治療の選択

子宮筋腫へのプラズマ療法の試み

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妊娠中に子宮筋腫が発見され、胎児のことを考慮したため、出産までそのまま放置していたところ、筋腫がさらに大きく巨大になった患者さんの症例です。
この写真は産後の写真です。現在妊娠はしていません。
大学病院では、筋腫が直径20cm以上もあり、手術しか治療法はないと診断されました。
患者さんは、何か方法はないものかとインターネットでいろいろ調べた結果、プラズマ療法が候補に挙がり、当院を探し当て恐る恐る受診しました。
外見は、写真の如くです。まるでバスケットボールがお腹に入っているようで、触ると、硬く充実した、本当にバスケットボールそのものです。


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船酔い・乗り物酔いの「特効薬」

Ejis「酔い止め」の薬を服用しても、乗り物酔いを防げないのが現実です。
実は、私が小学生~中学生のころ、長距離のバスで必ず「乗り物酔い」をしていました。薬局で「酔い止め」の薬を購入して服用しても気持ち悪さや便意・下痢が催してくるのです。
大人になってからは「乗り物酔い」はしなくなりましたが、その頃の気分の悪さや恐怖感は今でもトラウマとして残っています。

Namihokusai慢性前立腺炎の患者さんで、たまたま海上自衛隊の自衛艦に勤務している人がいます。
その患者さんが「酔い止め」のお薬をついでにと希望されました。話の中で、「酔い止め」を服用しても、海が荒れていると、なかなか船酔いを抑えることができないということでした。そこで、一般的には絶対に処方されないであろう「特効薬」を患者さんに十分に説明して処方しました。

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カンジダ性膣炎とヨーグルト

ご婦人の膣内には常在菌が存在しています。その名を「デーデルライン桿菌」といいます。この菌は乳酸菌の一種です。ですから、ご婦人のオリモノ(下り物)は、乳酸発酵の臭いや形態をしています。

デーデルライン桿菌は、乳酸という酸を産生して、膣内を常に程良い酸で保っています。この乳酸は他の雑菌の増殖を抑えてくれるので、ご婦人の膣内は健康に保たれるのです。
ご婦人の体調が悪かったり、風邪などで抗生剤を大量に服用すると、このデーデルライン桿菌は減少するか死滅してしまいます。すると、それまで抑圧されていた雑菌が繁殖し始めます。その中で代表的な菌がカンジダという真菌(カビ)です。これが原因で、膣からのオリモノは異常に増え、陰部の痒みがひどくなるという症状になります。

治療としては、一般的には抗真菌剤の内服や膣剤が一般的です。しかし、いちいち婦人科を受診するのも敷居が高く、なかなか積極的に治療される方は少ないようです。
そこで、自宅で簡単にできるカンジダ性膣炎の対処の仕方を伝授しましょう。
Nyusankin無糖のヨーグルトを購入し、膣に直接塗るか、あるいはタンポンにヨーグルトを塗って膣内に挿入して下さい。「ヨーグルト?」とお思いでしょう。ヨーグルトにはご承知のように生きた乳酸菌がたくさん含まれています。デーデラン桿菌ではありませんが、乳酸菌の放出する環境物質は、「デーデルライン桿菌」にとっても良好な環境物質であり、膣内のデーデルライン桿菌の増殖を促し、カンジダ菌を駆逐してくれて、カンジダ性膣炎は軽快します。また、「デーデルライン桿菌」は一種類の乳酸菌を意味しているのではなく、膣内の常在菌である乳酸菌の総称を意味しているので、ヨーグルトの乳酸菌がそのままま膣内に残って膣の健康を維持してくれるかもしれません。

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喘息とアトピー性皮膚炎の療養

先日、ある幼稚園の卒園18年後の同窓会に参加しました。
当時園児だった子供たちが、今や24歳~25歳の立派な社会人です。本人を始めお母さんやお父さんも参加してのにぎやかな総勢70人以上の同窓会でした。今は大人の彼らが、一人ひとり当時の思い出と、現在の状況を詳しく自己紹介してくれました。自分の意見をしっかり持った子供たちを見て、親御さんはもちろんのこと、幼稚園児を指導して下さった先生方も大喜びです。

