都医ニュースから
以前にトワイライト・ゾーンの中で掲載した内容を地元の医師会誌に投稿した所、東京都医師会の眼にとまり、都医ニュースに掲載されました。
紙面の都合で内容をさらにまとめました。
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以前にトワイライト・ゾーンの中で掲載した内容を地元の医師会誌に投稿した所、東京都医師会の眼にとまり、都医ニュースに掲載されました。
紙面の都合で内容をさらにまとめました。
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日曜日の午前3時に妻に起こされました。
左胸の肋骨の部分から左背中にかけて痛いというのです。鋭い痛みではなく、重い痛み・・・鈍痛です。
患部を上にしても下にしてもどんな姿勢をとっても痛いのです。上向きになると左の背中が痛いので、下向きになると左前の肋骨あたりが痛いというのです。起きていると少し楽になるというのです。
痛いと思われる場所を押してみても痛みはありません。その奥が痛いというのです。体表の筋肉や骨の病気であれば、体表からの圧痛を認めるはずですが、それがないのです。皮膚表面にも帯状疱疹(ヘルペス)などの所見はありません。
『さぁ~困った!』夫として医師として妻の窮地を何とかしなければいけません。「何とかして!」と妻がいいます。
痛みのある場所2箇所に湿布を貼りました。少しいいようです。診察室から痛み止めの注射液を持って来て、「取りあえず」彼女に注射しました。10分位して「気持ちが悪い、気持ちが悪い・・・」とつぶやきながら、静かに寝息をたてています。まさに対症療法です。
その日、つまり日曜日は1日中「気分が悪い」と彼女は言います。注射の副作用のようです。痛みの方は立ち仕事をしている分にはそれ程ではありません。しかし、何となく左脇の胸の部分が不快だといいます。
レントゲンで胸部写真を撮影し、超音波エコーで患部近くを検査し、心電図を取りましたが異常を認めません。
典型的ではありませんが神経痛?を疑い、メチコバール(ビタミンB12)とロキソニンの服用で、痛みが少し減少しました・・・。
翌日の午前4時に再び起こされました。妻が昨日ほどではないが辛くて眠れないというのです。前日の注射は拒否されました。仕方がなく私のオリジナルカクテル注射を行ないました。そのまま眠れました。
その日の起きてからは昨日よりも楽だが、やはり左胸部が重いのです。そして湿布を貼っていた所が痒いというのです。見てみるとかぶれではなく「ヘルペス」です!帯状疱疹です。赤い発疹が左背中側に7個確認できます。
すぐにヘルペス治療薬であるバルトレックスの服用を午前中には開始しました。夕方には不快感は軽減しました。
発症から1週間後の次の日曜日には完全に痛みは取れました。経過からすると、恐らく胸膜がヘルペスの主病巣だったのでしょう。ラッキーなことに肋間神経に沿って皮膚に発疹が出現してくれたので病気が診断できたのです。発疹が出現しなければ、妻に一生「ヤブ」と言われ続けられる所でした。
【補足】
右の写真は、ヘルペスウィルスの電子顕微鏡像です。
帯状疱疹はヘルペスの仲間です。過去の水疱瘡ウィルスが身体に留まり、体調の悪い時に神経に沿って再燃するのが特徴です。
ヘルペスは大きく分けて、単純疱疹ヘルペスと妻が罹患した帯状疱疹ヘルペスに分類できます。単純疱疹ヘルペスはさらに1型と2型に分類できます。
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画家の東山魁夷は、現実の風景から凡人には見ることのできない心象風景を描くことで有名になった人物です。
名のある仏師は、材料の木の中に宿っている仏を我々に見えるように彫り進んでいるだけなのだそうです。
科学者は、宇宙に無数存在するであろう真理を一つ一つ解き明かしています。
では、医師は何をしているのでしょう?
ただひたすら医学の教科書どおりに診察・検査し、結果を照らし合わせて病名を診断し、治療するだけなのでしょうか?研鑽といっても、文献検索を行い、いち早く情報を収集した者が勝者であるかの如くの風潮があります。EBM、EBM(根拠に基づいた医学)と呪文のように唱える信者もいます。それでは、気の利いたパソコン・ソフトにも劣るでしょう。
そんな医師には、木の中の仏のお姿を彫り出すことは到底できる筈がありません。
EBM(根拠に基づいた医学)を否定するつもりはありませんが、あくまでも浅学な者たちの拠り所でしかありません。EBMは過去の事象のデータなのです。未来を見据えるためには、参考程度でしかありません。
医師は、自分たちがEBMを作るのだという気概で診療に当るべきです。
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先日、妻が犬の散歩をしている時のエピソードです。
大田区馬込近辺は、「桜並木通り」という名称の通りが近くにあるくらい桜の木が多い場所です。
桜が満開の散歩道を犬と散歩していると、妻の後上空で「パキッ」と木の枝が折れる音がしたのです。妻が振り返ると、桜の木の枝の中にカラスが一羽見え、そのカラスが桜の木の枝を折っているではありませんか!
