第39噺 (145噺中) 「潰瘍性大腸炎」
第一次安倍内閣が解散したのは、当時の安倍総理の病気のためでした。安倍総理のやつれた姿がとても印象的でした。その病気こそが「潰瘍性大腸炎」です。
潰瘍性大腸炎は、下痢や血便や腹痛を主訴とする表のような症状です。
好発年齢はグラフで示すように20歳〜50歳までの年齢層に多く認められるので、ストレスも原因と思われています。
潰瘍性大腸炎の有病率は2012年で10万人当たり114.1人です。罹患率(1年間の発病率)は10万人当たり8.1人です。私のクリニックには泌尿器科の病気で慢性前立腺炎の患者さんが多数来院されます、その患者さんたちの過去の既往歴をお聞きすると、かなりの確率で潰瘍性大腸炎の患者さんに遭遇します。ある期間の慢性前立腺炎患者さん人数465人の内、潰瘍性大腸炎の既往や現在治療中の患者さんが、6名おられました。実に1.3%の確率です。有病率10万に当たり1290人という膨大な数になります。一般の人が発病する10倍以上です。
このデータから潰瘍性大腸炎は、慢性前立腺炎の一症状ではないかと私は考えています。
私の考える慢性前立腺炎は、排尿障害と水分過剰摂取が原因ですから、これらの積極的な治療て症状は軽快します。もしも潰瘍性大腸炎が慢性前立腺炎の一症状だとすると、やはり排尿障害の治療と水分摂取制限で改善するかも知れません。
【参考資料】
suzukenHP
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