« 大森医師会馬込地区の旅行#2 丹波・灘・異人館 | トップページ | 高周波電気メス装置 ERBE・VIO300D »

第33噺 (145噺中) 「右脚ブロック・左脚ブロック」

Ekgkyaku心臓には電気的興奮が伝わる特別な道、刺激伝導系という神経の束が存在します。
右心房のとう房結節に電気的に刺激を発信するペースメーカーが存在し、そこからヒス束、右脚、左脚と特殊なルートを流れて刺激が心臓全体に伝わります。刺激伝導系は、電気的興奮の伝わる高速道路のようなものです。

Ekgrbblbbところが、何かの原因で、その高速道路が閉鎖されてしまうことがあります。あくまでも心電図で判明することですが、右脚の場合が「右脚ブロック」、左脚の場合が「左脚ブロック」と呼ばれます。
問題になるのは、何故その高速道路が閉鎖されたかということです。刺激伝導系と呼ばれる神経の束も血液によって生命活動を営んでいます。神経をよく電線に例えられますが、電線は金属で電気を流すためにエネルギーを必要としませんが、生命体である神経はエネルギーがなければ電気を流せないのです。つまり神経を栄養する毛細血管が十分でないと神経は働かないのです。
心筋梗塞は心臓を栄養する動脈が詰まったために起きる心筋の壊死です。その心筋の壊死が心臓の内側から外側に至るまで全層に渡って壊死を起こす状態が心筋梗塞として臨床的に顕在化するのです。一番ひどいのが壊死した部分に穴があく心臓破裂です。
全層までも行かない浅い心筋梗塞の場合、刺激伝導系の栄養血管が詰まるような梗塞の場合、脚ブロックとして心電図で把握されるのです。

臨床的には右脚ブロックの94%は正常とされていますから、人間ドックで指摘されても心配いりません。
ところが、左脚ブロックの場合は、高血圧性心臓病の変化として、あるいは心筋梗塞・狭心症などの虚血性心臓病の変化としての徴候所見ですから注意が必要になります。

【参考図表:心臓病の診療マニュアル 医歯薬出版】

|

« 大森医師会馬込地区の旅行#2 丹波・灘・異人館 | トップページ | 高周波電気メス装置 ERBE・VIO300D »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 大森医師会馬込地区の旅行#2 丹波・灘・異人館 | トップページ | 高周波電気メス装置 ERBE・VIO300D »