フケ症…脂漏性頭皮炎…実はカビが原因
20年ほど前の昔、頭がとても痒くてフケがたくさん出ていたおじさんが来院しました。皮膚科で脂漏性皮膚炎と診断され、治療しても治らないのです。何回もゴシゴシと洗髪しても、限りなくフケが出るのです。(写真はインターネットで見つけたものですが、私の拝見した患者さんは、もっとひどい状態でした。)
私は皮膚科の専門の先生ではないので、細かい検査はしませんでしたが、一目見るなり『これはカビ(真菌)じゃないの?』と、ふと思ったのです。そこで、試しに水虫の液体薬をお渡しして、頭皮に毎日付けて頂きました。すると、2週間ほどで、頭のかゆみがなくなり、フケが全くなくなったのです。その患者さんは違う病気、骨盤骨折の後遺症で当院を通院中の患者さんですが、頭皮は今もきれいです。
それから10年以上経ってから、頭皮の痒みに抗真菌剤の入ったシャンプーやリンスが販売されるようになりました。
当時の脂漏性皮膚炎の原因は不明で、ストレス、体質、偏った食生活、過度の疲労と言われたいましたが、今ではマラセチアと言う皮膚常在のカビが原因とされています。しかし、一般的に検査で発見できなければ、原因不明とされるのです。検査で100%発見できる訳がありません。先ずは、カビだけが原因と考え治療するべきでしょう。
私がおススメするのが、以前にもお話しした「次亜水」です。この頭皮に優しい弱酸性の次亜水がカビを徹底的に排除してくれるのです。お使いのシャンプーやリンスを手のひらに乗せて、この次亜水をスプレーして混ぜて、普段通りにシャンプーやリンスをすれば良いのです。簡単でしょう?
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