善と悪
善と悪
この世界には科学的・物理学的・化学的にも数学的にも、善・悪は存在しない。
医科大学の受験で理科系の試験問題を散散解いたから確かである。
しかし善悪が、この世界の事象、すなわち自然現象の一面であるのなら、常に同じ確率で善と悪が出現している筈である。
もしも善悪の区別が存在しないのなら、オレオレ詐欺や殺人など冷徹に何を行なっても良いことになる。
善と悪を判断しているのは、唯一、人の頭の中に存在する小さく相対的な価値観だけである。
学校の授業でも善悪を正面から向き合ってはいない。
『教えてもらっていないので知りません!分かりません!』的な若者が多い現代においては恐ろしいことである。
仏典に記述はないが、人だけが善悪の判断ができるからこそ、六道転生輪廻の中の人だけか仏の修行が出来るのかも知れない。
しかし、その『人たけ』が善悪の区別・判断が出来るとするのなら、少なくとも『人である間』でも、人として善行を積みたいものである。
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