塩じゃけ(塩鮭)
私が子供の頃、食卓に出ていた「塩じゃけ」は、塩が結晶化して表面が白く粉吹いていて、とてもしょっぱかったです。
ところが現在の「塩じゃけ」は、辛いものでも昔の甘じゃけ以下の塩辛さでしかありません。
お茶漬けの具としては、今の「塩じゃけ」では私はもの足りません。今の「塩じゃけ」の切り身一つでは、塩辛さが足りなくてお茶漬け一杯の具として物足らないのです。妻も私の好みを察して、近所の魚屋さんで塩辛い「塩じゃけ」を購入してくれます。
世間には同じような人がいて、魚屋さんの常連客の中にも塩辛い「塩じゃけ」の希望者が多く、仕入れた塩辛い塩じゃけでは不十分で、追加でさらに塩を振っているそうです。
ところが、その追加塩の塩辛い「塩じゃけ」を毎日購入していた常連客の一人のご老人が、先日から脳梗塞で入院してしまったという情報を魚屋のおじさんから妻が仕入れてきました。塩辛い「塩じゃけ」が原因かどうかは不明ですが、極端は身の破滅です。たまの塩辛い「塩じゃけ」でのお茶漬けがいいのでしょう。
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