『何をするのかなぁ?』と思って見ていると、折ったその枝をくわえたと思った瞬間、飛び立ったのです。その枝には桜の花がいっぱいついており、桜の花びらを幾つか散らしながら飛び立ったのです。
カラスも家族でお花見か?と思いながら、そのまま散歩を続けた彼女でした。
【写真】クリニックの前の桜
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私事です。
3月15日(土)より鼻水が出てくしゃみを繰り返しました。
3月16日(日)になってのどが少し痛くなり鼻水がもっと出るようになりました。遂に私も花粉症か?と思っていたら、3月17日(月)になって咳が出るようになりました。風邪かなぁ?と思いつつも大丈夫大丈夫・・・と思い込んでいたら、昼食時に妻から「眼が赤い!」と指摘され、鏡を見たら確かに!確認した直後から眼がシバシバするように痛むのです。
インフルエンザはすでに終息宣言しているのにおかしいな?と思い、待てよ・・・そういえば先日、中国大陸から黄砂が降り注いでいるとニュースで言っていた・・・これだ!と思いました。
本日、3月18日(火)、インフルエンザと思しき患者さんが4人も来院しました。インフルエンザ再流行の兆しです。
【写真】
私の瞳です。
眼球結膜が充血していて潤んでいます。インフルエンザの眼の所見です。
眼の周囲に「老人性シミ」がいくつも!・・・確認するとガックリです。
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ある国に駐在している40歳代男性の診療中の会話の中で、驚くことがあったのでご報告します。
彼はある国の○東省の東○市立病院で治療を受けました。その病院は、その地方でも有数の大きな病院です。
ある日、待合室で診察の順番を待っていました。するとパンツ一枚の裸同然の男性が、待合室の床を歩兵のように匍匐(ほふく)前進で進んでいるのです。体の具合が悪く歩行できないようです。しばらく見ていると、力尽きて床で動かなくなりました。すると、それまで無視を決め込んでいた看護婦さんと医師が、その男性を車椅子に乗せ、どこかに移動して行ったのです。
その病院の診察室のことです。診察室で医師に診てもらっている間、看護婦さんが隣で一心不乱に携帯電話のメールを行なっているのです。医師も特に注意するわけでもなく、患者さんである彼は『何なんだ!』という印象だったそうです。
友人がその病院でレントゲンを撮影したのですが、レントゲン室はドアが開放状態です。撮影中のレントゲン線が漏れ周囲の人が被爆してもお構いなしの状況だったそうです。ただレントゲン室のドアを閉めたとしても、木製の扉なので意味がなかったのですが・・・。
その国は、電力不足で国を挙げての節電で、病院は真っ暗です。建物が大きいだけに自然光は入らないので、照明がなければ病院=真っ暗のイメージしか残らないそうです。
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心因性頻尿の患者さんを内視鏡手術しました。30代のご婦人です。
手術中の会話の中で、この8年間の苦労話がでました。
患者さんは1日26回以上の頻尿で、原因が分からずドクターショッピングしていました。
また、ユタに相談しに何回も相談に行ったそうです。
この患者さんは沖縄県の方です。沖縄にはユタというシャーマンが存在して、悩まれる方の人生相談や病気の原因を調べてくれるそうです。
【漫画シャーマンキングより、イメージと本文は関係ありません】
この患者さんは毎年10人以上のユタに相談し、それを8年間続けていました。また毎年10ヵ所以上のお宮にもお払いに行き8年間続けました。ユタの相談料は一回3万円だそうですから、年間30万円、8年間総額240万円、お宮のお払いも馬鹿にならない金額になっているそうです。
それ程信心深くしていたのにもかかわらず、この患者さんの頻尿は治りませんでした。
あるユタは、「先祖にオシッコの近い男性がいて、あなたに訴えている」などの霊視分析をし、ご先祖の墓参りを指導したそうです。
結局、当院での診断結果、排尿障害・膀胱三角部過敏症でした。α-ブロッカーの治療に反応せず、本人の強い希望もあり内視鏡手術になりました。
