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第15噺 (145噺中) 「聴診器」

Tyosinki
1816年フランス医師のラエネックが聴診器の原点を発明しました。

医師は、それまで患者さんを聴診をする際に、医師の耳を患者さんの胸に直接当てて、心臓や呼吸音を聞いていました。音はよく聞こえないし、若い女性の患者さんなどは脂ぎった医師が自分の胸に頬ずりするように耳を当てるのですからとても嫌がり、診察も十分に出来ませんでした。何か良い方法はないものかと悩んでいました。

ある時、ルーブルの中庭で、少年たちが長い木の棒の一方の末端を耳に当て、反対側の末端を指でガリガリ掻きながら音を聞いて戯れているのを見ました。「!」ふとひらめくことがありました。
すぐに心臓の悪い若い女性患者さんの所に走り、紙を丸め筒状にして患者さんの胸に当ててみたところ、心音がとても良く聞こえ、病気の診断に非常に役立ったという有名な逸話です。

Tengoku
この伝説にはさらに続きがあります。ラエネックはルーブル中庭の少年たちに聴診器ヒントの御礼を言いたくて捜しましたが、少年たちの行方は分かりませんでした。実はルーブルの中庭で遊ぶ少年たちは存在しなかったと思われるのです。
偉大な発明や歴史の影には、人知の及ばない不思議な存在が見え隠れしています。さしずめガブリエルとミカエル(ユダヤ教・キリスト教・イスラム教の大天使)が少年に姿を変えて神の啓示を授けに来たのでしょう。
これを書いている私には何時、神の啓示が降りて来るのでしょう。

【写真】はHP「聴診器の広場へようこそ(北里大学医学部胸部心臓外科 風間繁先生)」からの写真転載です。

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