Jasminethai同窓会は午後2時から午後4時だったのですが、久しぶりに集った子どもたちは、そのまま2次会に流れました。親御さんたちも、このままお別れするのも寂しいので、有志だけの2次会を急遽設けました。
たまたま妻が知っている六本木のタイ料理のお店を、会場にしました。入店した5時過ぎは空いていたのだけれど、7時ごろには広い店内が満席の賑わいようでした。たくさんのご馳走をたらふく食べ、定番の生春巻きをはじめ、トムヤンクン・ラーメンが絶品でした。

さて、ワイワイ話しをした中であるママが昔、タイに長期滞在していたことを語られました。
彼女の友人がご主人の仕事の都合でタイに派遣されていました。ご家族も一緒にタイに住んでいらしたそうです。その間に、喘息やアトピー性皮膚炎を持病に持っていたご子息が、治ったというのです。そして、薬も必要なくなり完全治癒したのでした。
その友人が、彼女の息子さんの喘息とアトピー性皮膚炎についてたまたま知り、「だまされたと思って夏休みにタイに長期間滞在してみて」と言うのです。

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便秘の解消

Joging便秘の解消には、日常生活の中で野菜などをよく食べ、ジョギングやマラソンなどの有酸素運動が勧められます。【写真】
そして水分を多く取れば便秘が治ると思われています。本当にそうでしょうか?
そのような方法で便秘が解消できるのは、欧米人などの白人だけでしょう。なぜなら、欧米人は元々狩猟民族で野山を駆け回り生活していました。そして主に動物性タンパク質を多く摂取する肉食系の人類です。
そのような民族を祖先に持つ現代の白人が、運動もせずに高カロリー・高タンパク・高脂肪の食事をしていれば、便秘にもなります。祖先と同じように運動して、肉ばかりでなく野菜も食べれば、祖先の便通の良さに立ち戻れるのです。

ところが日本人はどうでしょう。元々、農耕民族で有酸素運動など祖先の時代から行っていません。また、主な食事は粟・稗・団栗(あわ・ひえ・どんぐり)などの雑穀でした。そのような雑穀を消化吸収するために、小腸・大腸などの消化管は白人よりもとても長いのが解剖学的特徴です。
そんな祖先を持つ日本人が、運動をしても、あるいは野菜程度のものをたくさん食しても、祖先の便通の良さに立ち戻れる訳もありません。水分をたくさん摂取しても、白人よりも消化管が長いので十分吸収されてしまい、便は軟らかくなりません。
白人と日本人の体質が同じだという誤解が生んだ誤った健康法です。

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排尿障害の現代治療と代替医療

人間の体は、「水の許容量」が人それぞれで異なります。
昨今の「水飲み健康法」の流行で多飲される方が多く、漢方で云う「水中毒」の症状で苦しまれる方も多くなりました。

「水中毒」の症状は、間質性膀胱炎慢性前立腺炎、慢性骨盤疼痛症候群、膀胱疼痛症、多汗症、アトピー性皮膚炎、花粉症、ドライアイ、蓄膿症、神経性胃炎、過敏性腸症候群、潰瘍性大腸炎、シェーグレン症候群、幻臭症、舌痛症、線維筋痛症、坐骨神経痛、陰部掻痒症、肛門掻痒症、口内炎、多発性粉瘤、オデキ症、めまい、うつ病、慢性疲労症候群などの病気として認識され、それぞれの病気の専門と考えられる診療科で診察・治療を受けることになります。専門医が一生懸命治療に専念するのですが、結局は対症療法に終始するばかりで、治ったと実感できる患者さんはいないでしょう。

「水中毒」症状が軽症の方の多くは、飲水制限で症状が快方に向かいます。しかし「喉が渇くから水を飲む」と生理的欲求を正当化し、飲水制限を固辞する方が多いのに臨床現場では困惑します。大量の飲水が健康に良いと思い込んでいる医師が存在するのも誤解の一因です。

