認知症の予防
海馬は脊髄神経から入ってくる体外情報を一時的に記録して、その情報を大脳に配分、あるいは大脳の各場所の相互間の交流の中心にあります。認知症の主な原因が脳の中央に位置する海馬(かいばタツノオトシゴに似ているから)の老化現象以上の萎縮状態が原因です。
体外からの情報が減少すると、廃用性萎縮状態になります。例えば、足の骨折などで1ヶ月ほど安静に寝たいると、足の筋肉が衰えて動けなくなる、その結果、寝たきりの老人になる事がしばしばあります。たった1ヶ月程度動かないだけでも、筋肉は衰え萎縮するのです。
海馬も同じです。と歳を重ねる毎に耳が遠くなり、視力が衰え、嗅覚が鈍感になると、五感のうちの主要の3つが衰えるため、体外情報である聴覚・視覚・嗅覚からの情報が減少するので、当然として海馬は衰え萎縮するのです。また、上記の3つの五感が衰えると、外出しなくなります。すると、風や暖かさを感じる皮膚の感覚や、草木の香りや周囲の人々の香水を嗅ぎませんし、周囲の音の方向性も認識しなくなり、さらには重力を感じる足の裏の深部知覚も使用しないので、さらに全部の五感が衰えます。
歯が悪く入れ歯もピッタリと合ってないと、だんだんと喋らなくなります。すると海馬を中心とする口語システム(言語中枢・口語中枢・視覚中枢)が作動しなくなります。当然海馬は、口語システムを無視するようになってしまいます。
それら全ての五感を受けていた海馬は、『???……!!!……何だ!俺はもう必要ないんだ!』と勘違いして、次第に辞退・退職、遂には死滅、萎縮するのです。また見方を変えれば、五感がダメになったのだから、身体的にこれから辛い症状が出てくるかも知れないから、その感覚を中枢的にシャットアウトすれば辛さがなくなるだろうと思いが脳中枢出て来るのです。その結果が認知症になり、高血圧や糖尿病や癌などの病気が、治療を受けなくても驚くことに軽快するのです。ですから、認知症の人は少なくても5年以上は長生きをするのです。
では、認知症にならないようにするためには、どの様にすれば良いのか想像できますよね?❶先ずは視力が落ちている様であれば、メガネを調整したり、眼科で白内障・緑内障の治療をする、❷難聴であれば、恥ずかしがらずに補聴器を積極的に装着する、❸嗅覚が落ちているのであれば、香水を身につけてたり電子タバコを吸って香りを楽しむ、❹入れ歯の具合が悪いのであれば、腕の良い歯医者を受診する、❺暇でテレビばかり見ていないで積極的に散歩するなどなどです。
多少の時間とお金に余裕があれば、頭を使わなければならない新しい経験を積極的にするべきです。私もオンラインで大野式記憶術を勉強し、今はオンラインで英会話のメモリッシュをチンタラと勉強中です。また、講演会の講師を依頼されれば、必ず快諾する事にして、必死になってスライドや講演内容を作成しています。
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