手術後2ヵ月で頻尿症状は1日26回から11回までに軽快しています。頻尿半分以下で患者さんは大いに喜んでいます。
「ユタよりも少しは力があったのかな?」という私の言葉に話しが盛上がりました。
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24歳のご婦人が来院しました。
ご自分の尿道周囲に尖圭コンジローマという性行為感染症・STDがあるのではないかと心配で来院されました。1年前から性器、尿道周囲にポツポツがあり放置していたと・・・
ところが11月に来るべき生理がなく、妊娠検査を行ってみたら妊娠反応が陽性でした。12月に結婚を控えて、尖圭コンジローマによる出産が心配で心配で意を決して来院されました。
私は、こっちの方面の病気の治療に関しても有名?で、産婦人科医が診なければならない病気を私が診ることもあります。
さて、診察で彼女が心配していたポツポツは、膣前庭乳頭症という生理的な現象でひとまず安心です。
超音波エコー検査で胎児らしい姿が確認できました。左が2D画像(平面像)で右が3D画像(立体像)です。胎児が胎盤を囲むように見えますか?患者さんに写真をプレゼントしました。
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開業して18年目になります。
初めの頃は、来院される患者さんも少なく(少ない時で1日10人以下)、カルテを保管する場所などは考えてもみませんでした。
ところが、月日が経ち1年間に1000人~1500人ペースで新患が来院されと、カルテの量が半端でなくなります。
開業当初患者さん番号101番からスタートし、現在患者さん番号が21000を越えています。初めのうちは、カルテをすべて保管していたのですが、置く場所に困るようになり、6年を経過しても来院されない患者さんのカルテはすべて焼却していました。
それでも手術した患者さんのカルテは完全保管ですから、次第にカルテは増えていきます。クリニックの2階は元々院長室ですが、もはやカルテ保管倉庫に化けてしまいました。
「旧いカルテは院長室」というスタイルになって久しいのですが、クリニックの1階に2年分(カルテラック3さおで6千人分)しか保管ができないため、3年前の患者さんが来院した際には、スタッフが2階に駆け上がりカルテを探さなければなりません。
そこで、今回、利用度の低いリハビリ器械を処分(処分費用が12万円!)してスペースを確保し、新しいカルテラック(写真手前のラック)を購入しました。これで1階に保管できるカルテは2千増えて8千人分になりました。
電子カルテが話題になりますが、検査データや写真を一度スキャンしカルテに入力するという手間がかかり、無駄な時間が多くなります。医療機器すべてがデジタル化してLANで結ばれているのならいいのですが、まだまだ現実的ではありません。医療分野では私が『こうだったらいいな?』と想像してから現実になるまで10年以上かかります。新規開業する医師には、お薦めしますが・・・。
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2004年1月に購入したIBMパソコン・シンクパッドR50(ノートパソコン)の調子が悪くなりました。
昨日(10月14日)の夜から、キーボードをたたいても反応がなく、クリックもできなければ文字も打てない状態になったのです。これまで故障らしい故障もせずに働いてくれたのですが、3年と9ヶ月で遂に寿命か?という思いです。
本日の午前9時に、E-Lifeという池袋にある会社に連絡(0120-55-2525)をしたところ、午前11時にはスタッフが訪問、作業に取り掛かり、原因を突き止め、何とかキーボードを使用できるようにしてくれました。
診断結果は、キーボード基盤が恐らく接触不良でIBMに修理を出す必要があるが、修理代と修理期間を考えるとメリットがあるかどうか不明と・・・。取りあえず動作しているうちに、バックアップの必要ありということで、早速外付けハードディスクに必要なものをコピーしました。
さて、時期パソコンをどうするかを悩む所です。現在はウィンドウズXPですが、新しいソフト・ヴィスタの評判がなかなか耳に入りません。新しいパソコンもウィンドウズXPにするべきか否か?
