適性
最近の若い人は、ご自分の適性を把握してから仕事を決めようとする。そして見つからないからと、いつまでも職に就かない人もいる。
私の経験上、二十歳そこらで、自分の適性が正確に把握出来るのか?
ある程度の方向性で仕事に就き、その後、自分の適性を正確に判断できた段階で、適性に応じた仕事に就くのが順当で妥当であろう。
私が泌尿器科医になった時に、手術の適性がないと思っていた。
患者さんの体にメスを入れ、その全責任を一生背負い込むなんて、考えただけで恐ろしい!しかし2年も研修する内に、手術を喜々と行っている今の自分がいた。今では、私が手術するから、この患者さんは治るのだと思うようになった。私の手術が上手いのではなく、私を介して神様(宇宙の叡智)が行なう御技(みわざ御業、御術)だからと感じる。私はシャーマン!…話しが大分ファンタジーになってしまった。
話しを戻すと、つまり若い時に自覚した自分の適性は幻想であった。
大学の医局に在籍した頃は、研究よりも臨床の技量を磨く方が楽しく、医局の中では勉強はしないが、人が良くて、ある程度使える兵隊さんとの評価しかなかったであろう。
しかし、今では臨床研究ではあるが、泉のようにコンコンとアイデアが湧き、また見えなかったモノや本質が見えて来て、とても楽しい。これが世界だ!という感覚である。人間は幾つになっても成長、進化するのだと思うようになった。
焦らずに自分の適性(適正)を探そう。
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コメント
私の考えは職業の適性を働かないうちに適性があるなしを判断することは愚行だと考えてます
とりあえず働いていくなかで適性が養われていきます
現に自分には合わないと思っていた仕事が今の充実した仕事職業になりました!
頭で考えるまえに適性判断するまえに実行動いてみることも必要です
【回答】
同感です。
投稿: 慢性前立腺炎患者 | 2013/05/21 11:24