信念

人はなりたい者に成れる。なりたい者にしか成れない。言い換えれば、なりたいと思わなければ、何者にも成れない。

私は医師に成ろうと思い、医科大学に入るため2年も浪人してしまった。成人式の日は代ゼミの模試だったので成人式には出席していない。でも、なりたいという想いを持ち続けた。そして今、医師として独り立ちしている。
もしも私が宇宙飛行士になろうと望んだなら、尋常ではない努力が必要であったろう。精神的にも肉体的にも初めから私には不可能と思うが。

漫然と目的意識のない勉強をし、ひたすら努力しても何者にも成れない。英語をひたすら勉強したからといって外交官や同時通訳に成れる訳でもない。外交官や同時通訳に成ろうという強固な想い、その手段として英語を中心にした教養を身に付けるからこそ実現するのだ。

人はなりたい者に成れるという強い信念持って生きたい。
その強い信念が自分の周囲を、この世界を突き動かし、次第次第に大きな流れや渦になり、その大きな渦の中心に自分がいることが分かる。
信念が善いものであれば、善い渦が、悪意に満ちたものであれば悪意の渦が中心＝自分に向かって来ると考えると分かりやすい。ある意味、因果応報だ。
信念を持つにしても、その操作には細心の注意が必要になり、個人の品性が信念の成果のカギになる。