人の体はホメオスターシス(恒常性)といって体内の内部環境を一定に保とうとする生理的現象が常に働いています。血液も常に「一定の濃さ」で終始できるようにホルモンや腎臓が一生懸命に働いているのです。ですから、いくら水を大量に飲んでも血液は決して薄くはなりません。それどころか逆に血液が濃くなることがあります。
飲んだ水は胃から十二指腸、小腸へ流れ、最終的には大腸で血液に吸収されます。水を飲んでから吸収されるまでの間、2時間以上のタイムラグがあります。ところが体の中の水を感知するセンサーは、水を飲んでからすぐに水分が入ったことを探知します。脳下垂体から抗利尿ホルモンの分泌が極端に制限され、腎臓から大量の水を尿として排泄・排尿します。そのため血液から水分が奪われ、一時的に血液は濃くなるのです。血液をサラサラにするために水分を大量摂取したのに、結果は一時的にしろ血液を濃くしてしまう危険があるのです。この一時的な血液の濃さが血栓や梗塞の引き金になることがあるのです。「水飲み健康法」をいくら実行しても、脳梗塞・心筋梗塞・動脈閉塞症の発症・再発を起こしてしまうのは当然いえば当然でしょう。

先に述べたように、飲水制限で快方に向かれる方はいますが、自覚のない排尿障害(隠れ排尿障害)が存在すると、飲水制限だけではなかなか治りません。「隠れ排尿障害」の治療が「水の許容量」を増し、それら病気の多くを快方に向わせます。

「隠れ排尿障害」として考えられるのは、膀胱頚部硬化症、膀胱出口閉塞症、前立腺肥大症、神経因性膀胱、膀胱頚部機能低下症、膀胱排尿筋内尿道括約筋協調不全などの病気があります。これらの病気の多くがは、機能低下が原因のために、尿検査程度では診断されにくく見逃されてしまいます。それぞれの病態のご説明は割愛しますが、排尿障害を改善させることで、尿とは一見無関係の病気を治療できることは、たとえ現代医療であっても、ある意味「代替医療」「統合医療」と考えられるでしょう。

泌尿器科の隠れた病気を治療し、耳鼻咽喉科の舌痛症、消化器内科の慢性胃痛や整形外科の坐骨神経痛が治るなんて信じられますか?

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更年期障害の改善にイソフラボン

Aglymax健康食品にはうさん臭い商品が多く出回っています。
代替医療に身をおいている私としては、紹介するのも覚悟が要ります。いろいろな商品を薦めることは正直言ってできません。

その私が、更年期障害で苦しむ人に自信を持ってお薦めできる商品に「アガリマックス」があります。
大豆由来のイソフラボンが主成分です。このイソフラボンが体内で女性ホルモンに近い作用を行なって、更年期障害症状の大半を改善してくれます。医師が処方する女性ホルモン製剤よりもマイルドでハッキリした症状改善で副作用がありません。
男性の場合には、前立腺肥大症の排尿改善や頭髪の育毛にも効果があります。

作用機序の詳細はリンク先をご覧になって下さい。

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バッチ・フラワー・レメディ

バッチ・フラワー・レメディをご存じですか?
私もつい最近まで知りませんでした。

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CoQ10

先日、テレビ番組の「あるある大辞典」の中で、CoQ10(コーキューテンと読む)ことコエンザイムQ10がアンチエイジング(抗加齢治療)の特効薬のサプリメントとして紹介されました。その翌日から、CoQ10を扱う健康食品会社の製品が飛ぶように売れているそうです。

CoQ10は決して新しいサプリメント物質ではなく、強心薬で商品名ノイキノン(㈱エーザイ)として30年近く前から医療の世界では頻繁に使用されていた薬です。
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薬理作用として次のように記載されています。
心疾患時に低下したユビデカレノン(コエンザイム Q10)を補う。リンパ管を経て吸収され、細胞内ミトコンドリアに取り込まれて、虚血心筋に直接作用し、酸素利用効率を改善する。このため心筋は虚血条件かでも、高いATP産出機能を維持し、心筋機能の障害を軽減する。また心機能の低下した老年者の心拍出量増加させ、運動耐容能を増大させる。

