« 汗≒希釈したオシッコ | トップページ | 荒汐部屋12周年記念パーティ »

命を食む

Usi私たち人間は、生きるために他の生命を食べています。主食であるお米やパンやそば・うどんは、米や小麦で植物の実です。桃・梨・リンゴ・ミカンは植物の果実です。全て生命です。
戦前はタンパク源は魚でしたが、戦後になって牛肉・豚肉・鶏肉が食卓に頻繁に上がるようになりました。動物性たんぱく質を摂取するようになってから、日本人の寿命が延び、男性は戦前の46歳から今では80歳に、女性は49歳から84歳に延びたのです。

雑食の人間が、食べた生命の寿命を食んでいると考えると、寿命が延びるのではと考えました。牛の寿命は、20年、豚は9年~15年、鶏は10年、だから食べた動物の寿命を吸収しているのだろうと考えたのです。
しかし、鰻の寿命は、20年、すっぽんは30年、伊勢海老は25年、サメは40年、真鯛は50年、鯉に至っては100年と言われています。戦前からこれらの食材は食べられていましたから、「命を食む」という考え方だけでは説明が付きません。もちろん、これらの食材を何不自由なく食せたのは、一部の階級の人たちだけだったでしょうが・・・。一般庶民はめざし・イワシ・アジくらいだったでしょう。

Kuromaguro人間が命を食むことで、寿命を延ばすことが出来るのは、人間と同じか、より大きな生き物を食む事ではないかと思い付きました。そう考えると、人間の長寿に影響する生き物は、牛・豚・馬・クジラ・マグロでしょう。人間よりも小さな生き物、鶏・伊勢海老・鯛・鯉・すっぽんなどは、食しても短期間の命を育むに必要な生命である気がします。ちなみに、クロマグロの命は20年以上、キハダマグロは10年です。

食事の前に「いただきます!」という言葉は、命ある物に対して、私たち人間が生きるために『命をいただきます』という感謝の気持ちを込めて唱えるのです。最近、ファミレスで子どもが「いただきます」と言ったら、その親が「お金を出して食べるのだから、言う必要がない」と言ったとか、目に見える表面的なことしか理解できない人間が多くなっています。

|

« 汗≒希釈したオシッコ | トップページ | 荒汐部屋12周年記念パーティ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 汗≒希釈したオシッコ | トップページ | 荒汐部屋12周年記念パーティ »