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第37噺 (145噺中) 「動体視力」

Column_eye_graph_03「動体視力」は、動いているものを判別・識別する能力です。
このブログを書いている私の動体視力と、大リーグで有名なイチローの動体視力が同じである訳がありません。イチロー選手はピッチャーの投げたボールの縫い目が見えるそうです。

日本体育協会の研究資料などによると人間の一生の動体視力は変化していることが分かっています。グラフは5歳から92歳までの男女800名余りを測定した結果です。これを見ると5歳の子供の動体視力と50歳の大人の動体視力がほとんど同じなのです。
60歳過ぎの私に至っては、5歳以下の幼児と同じ動体視力ということになります。ところが本人は自覚していません。50歳以上の成人の交通事故が多くなるのは当然なのです。なぜなら5歳以下の幼児が運転しているのと同じなのだからです。ただし、経験と予想で何とか運転を切り抜けているのに過ぎないのです。いつまでも若いと誤解してはいけないのです。

競艇で有名な笹川スポーツ財団のホームページには、次のようなエピソードが掲載されています。
「・・・イチロー選手は小学3年から中学3年までの7年間、毎日、バッティングセンターに通ったと言われています。中学になると、バッティングセンターではイチロー選手用に特注のバネでピッチングマシンをつくり、その超高速ボールで練習を重ねたという逸話があるそうです。動体視力の発達からみれば、イチロー選手がバッティング練習をした時期は、まさに動体視力が急速に伸びる時期とぴったり重なっています。これまで誰もやってこなかった練習を適切な時期に行った結果が、今日の活躍につながっているように思います。」

イチロー選手のような動体視力を獲得するためには、本人の素質はもちろんですが、発達する時期を見極め努力することも必要だと言うことが分かります。才能がないと諦めないで努力も必要なのです。

【参考資料:笹川スポーツ財団HP】

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