ギックリ腰の簡単な治し方
私は整形外科も行なっています。ギックリ腰の患者さんも時々来られます。そして、その場で治します。
先ずは、うつ伏せに寝てもらいます。左右の骨盤(腸骨)の位置・高さを確認します。すると、左右の高さが違います。高い方が病的に緊張しているのです。そこで、高い方の大腿の裏側・大腿二頭筋を指圧します。患者さんは結構痛がりますが、反対側の大腿二頭筋を指圧して痛くないことを自覚させ、今痛い場所が病的部分であることを認識させるのです。この部分が大腿二頭筋でトリガーポイントです。片側の腸骨がズレて上位に位置したために、大腿二頭筋が必要以上に引っ張られて過緊張になるからです。
そして再び、腸骨の左右の位置を確認します。高さがまだ違うのであれば、背骨を両手のひらを重ねてユックリ・ジワーッと圧迫し、パッと離します。イラストは心臓マッサージの際の手の使い方と同じです。
それを腰椎の5番から1番にかけて脊椎の中心部の棘突起毎に一つ一つ丁寧に繰り返します。さらに患側の横突起も親指を使って一つ一つ同じように圧迫してパッと離します。何故パッと離すのかとうと、同じ速度で戻しても関節がゆるまないからです。体内の反射反応で関節が緊張するからです。しかしパッと離す瞬間では、反射反応が遅れるので関節がゆるむのです。パッと離すのは、上の手だけです。下の手はそのままです。さらに患側の肩甲骨下端の上下の反対側の胸椎の6番〜9番の横突起を、親指で指圧してください。圧痛があったら、それもトリガーポイントです。そして再び腸骨の左右を確認します。
最後に患者さんを横になっていただいて、患者さんの肩とお尻に手を当てて、一瞬でひねります。するとコキッとクリック音がします。そして反対側にも横になって同じ操作をします。仙腸関節の矯正された音です。最後に腸骨の左右を確認して、同じ高さになったことを確認して終了です。
ほとんどのギックリ腰の患者は、この操作でその場で治ります。原因は、脊椎横突起関節と仙腸関節のわずかなズレが原因です。ギックリ腰が起こりやすい人は、ズレやすいのですから、普段から対策を取らなければなりません。お相撲さんのトレーニングの四股踏みをやるといいでしょう。脊椎関節と仙腸関節を柔軟になります。
私は泌尿器科医師ですが、整体術の師匠に弟子入りして、いろいろ教わったのです。一般の整形外科の先生は、レントゲン検査で異常がなければ、痛み止めのクスリや湿布薬でおしまいです。その後はリハビリ機械で治療します。目の前の辛い患者さんを一瞬に治すことが出来ないのです。そこに疑問に思った私は、カイロプラクティックや鍼灸を学び、最後は有名な整体術の師匠に弟子入りしたのです。その師匠の肺ガンを私が発見しました。…師匠は肺ガンでお亡くなりになりました。…悲しい😭
もちろん、ギックリ腰の治し方はいろいろあります。私の方法は参考になさってください。
| 固定リンク
コメント