今のIBMは三代目で、SONY、富士通、IBMの順です。次は何に浮気しようか・・・この悩む期間がまた楽しいのです。
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シワ取り注射で有名になったボトックス注射は、そのスタートが眼科の斜視の治療からです。
日本ではグラクソ・スミスクライン株式会社が販売しています。
ところがこの注射は簡単に入手できるものではありません。BOTOXはもともと食中毒の原因であるボツリヌス菌が放出する神経毒素です。ですから扱いがうるさく、日本ではボトックス注射として厚生労働省が正式に認めている適応病気は、眼瞼ケイレン・片側顔面ケイレン・痙性斜頚の3つだけです。
美容外科がシワ取りやワキガに使用しているボトックスは、それぞれの医師が輸入代行業者に依頼して個人輸入の形で入手しています。
日本ではボトックスを取り扱う医師は決められた講習会に参加して、ボトックス注射の薬理学的理論・注射手技と毒物としての取扱いに熟知していなければ購入ができない制度になっています。
将来的に間質性膀胱炎や慢性前立腺炎にボトックス注射が利用できるかもしれないので、講習会に参加しました。
9月30日(日)東京八重洲のとあるビルで講習会が開催されました。あいにくの雨にもかかわらず大勢の医師が参加していまいした。
午後1時から4時までの講義でした。たかが神経毒素と思っていましたが、作用機序の面白さと今後のボトックス注射の治療薬としてのキャパを予感させました。
神経毒素としてのボトックスは、アセチルコリン阻害剤で、神経・骨格筋接合部に作用します。作用有効期間は、注射後1ヶ月でMAXになり約3ヶ月間効きます。
右のイラストはボトックスの作用機序を示すものです。(グラクソ・スミスクラインのホームページから)
神経内ではアセチルコリン(Ach)がカプセルに封入され末端でカプセルが割れてAchが放出されて筋肉が収縮します。ボトックスはこのAchが封入されたカプセルが割れないようにする作用を持っています。(イラストのSNAP-25というのがAchの封入されたカプセルを割るシステムで、ボトックスはこれを邪魔する)
ボトックスは他にもノルアドレナリン阻害作用も有しており(恐らくノルアドレナリンが封入されカプセルが割れないようにする作用)、随意神経・自律神経(交感神経・副交感神経)にも影響を与える薬剤です。膀胱平滑筋・前立腺平滑筋に直接作用するとすれば、間質性膀胱炎や慢性前立腺炎・前立腺肥大症の治療にも応用できるでしょう。また、鎮痛作用もあり、今後どのような分野に活路が見出せるか楽しみです。
ただ、ボトックス100mg注射1バイアル(1ビン)が約10万円と高価な点がネックです。ボトックスパウダーを溶解したら保存しておくことができないので、一人の患者さんに使用したら、残っていても廃棄しなければなりません。
治療者としては効率が悪いと思うのが実感です。
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190センチメートルを超える大男であった孔子が「論語」の中で、己の生涯を振り返り人としての成長を次のように評価しました。
●志学(しがく):15歳で学問を志した。
●而立(じりつ):30歳で学問の基礎ができて自立した。
●不惑(ふわく):40歳で心に迷うことがなくなった。
●知命(ちめい):50歳で天から与えられた己の使命を知った。
●耳順(じじゅん):60歳で他人の言葉を素直に聞くことができるようになった。
●従心(じゅうしん):70歳で心のままに行動しても人の道を外すことがなくなった。
孔子の人としての成長が、現代では必ずしも理想的とは限りませんが、中国知識人の多くの人がお手本にしようと努めたのは事実です。
学問を仕事・趣味・技・愛情など他の言葉に置き換えれば、誰にでも当てはまるものになります。
私は現在55歳です。今この時、天から与えられたであろう己の使命を本当に自覚しているかどうか自信がありません。あなたは如何ですか?
