« 「苦しみ」と「場」 | トップページ | 使命 »

仕事とお金と人生

この社会では、生きるためにお金を稼ぎ、お金のために仕事をする。
この命題に疑問をはさむ余地はないであろう。
仕事が面白いと仕事のために生きる事になる。
家族を顧みず仕事に没頭する。定年になり仕事を取り上げられると、そこには何も残らない。ただ生きるだけの生物としての残りの人生である。
残りの人生を好きな趣味で埋めようとするが、趣味は所詮趣味であって仕事の域を越えることは出来ない。
また、企業戦士になり心筋梗塞やクモ膜下出血や自殺で戦い半ばにして心身ともに壊し人生が中断するのは、労災認定でよく話題になる事である。
お金の価値が身にしみて分かると、お金のために仕事をし、お金のために生きることになる。
お金のために生きる事に疑問を感じなくなると、お金そのものが人生の目的になる。
こうなると人生はお金に隷属し、お金製造機になる。
本来の生き生きと輝かしい色鮮やかな人生ではなくなり、ただ金色に輝くだけの無機質な金属になってしまう。つまり生きた人生ではなくなるのだ。
株の売買や土地転がしなどは、純粋にお金だけが目的になる。
そうこうする内に、お金の精霊が、その人の人生に興味がなくなり、離れて行き、無機質な人生の残骸だけが残る。
かように人生、仕事、お金のバランスは難しい。
考え方を変えてみると違う世界が見えてくる。
他人に「愛情」と「喜び」を与える事を人生の目的にする。その手段として仕事があり、仕事の対価としてお金がある。
仕事をすれば他人が喜び、他人が喜べばお金がついて来る。決して仕事やお金を目的にはしない人生である。
大金持ちになることはないが、生活に困らない収入にはなる。
趣味は一般的に自分を喜ばせるのが目的であるから、趣味に励んでも自己満足の世界に閉じこもるだけである。
他人に喜びを与えることの出来る趣味を模索するべきだ。
これって、きれい事かな?

|

« 「苦しみ」と「場」 | トップページ | 使命 »

コメント

先生の仰せの<「愛情」と「喜び」を与える事を人生の目的にする。その手段として仕事があり、仕事の対価としてお金がある。>
★これでないと世の中どうなります!?欲ボケしたり無責任でお金に執着したり無茶苦茶な人間ばかりがはびこり世の中・・真っ暗!先生被害のニセ医者が良い見本でしょう
「愛情」と「喜び」を互いに感じあえるから良い仕事もでき満足できると思います、けっしてきれいごとではなく当たり前の事と思います、もし10億あれば不幸に感じる時も10億倍ではないでしょうか?

投稿: けんじ | 2013/05/11 16:41

先生!
人間裸で死にます。 ありきたりですが金は一円も持っていけません。
死ぬ間際に本当にいい人生だったと思えること

先生は沢山の患者さんを助けてきたこと崇高な使命をやり遂げたこと
それはずっと患者さんの中に残っていきますよ

金は日々食べて暮らしていけるだけでいいんじゃないんでしょうか?

一生かかってやり遂げたことがあればいいと
【回答】
確かにそうです。
お金は人間社会が作り出した方便です。
しかし、人生やその人の生き方は、自然が神様が作り出すことです。
しかし、人間社会にどっぷりと浸かっていると、社会的地位や名声、お金の執着から離れることが出来なくなるのも事実です。

投稿: 慢性前立腺炎患者 | 2013/05/11 19:51

 ここ最近のこのような記事は先生がお書きになっているのですか?それとも何か本などに載っていたのですか?
【回答】
すべて私のオリジナルの考えです。
いつもブログに書いていることが、周囲の状況や事実や、それに関連した事ばかりでは、自分が反応的に反射的に思いついた事を表面的に書いている、つまり自らの考えの本質がこのままでは反映されないと反省していました。
そのため、自分が以前から思っていたこと感じていたことをあらゆるジャンルで少しずつ書いていこうと考えたのです。
もちろん、たくさんの本を読み、それが私の考えの種にはなっていますが。

投稿: | 2013/05/11 20:44

先生、
この病気になってからですがお金より治りたいと強く思います お金も名声も入りません 治りたいです

投稿: 慢性前立腺炎患者 | 2013/05/16 10:46

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 「苦しみ」と「場」 | トップページ | 使命 »