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災害救急委員会

私は地元の大森医師会の災害救急委員会のメンバーです。
医師会の理事だった頃は、4年に渡って災害救急担当理事でした。その流れで、理事を終えても地区医師会の災害担当委員になり続けています。

8月27日午後7時半に医師会で委員会が開かれ、今後の災害時の方針が紹介されました。
3.11以来、行政サイド(ここでは大田区)も災害時における医療面を真剣に考え始めました。今までは、行政が決めた区立の小中学校6校の校舎を「学校医療救護所」として指定し、そこに地元開業医が駆け付け救急医療を行うという設定でした。

ところが、3.11の際には被災者が集まるのは救護所ではなく、病院であり、かなりの混乱を招いたとのことでした。一般的に怪我をしたら病院に行こうと思うのは当たり前で、小学校に行こうとは思わないでしょう。その教訓を生かし、今までの「学校医療救護所」中心体制の災害医療の対策から、来年の4月以降より「病院救護所」中心体制に移行しようというものです。

大田区では17の病院と3校の区立学校の校舎を緊急医療救護所と定めて運営しようというのです。
大森医師会管轄では、8病院、太田病院、東京労災病院、東邦大学医療センター大森病院、安田病院、牧田総合病院、松井病院、池上総合病院、大森赤十字病院と馬込小学校の校舎に決まりました。
緊急医療救護所は、病院内に設置されているのではなく、病院前にに設置されます。

病院前の救護所では、その病院の専任医師と地元の開業医が合同でトリアージと簡単な救急処置を行います。重症者は後方の病院に搬送するという形式を取るのです。そうすることで病院の混乱を少しでも緩和しようというのです。馬込小学校近辺には大きな病院がないので、開業医が集合して対処するというものです。

今回の体制の変革に伴い訓練を行うことになりました。10月4日(土)安田病院前、11月8日(土)牧田総合病院前、来年の1月大森赤十字病院前で訓練予定です。その訓練を更に充実したものにしようと、東邦大学救急医学講座の先生を講師に招き、9月29日と10月20日の両日午後7時半からトリアージの訓練をすることになりました。

10月17日(金)には電話連絡網訓練があります。これが大変です。伝言ゲームのようで、次々に連絡をしなければならないのですが、高齢な方の場合、耳が遠かったり、その日に休診だったり、伝言の内容が何行にもわたる長文で覚えきれなかったり・・・。今回は休診日の多い木曜日を避けて、伝言内容も短文にという注文が出されました。

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