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インフルエンザ重症化の理由

Influenza2010医療情報サイトで、右の記事が掲載されました。
新型のインフルエンザが重症化する理由は、体内のすでに存在する免疫抗体が原因だというものです。
つまり、インフルエンザそのものの毒性が強いのではなく、体に潜んでいる免疫抗体がインフルエンザウィルスの侵入をきっかけに大暴れするのが、重症の原因だというのです。

Fecytokine以前にも「スペイン風邪」の猛威で世界中でたくさんの人が亡くなりましたが、その「スペイン風邪」の重症化の原因が、体の免疫システムの暴走、つまりサイトカイン・ストームだったという報告がありました。
サイトカインというのは、免疫システムの武器である生物化学兵器の総称です。免疫システムは病原体が体に侵入した際に、このサイトカインを利用して病原体を抹殺するのですが、その武器の使用は本来なれば限定的なものです。ところが新型のインフルエンザウィルスが侵入すると、この制限が効かなくなりサイトカインが大量に放出される状態、サイトカインの嵐(ストーム)の状態になり、結局は体をダメにしてしまう状態になるのです。

ですから、場合によっては、一見健康で免疫が強い方がインフルエンザで重症化したり亡くなる可能性が高くなります。
場所中のお相撲さんが、大勢インフルエンザにかかって、取り組みができなかったことがありました。ニュースで伝えられ記憶に新しいことです。
いかにも弱々しいご老人がインフルエンザで亡くなることも多いですが、これにも同じ理屈が存在しています。体力の弱いご老人は、体力がない分、免疫システムで体を守ろうとして免疫システムが過剰反応しやすいのです。
ですから、インフルエンザにかかっても重症化しないためには、適度な体力だけが必要であり、過剰な体力は逆効果になります。


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