【写真】www.123-4.com/culture/ zhwh/images/kz.gif
【参考】日本語知識辞典 Gakken
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「学問のすすめ」「慶応義塾の創立者」で有名な福沢諭吉翁の詩で 次の漢詩があります。
無限輸贏天又人
医師休道自然臣
離婁明視麻姑手
手段達辺唯是真
現代訳にすると、
医学というものは自然と人間との限りない知恵くらべの記録のようなものである。
医師よ、自分たちは自然の家来に過ぎないなどと言うてくれるな。
離婁のようなすばらしい眼力と麻姑のような行きとどいた手をもって、
あらゆる手段を尽くしてこそ初めてそこに医業の真諦が生まれるのである。
という内容です。
大先生(おおせんせい、慶応義塾塾生の福沢諭吉への尊称)の言葉で医師の私も反省させられます。
とかく医師は、病気に対して己の無力さを痛感します。医師は己が治すのではなく、患者さん自らがご自分の力で治すものと心得ています。(俺が治したんだ!と豪語する大馬鹿な医師もいますが)
ですから医師がどんなに頑張っても患者さんに生命力がなければ治せません。
でも医師を頼りにしている患者さんにとっては医師のそういう割り切った姿勢や態度は、言いようのない怠惰に見えてしまうのかも知れません。
恐らくは福沢諭吉大先生もご自分あるいは身近に病気に苦しむ人がいて、治療にあたる医師の姿勢に対してこの漢詩を詠う気持ちになったのかも知れません。
「医師よ!無力と分かっていても全力を尽くし治療にあたれ!その姿は患者さんの生命力をも呼び覚ます!」という意味にも取れる言葉です。
【参考】 「贈医」(医に贈る)と題する七言絶句より
【写真】 37歳の若き福沢諭吉大先生
【離婁(リロウ)】 伝説上の人物。視力が非常にすぐれ、黄帝が珠を失った時、命を受けてこれを探した。離婁は百歩はなれても獣の毛の先をよく見分けたという。『孟子』の章句名となっています。
【麻姑(マコ)】 仙人。漢の孝桓帝の時代、王遠とともに蔡経の家に降臨した。宴が終わると天に昇っていったという。手の爪が猛禽の鳥のように長くとがっていて神業の如く器用であった。「孫の手」は本来「麻姑の手」のような爪で背中の痒い所を器用に掻けるたら気持ちが良いと思った人間の逸話からその名称が付けられたと云われています。
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テレビで高速振動健康器具を紹介していました。体全体を高速で人工的に振動することで、筋肉・骨格を無意識の内に刺激してダイエット効果を期待するという健康器具です。10分間使用して2時間ウォーキングしたのと同じ効果あるとうたっています。
元々は宇宙飛行士の宇宙滞在中の筋肉や骨格の弱体化を防止する目的で作られたそうです。
興味をもって調べてみたら、予想通り骨粗鬆症や冷え性などの血行障害にも効果があるとのこと。
骨粗鬆症の高齢者に骨が丈夫になるような運動を行なえといっても無理な話です。以前からどうにかならないか?と思っていたところ、この製品が目に止まったので購入しました。
定価で80万円台でかなり高価です。同じような製品で通販で10万円台のもあり悩んでいましたが、Vバランスが先駆者的な器械であったので信頼も置けるだろうということで購入しました。
業者の方に聞くと、Vバランスは部品も組立てもすべて日本製(モーターは日立製)なので、外国製に比べて割高になるが、その分信頼性が高いということ。同じ高くても信頼性が高い方が良いでしょう。
狭いリハビリ室に何とか収まりました。振動による騒音もなく良さそうです。(写真は広告宣伝用のもので、私のクリニックではありません。)
リハビリの器械はなかなか進歩がなく、久しぶりのヒットかも知れません。まず私がダイエットのために乗っかります。効果は?・・・こうご期待!
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この直径1cmの丸薬みたいな物体はなんだとお思いですか?
実は、「へそのゴマ」です。
へそのゴマという言葉は聞いたことがあるでしょう。実際にご自分のおへそを掃除するときに、カスのような垢のような物体が出てきますが、ゴマのイメージはありませんね。
でもこれをご覧になれば、この小さいのがゴマだとイメージできるでしょう。
この「へそのゴマ」は、患者さんが持参したものです。
膵臓腫瘍の手術後、ご自分のへそからポコッと飛び出してきたというのです。
膵臓腫瘍は良性でしたので安心ですが、「ひょうたんからコマ」ならぬ「へそからゴマ」で患者さんはビックリです。
大きな手術をした後なので、患者さんはとてもナーバスになっています。傷が開いて脂肪が溶け出てくるわ、へそから見たこともない物が出てくるわで、その都度、私のクリニックへ駆け込むのです。
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先日、患者のHさんに「Kさんはどうされました?」と質問を受けました。
Kさんは、間質性膀胱炎の診断を受けるまで大学病院を含め4箇所以上の医療機関で治療を受けましたが治らずに、高橋クリニックへ来院した患者さんです。尿が少したまるだけで下半身の強烈な痛みと1回の尿量が100ml、1時間に1回の頻尿、夜間3回の頻尿状態でした。頻尿症状は子宮筋腫が原因と、ある病院の婦人科で子宮摘出手術までされた患者さんです。婦人科の手術後、頻尿の他に痛みが強く出現するようになりました。その患者さんの強い希望で、平成17年11月の内視鏡手術を行ないました。手術後、頻尿が2時間に1回、夜間が2回にまで減少しましたが、症状は不安定でした。次第に痛みが再発し増強したため、2度目の内視鏡手術を今年の1月に行なったのです。
その内視鏡手術の直前のKさんを、同じ病気で悩む質問のHさんにご紹介したのでした。
質問のHさんは、排尿直後の強い残尿感と下半身の痛みで平成18年10月に内視鏡手術を受けています。現在、強い残尿感と痛みはほとんどないのですが、我慢できる程度の尿意を常に感じているのが悩みです。
HさんとKさんを紹介したときには、Kさんから「私から比べれば病気ではない」とまで言われて、Hさんは『上には上がいるもんだ』という印象を持たれました。そして頑張ろうという気持ちになられました。Kさんはとても明るく元気なご婦人です。外見からはこの病気で苦しんでいるようには思えません。
そのKさんが手術後の2月から7月に至るまで顔を見せていませんでした。私も心配していた頃に、Hさんから質問を受けたので、電話をしなければと考えていました。
すると質問を受けた翌日の夕方にKさんが訪れたのです!
