第25噺 (145噺中) 「悪玉コレステロール」
過去に動脈硬化について解説した時に、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)についても解説しました。
LDLコレステロールは「悪玉」と呼ばれてはいますが、LDLコレステロールがなければ私たち人間は生きてはいけません。なぜなら、LDLコレステロールは生きていくために必要な身体の全てのホルモンの原材料だからです。
【参考】
HDLコレステロールは「善玉コレステロール」と呼ばれていますが、分子量が大きいコレステロールのことで、実際に体では利用できません。HDLコレステロールを身体が利用できる分子量の小さいLDLコレステロールに分解する訳です。これを「悪玉コレステロール」と呼んでいるのです。
グラフは茨城県民のLDLコレステロールの高さ(グラフの横軸)と死亡率(グラフの縦軸)の関係を調査したものです。LDLコレステロールが80以下のグループは明らかに死亡率が高くなっています。
LDLコレステロールの正常値は119mg以下ですから、このグラフを見る限り疑問?です。境界域120~139mg、異常域140mg以上という現在の設定に「机上の空論」を感じます。LDLコレステロールが動脈硬化の原因だからという一方的な主張が、現在のコレステロール神話を作り上げたのでしょう。
【グラフ:コレステロール値が高いほうがずっと長生きできる:浜崎智仁著より】
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