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講師

20130530gsk5月30日(木)、代々木近くのグラクソ・スミス・クライン本社の勉強会に講師で呼ばれました。
アボルブのREDUCE試験の解説をしました。
前立腺肥大症の治療薬であるアボルブの投与で、前立腺癌の発生率が低下するという結果がREDUCE試験で出ました。しかし、グリソンスコアの新基準で、その結果を再評価すると、前立腺癌の比較的悪性度の低い癌は少なくなりますが、悪性度の高い癌がプラセボ群よりも増えたという結果になってしまったのです。
その結果に対する議論がなされないまま時間が経過したので、薬を販売するサイドは自信を持って薬剤の販売が出来ません。そこで、REDUCE試験の解説を私が講師となって行ったのです。
REDUCE試験の内容を読み解いて、治験デザインと統計学的処理の本質を解明すると、このネガティブ結果は誤解であることが氷解しました。私の解説で会場にいた聴衆は納得できたようです。そして質疑応答が盛んになされて講演は無事にお開きになりました。
詳細は後日解説する予定です。

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