「噂をすれば影!」と彼女に告げました。
「心配していましたよ。どうしてたの?」と質問すると、とっても具合が良かったとのこと。あの毎日の強い下半身の痛みがほとんどなくなり、好きなテニスをガンガンとこなし、たくさんの試合に参加して上位入賞を果たしていたのでした。
【写真:ニフティ・スポーツより】
2週間に1日か2日の頻度で痛みの出ることはありましたが、ほどなく治まるので様子をみていたとのことでした。
ところが、今月の7月になり痛みが出現、この3日間治まらず、遂に観念して高橋クリニックを訪れたのでした。
さて、こうなると痛みのコントロールが難しくなるのです。過去に内視鏡手術を行なって、過敏な膀胱三角部を治療しても、長年の病気で形成された脊髄内の痛みのソフトウェアーは消滅しないのです。落着いていた時に、膀胱三角部の信号がその脊髄内のソフトウエアーを起動しないように心掛けていないといけません。ソフトウェアーは起動したくて仕方がありません。どんなささいな信号でもソフトの起動に結び付けようとします。一度結び付けられると、それを外すのが難しいのです。
手がない訳ではありません。デパスなどの自律神経調節剤の服用や神経ブロックを小まめに行なうことで、外すことが可能と考えています。
そこで7月13日(金)に仙骨神経ブロックを行ないました。翌日に来院されないので落着いているなと喜んでいたら、その日の夜に再び痛み出し、夜の10時にご主人の車で来院されました。仙骨神経ブロックを行なうと、激しい激痛が10分ほどで治まり、笑顔で帰宅できるようになります。さぁこうなると、Kさんの脊髄内ソフトとの持久戦です。どちらかが音を上げるまでの勝負です。
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高橋先生
7月12日受診させていただきましたHです。
翌日Kさんが受診されたのですね!驚きました。
と言うのも私自身まだいただいていた薬が2週間分ありましたし、月末に受診すればよいかなと思っていたものの、12日朝なぜかクリニックへ足が向いており、先生とお話をしていた時、ものすごくKさんの事が気になって仕方がなかった為、思わず先生にKさんの近況をお尋ねした次第です。
1月にほんの二言三言お話をさせていただいただけですが、同じ病気で治療を受けているもの同士、何か引き合ったものがあったのでしょうか?