適応疾患として、基礎治療施行中の軽度・中等度のうっ血性心不全症状が保険病名として記載されています。

泌尿器科の世界でも古くから、腎機能低下・慢性腎炎・腎不全患者さんの腎臓細胞活性におまじない的(少なくとも私はそういう風に思っていました)に処方している医師がいました。最近の若い医師は処方しないのではないでしょうか。

私などは、患者さんに一度もノイキノン(CoQ10)を処方したことがないくらいの薬です。
ところが昨今の健康食品・アンチエイジング(抗加齢治療)のブームの中でCoQ10が突如として出現して驚くばかりです。
ミトコンドリアは細胞1個に約5千個存在しますから、人間の細胞数60兆×ミトコンドリア数5千=30京(ケイ:1兆の1万倍)ものミトコンドリアが人間一人に存在し、CoQ10がその30京のミトコンドリアのエネルギー産生に活躍するのかと思うと身震いがします。
ミトコンドリア活性が高まると細胞活性も自動的に高まり、新陳代謝が亢進して若返るという理論です。

1昨日、代替医療の医師の幹事会が東京駅のステーションホテルであり、その時に私がこのCoQ10を話題に上げました。すると各先生がノイキノン(CoQ10)を皆さん独自の利用の仕方をしていました。ノイキノンは強心薬として1日3錠(30mg)しか保険上は使用できないのですが、スランプの運動選手に1日10錠(100mg)~20錠(200mg)飲ませて成績がアップして感謝された、などの話があり、CoQ10の価値を再確認しました。

さて、このCoQ10ブームは、いつまで続くのか楽しみです。

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癌治療の3割理論

現代医学では、ガン治療分野に外科手術・抗ガン剤治療・放射線治療の三大癌治療があります。
それぞれの治療は完全治癒率は30%(3割)程度と考えます。
もちろん病気によっては100%治る治療も存在しますが、でもその場合でも一時的なものです。
全てのガン治療を全経過から観るとせいぜい30%程度です。
今流行の代替療法で利用される機能性食品や健康食品もどんなに頑張っても治癒率30%程度でしょう。

誇大宣伝で、あたかも100%治るか如くの内容の書籍がちまたには氾濫しています。
私も何冊かの書籍に監修者として名前を出しています。
でも、あのような類の書籍には、効き目があった患者さんのことしか記載されていません。
なぜなら、その健康食品を売ろうとするための広告書籍だからです。
その健康食品が全く効かずに苦しんでいった患者さんのことは一言も記載されていないのです。
文面の行間の中から、それを読み取ってください。

仕事柄、多くの癌患者さんからご相談を受けます。
そんな時には、たとえ私が監修した書籍をご覧になって来院した方であっても、話3割と正直にお伝えしています。
この記事をお読みの方は、「30%(3割)の治癒率?」は、意外に少ないようにお思いでしょう。
でもそれが現実です。しかし、想像してみてください。イチローや松井などのプロ野球選手で3割打者は強打者です。
この強打者を監督は適宜起用してチームを勝利に導く訳です。

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しかし、外科手術・抗ガン剤治療・放射線治療は何度も起用できませんから、そこで何度でも起用できる機能性食品や健康食品の出番がくるわけです。

現代医療でさじを投げられた患者さんほど惨めなことはありません。
そんな時に機能性食品を試しては如何でしょう。あれもこれもと手を出さないで、一番気に入った物を一つ選んで、3ヶ月だけ続けて下さい。
効果があればラッキーです。そのまま続けて下さい。効果がなければ、それには見切りをつけて次を選びましょう。
3ヶ月もヒットのないバッターは2軍に落としましょう。
そして新しい可能性のある選手を選んで下さい。
いつまでも効かない高価な健康食品を続けるのだけは止めましょう。
健康食品会社の格好の餌食になるだけです。
数多の健康食品を前にして、ご自分の目で見て、熟慮して、実感して、最後にご自分の勘で選んで下さい。
医師の意見は参考程度にして、貴方の眼力による勘がきっとその時点で最良の選択だと私は思います。

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