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膀胱と直腸

Taijibladrect胎児には特徴的な臓器がある。尿排泄と腸排泄の終着駅である総排泄腔というスペースの存在である。
このスペースは、尿膜菅を通じて、「へその緒」と連絡し母体に繋がる。すなわち、尿の溜まる場所と便の溜まる場所は、胎児の初期では同じ場所である。
成長が進み、胎児7週目前後で総排泄腔の中ほどから「くびれ」が入り前後に分かれ、前が膀胱に後ろが直腸になる。

当然、膀胱と直腸の各々のコントロールセンターである脊髄中枢が、互いに隣接することは容易に想像できる。
そのため膀胱の感覚は直腸を刺激し、直腸の感覚はやはり膀胱を刺激する。遠距離恋愛の男女が連絡を取り合って、泣いたり笑ったりするのと似ている。差し詰め、膀胱が女性で直腸が男性である。

臨床現場では、便秘の高齢者が時々尿の出なくなる状態=尿閉になる。一般的に溜まった便による物理的圧迫が尿閉の原因と思われるが、実は直腸ー膀胱反射の病的副反応も視野に入れなければならない。このようなエビソードが起きる患者には、副反応が生じるための「基礎疾患」が必ずある。すなわち、神経因性膀胱、男性であれば前立腺肥大症、女性であれば膀胱頚部硬化症である。単なる便秘が尿閉の原因と早合点してはならない。

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コメント

先生 慢性前立腺炎で便秘だとしたら内服薬や内視鏡手術で便秘が改善されることも理論的 臨床上ありますか?
【回答】
はい。』

直腸の感覚で痔のような感覚もやはり膀胱の感覚 三角部分の感覚とイコールでしょうか?
【回答】
はい。

投稿: 慢性前立腺炎患者 | 2013/05/27 13:43

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