Kさんの痛みからの解放が早く訪れることを心からお祈りします。
そして、自分も絶対あきらめることなく、根気よく治療を続けて行こうと改めて心に誓いました。
これからも宜しくお願い致します。
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ブログを豆に読んでいただいて光栄です。
「奇跡の偶然さ」をHさんに知っていただきたく掲載しました。
私の周囲には、このような偶然が人生の中でたびたびあるのです・・・。
Kさんは、昨日に引き続き、今日も22時に来院され、仙骨神経ブロックを受け、先ほどお帰りになりました。やはりご主人が自家用車で送迎です。愛されていますネ。
この仕事は、根気と忍耐とたゆまぬ努力です。このような仕事を天命として私に授けていただき、神様に感謝しています・・・。私の能力を十二分に引き出してくれるのですから・・・。
お大事に。
高橋クリニック 高橋 知宏
クリニック:03-3771-8000
院長直通:03-3771-8033
【補足】
結局、Kさんの痛みはますます強くなり、毎日の仙骨神経ブロックでも12時間ほど位しか痛みを管理できなくなりました。
本人の希望もあり、7月19日の朝9時から緊急手術になりました。手術のための麻酔がどういう訳か十分に効かずに、膀胱のどこが痛がっているのかが判明しました。ある意味ラッキーです。患者さんのご協力で、その痛い個所を電気メスで入念に切開・凝固を行ないました。まるで私はサド侯爵です。
手術は無事に終わり、午前11時には帰宅です。Kさんのテニス仲間が4人もお見舞いに来院し、狭い待合室は大にぎわいです。聞こえてくる会話からは、これから昼食でも一緒にという雰囲気です。『緊急手術の後なのになぁ・・・。』
さてさて、手術の結果、痛みは嘘のように軽減しました。本日7月21日、Kさん曰く、100%の痛みが1~2%前後になったそうです。毎日行なっていた仙骨神経ブロックは手術後一回も行なっていません。肩の荷が下り、ヤレヤレです。
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先日、母校の大学教室の同門会がありました。
1年先輩のある准教授(昔でいう助教授)との会話す。
「大学に高橋からの患者が全然紹介されていないんだけど、大丈夫なの?」
『大丈夫?』
初めは彼の言っている意味が理解できませんでした。しかしだんだん分かってきました。
要するに彼の意味する所は、開業医になったら手に負えない患者さんや難しい患者さんを出身大学に紹介するのが当たり前。
大学を辞めて開業した同窓の医師のリストを作りデータにしたら、私からの紹介患者さんが最近全くないということです。
紹介する患者さんがいないということは、ある意味音信不通ということで、開業医しているが流行っていないと考えたのです。
私は、内視鏡手術を年間150例から200例ほど一人で行なっています。スタッフが多くいる大学病院での内視鏡手術は年間100例もいっていませんから、ダントツに私の方が手術を行なっているのです。
大学病院の方が、診断能力も手術件数も上だと思い込んでいるのが、大学病院の認識なのです。
実際に母校の大学病院で見逃した(誤診した)患者さんを私が見つけ、診断、治療しているくらいです。
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現在、私が所有している超音波診断装置は、7年前に購入したGE社製の白黒の2次元画像の器械です。開業してから2代目です。
膀胱・前立腺検査のために毎月80人(年間900人前後)ほど、この器械で精密検査します。
前立腺の大きさ、膀胱出口周囲の肥厚、前立腺の石灰、膀胱・前立腺周囲の静脈瘤、膀胱粘膜の肉柱、膀胱腫瘍、腎腫瘍、水腎症、尿路結石など調べる項目はたくさんあります。
とてもよい器械なのですが、この診断装置で得られる画像は、素人の方がご覧になっても直感的には理解できません。画像を見ながら医師の詳しい説明を受けて初めて何とか理解?できる程度です。
右の画像は、慢性前立腺炎患者さんの膀胱出口の側面像です。黒く見えるのが膀胱の尿です。膀胱出口が富士山の火口のように口をあけていますが、立体的に観察したらどのように見えるのでしょうか?
立体的な構造を直感的に理解するためには、やはり立体的な画像が必要になります。
そこで思いついたのが、産科用仕上げの3D・4D超音波診断装置です。この器械は子宮の中の赤ちゃんの顔を鮮明に判別ができる装置です。
3Dはエコーで得られたデーターを処理して立体的(3次元=3D)画像にすることを意味します。
4Dは、3Dで得られた立体的画像を維持しつつ、時間的に刻々と変化する胎児の動きに応じて立体画像も変化させる技術です。4Dとは、4次元のことで、立体を意味する3次元+時間の流れの変化を意味します。
この技術で得られる画像を膀胱内部から膀胱出口を覗き込むように立体的に観察できないものかと思いついたのです。
産科用の超音波診断装置を製作している医療器械メーカーに数社に声をかけました。
すると3社から反応がありました。
まず初めにデモ機として持ってきたのが、右の写真のメディソン・ジャパン製の3D4Dの超音波診断装置です。
