことにより、心血管疾患(狭心症・心筋梗塞・脳卒中・脳梗塞など)の危険率が低下することが、9,000例超を対象に行った研究解析(前向きコホート試験)の結果、明らかになりました。普段の日常生活(ベースライン時)の歩数を1日2,000歩増やすことで、心血管疾患の危険率は約1割減少するといいます。英国・レスター大学のThomas Yates氏らが行った「NAVIGATOR」試験からの報告で、Lancet誌オンライン版2013年12月19日号で発表されました。

心血管リスクが高い9,306例を平均6年間追跡
研究グループは2002年1月~2004年1月にかけて、40ヵ国の医療機関を通じ耐糖能異常患者9,306例について研究解析(前向きコホート試験)を行い、歩数と心血管疾患発現危険率との関連を分析しました。被験者には、心血管疾患(50歳以上の場合)または1つ以上の心血管リスク因子(55歳以上の場合)が認められました。
【注】心血管リスク因子とは、高血圧・高コレステロール・糖尿病など

心血管疾患の発現は、心血管死、非致死の脳卒中または心筋梗塞と定義しました。追跡期間は平均6年間で、歩数計により普段の日常生活(ベースライン時)と12ヵ月後に歩行活動の測定を行いました。

ベースライン時から1年後に2,000歩/日増加で心血管危険率は8%減少、延べ追跡期間4万5,211人年の間に発生した心血管疾患発現は531件であった。ベースライン時の歩行計による歩数と12ヵ月時の歩数変化には、いずれも心血管疾患発現率と逆相関が認められました。

具体的には、日常生活の歩数が1日2,000歩増加することで、心血管疾患発生リスクは約10%低下したそうです。また、日常生活原点から12ヵ月後に、歩行活動が1日2,000歩増加または減少することにより、心血管疾患発生のリスクはそれぞれ8%減少または増大したそうです。

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