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炎症#2

基礎医学である病理学の教科書には「炎症」の定義を次の通りに記載している。
『炎症とは、化学的刺激、物理学的刺激、生物学的刺激による生体の反応の全てのプロセスを意味する。』
従って、炎症の原因は必ずしも病原体ではない!

基礎医学では、このように定義されているにもかかわらず、臨床現場では炎症あるいは炎症症状の原因のほとんどを唯一病原体と考え、抗生剤や抗菌剤でただひたすらに治療する。
例えば、ご婦人の慢性膀胱炎の場合、細菌が原因とされ、漫然と繰り返し抗生剤が処方される。
男性の慢性前立腺炎は、長期間治らないにもかかわらず、やはり漫然と抗生剤が繰り返し投与される。
抗生剤が効かない場合には、未知の細菌やウィルスが原因であり、その病原体に効き目のある薬剤を探し続け、発見出来ないまま漫然と薬剤を投与するという愚行が続くのである。

あまりにも難治性であると、それまでのバカの一つ覚えの抗生剤治療の愚行を棚に上げ、心因性、気のせい、ストレスが原因などと結論付け、病気で苦しむ患者を平気で不幸におとしめる医師の何と多いことか!
難治性の炎症がある場合には、化学的刺激、物理的刺激も原因であることを忘れてはならない。

特に、泌尿器科疾患の慢性膀胱炎や慢性前立腺炎などの原因は、細菌が原因であることは本当に稀であり、そのほとんどが排尿障害で生じる振動エネルギー、つまり物理学的刺激が原因である。
その証拠に排尿障害の簡単な治療(αブロッカーの投与)により、長年悩まれていた散々な症状は、多くの人が消失あるいは軽快する。

何れにしろ、患者の訴えは常に正しく、医師たる者、先入観を一切持たずに患者の言葉を真摯に聞き届け、己の持つ能力(脳力)を総動員し、病気・病態の理解に務めなければならない。

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コメント

慢性前立腺炎が細菌が原因の場合は稀であり。とありますが0ではないということですが 先生が経験した稀の細菌が原因の慢性前立腺炎患者さんの細菌は何の細菌が原因だったのでしょうか?
【回答】
私は経験していませんが、ゼロではないでしょうから、稀と解説しています。
高橋クリニックに来院する患者さんは、他院ですでの抗生剤や抗菌剤の治療をされ、治らなかった患者さんです。
ですから、高橋クリニック来院する慢性前立腺炎の患者さんは、細菌が原因ではないと判断できます。
細菌が原因であれば、治っていますから、高橋クリニックに来院されていません。

投稿: | 2013/07/06 00:13

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