条件を細かく設定でき、満足できる画像です。液晶画面でないのが残念です。
一見無骨ですが、能力は抜群で、現時点で考えられるあらゆる機能が備わっています。
超音波診断装置にもかかわらず、0.5mm間隔で臓器のスライス像が描写でき、画像はまるでMRI像のようです。
定価は8千万円!!!だそうです。
次にデモ機として持ってきたのが、右の写真の同じくメディソン・ジャパン製の3D4Dの超音波診断装置です。
前回の装置と比較して二まわり小さくコンパクトになっています。前回の器械との違いは、タッチパネルではなくなったということでしょう。しかし、パソコンを扱いなれている人間にとっては、こちらの方がフレンドリィです。
価格は3千2百万円です。
3回目にデモされたのが右の写真の東芝製の3D4D超音波診断装置です。メディソン・ジャパン製に比べてスリムでデザイン・スタイル抜群です。画像もきれいです。
デジタル化が進み画面をタッチするだけで目的の設定が出来ます。定価はやはり6千万円!だそうです。
最後にデモされたのがGE製品です。ノートパソコン型ですが、大きい器械に劣らない能力があります。とてもコンパクトにまとまっていて、さらにGE製というブランド(車でいえばメルセデス)が魅力的です。定価は2千3百万円!です。
価格の根拠は、立体画像を作るためのプローブの開発費、プローブで得られた多くの情報を立体画像にするためのソフト開発費です。この機種はOSがウィンドウズXPですが、前の3機種はウィンドウズ2000です。
定価は定価であって、納入価格はもっと安価です。6千万円の装置と2千万円の装置が同じ1千万円を下回る価格になることがあります。
しかし、いつまでも悩んでいても仕方がありません。
そこで決断しました。GE製の超音波診断装置です。
決め手は省スペースであること。ノートパソコンのように携帯して往診先で超音波エコー検査が可能です。
専用の架台に載せて、診察室から手術室やレントゲン室に移動が容易です。
電池で一定時間稼働しますから、電源のない場所でもOkです。
1本のプローブで3D4D、カラー・ドップラー、パワー・ドップラーのすべての検査ができる操作性の良さです。
他社の製品は3D4Dとドップラーを別々のプローブで行なう煩雑さがありました。価格は○百万円です。
写真のように、ベッドサイドにチョコッと設置できるコンパクトさが魅力です。
私のクリニックのように診察室が狭い場合には、空間を広く取りたいという願望があり、そのためには小さい装置は大歓迎です。
写真の右手(私の左奥)に見えるのが、現在の超音波診断装置です。
臓器を立体画像で観察できることにより、病気の正体や真理へさらに一歩近づけることが出来るでしょうか?楽しみです。
大学病院や有名総合病院と比べると、個人のクリニックの装備・設備では、到底勝ち目はありません。しかし、アイデアで勝負というのであれば勝つチャンスはあります。実際、そのような先進技術医療病院で治らない・気のせいだと言われ続けた患者さんを満足の域に達するように治療しています。そしてクリニックの装備のチョッとした進化が、アイデアにまるでターボ・チャージャーを装着した現象を起こすのです。
【患者さんからの感想メール】
高橋 知宏 先生
カルテNO・・・・89の○○○○です。
6月11に再診時お世話になりました。また再々OP宜しくお願いいたします。
さて、本日メールをお送りしたのは先生のブログ(開業医のこぼれ話)のなかで近日UPされた内容にかなり興味がわいたのでパソコンを走らせました。(笑)
泌尿器科に産科超音波診断装置の発想すばらしいです。
仕事柄私も超音波診断装置見ることありますが、全く普通の患者さんには説明しても??てことが多いとおもいます。
先生が導入される装置は機動性、多機能性、省スペース性にとんでおり患者さん本人への説明ましては、先生の病気の捉え方の証明にも一役立ちそうな気がします。
今度OPに行く頃には導入済みでしょうから、是非それで検査して頂ければ幸いです。
いつも先生の発想には感銘受けます。
ではではお体お気をつけて、同じ病気で苦しんでいる人のためにもさらにご活躍くださいますようにお願いいたします。
PS 先日再診に伺ったときより関連痛等少し下がりました。ハルナールからフリバスに変更して頂きましたがやはり劇的には変化ありませんね。
おしっこの出方はハルナールの方が良いような気もします?
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宮崎県○○○○
○○○○
E-mail: ○○○○@○○○○.jp
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友人の獣医さんです。私の愛犬が二代に渡ってお世話になっています。
江東区で開業している山口伸也先生です。
犬の股関節手術において第一人者です。
獣医さんも、人間を診る医師と同じで、良い獣医さんに遭遇するのが難しいのが現状です。
テレビやマスコミで評判であっても、キンキンギラギラの獣医さんだったり、金の亡者だったりします。
山口先生は、腕も人格も私が保障します。
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