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第五噺 (145噺中) 「こむら返り」

Komuragaeri
夜中に足がつって痛みで眼が覚めることがあります。いわゆる「こむら返り」です。
「こむら」とは「ふくらはぎ=腓腹筋」を意味します。腓腹筋が夜中に無意識に勝手に強く収縮して痛みが出る現象が「こむら返り」なのです。解剖学的に腓腹筋は、アキレス腱に連続していて、足の裏を返す働きがあります。背伸びをして「つま先立ち」する時に使用される筋肉です。

では何故、夜中にふくらはぎが勝手に収縮するのでしょうか?
医学の教科書的には、ストレスや老化現象だとされています。老化現象という言葉の一言で言われたら、「あッそう」というか答えようがありません。それで思考が停止してしまいます。これではいけません!もっと根拠を考えるべきです。

悠久の昔、私たちが木の上に住んでいた生き物だったころ、地上は危険な動物でいっぱいでした。私たちのご先祖様はサルに等しい姿をしていて、地上よりもはるかに高い木の上で生活をしていました。樹上生活者だったのです。木から木へ飛び移り、仲間とコミュニケーションをとり、果実を食べ毎日を過ごしていました。当然、夜間の睡眠中は足の裏に木の枝を感じながら眠っていました。足の裏には必ず木の枝が存在していたのです。

あれから何百年何千年何万年何十万年経過したことでしょうか?・・・サルであったホモサピエンスは智恵が付き、言葉が話せ、道具を使えるようになり、自然を理解できるようになりました。もう怯えて樹上生活をする必要がなくなったのです。地上を地面を堂々と闊歩し、危険な動物が逆に恐れおののくほどの最強の存在として、この地球上に君臨するまでになりました。

夜はベッドやフカフカの布団でスヤスヤと寝ることが出来ます。木から落ちる心配がいらなくなりました。足の裏は宙を浮いています。しかし、悲しいかな、悠久の時の経験は消すことが出来ません。身体の至る所に樹上生活の記憶が残っているのです。本能にDNAに細胞にです。

夜中、足の裏は木の枝を踏んでいないことにフッと気づきます。さぁ大変です。木の枝がなければ木の上から落ちてしまします。そこで足の裏は人間の意識とは無関係に木の枝を探すのです。足の裏はキューっと縮みサルの足のように木の枝をつかもうとします。木の枝がつかめないので、更にキューっと縮みます。それが「こむら返り」のきっかけです。

この現象は、本能であり、ある意味、条件反射です。本能や条件反射は高次中枢によって普段は抑えられています。しかし、高齢になると中枢側からの抑制命令を聞けなくなってしまうのです。また、ストレスや肉体的疲労があっても聞けなくなってしまうので、この現象が起きやすくなります。

対策として、足元に足の裏が常に触れることのできるクッションやまくらや座布団を置くと良いでしょう。また、タオルなどで入眠前に足の裏を引張って上げると、足の裏は安心してつらなくなります。お試しください。

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コメント

高橋先生お世話になります。

突然な質問ですみません。また本文と関係の無い質問すみません。
教えて頂きたい事があります。

我が家の子供(16歳、男)の事なんですが、小さい時から偏頭痛を時々発症します。
ひどい時には吐き気をもよおし戻してしまうこともあります。
ネット等で見ると頭部の血管が膨張し、それが頭痛を促す、と書かれています。

恐らく体質なので防ぎようがない、と思うのですが。
例えば学校行事や試験の時に発症すると、どうしようもなく、ただひたすら目をつむって横になって頭痛が去るのを待っています。

頭痛を起こすのは仕方ないとしても、対処する方法は無いのでしょうか?

お手空きの時で構いません、ご教授頂けますでしょうか。
【回答】
下記の噺を参考にしてください。
http://hinyoukika.cocolog-nifty.com/kobore/2014/09/145-bc41.html

投稿: | 2014/09/23 14:02

先生有難うございます。

片頭痛を発症した原因を突き止めるよう工夫します。
何を食べたか、どんなストレスが掛かっていたのか、等。

有難うございました。

投稿: | 2014/09/24 11:48

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