« 2018年9月 | トップページ | 2019年6月 »

名犬チロリ

C0e00db8af2847588b70b06b025416dc先日、夜間血液透析の最中にテレビを見ていました。

そこで名犬チロリの存在を知りました。日本で初めてのセラピー・ドッグでした。

チロリは雑種犬で5匹の仔犬と一緒に捨てられていました。特にチロリはキズだらけで、おそらく捨てた飼い主の虐待を常に受けていたようでした。ある子供たちがこの捨て犬を見つけて、自宅で飼えないが可哀想なので、親に内緒で使われていない倉庫の片隅で育てていたのです。

そこをたまたま通りがかった人物が、アメリカで成立したセラピードッグを日本で始めようとした大木トオルさんだったのです。彼は子供たちの気持ちを考えて、5匹の仔犬たちの里親を見つけてくれました。

91089d099bef4b24b067469fed9bb724

後日、近隣住民の通報でチロリが保健所に確保されてしまいました。大木さんは急いで保健所に行ったところ、チロリがその当日に屠殺されるところでした。ギリギリに間に合ったのです。そして、大木さんがチロリを個人で飼うことになりました。

彼が日本で初めてのセラピー・ドッグ協会を立ち上げて、セラピー・ドッグを教育していました。アメリカでは血統書付きの犬しかセラピー・ドッグになれないのです。チロリは雑種犬でしたから、セラピー・ドッグには採用されませんが、取り敢えず教育をすることになりました。

ところが、驚いたことに、チロリはセラピー・ドッグの教育の吸収がとても速く、通常であれば2年半かかるところ、何と!半年でマスターしたのです。そしてセラピー・ドッグ協会のたくさんいる犬の中で初めてのリーダー犬になったのです。そして、日本で初めてのセラピー・ドッグ1号になったのです。

6d101cd8d20648f7a544c23b5353345cその後、たくさんの老人施設や老人病院を廻り、多くの病人やご老人の世話を行い、たくさんの人を助けたのです。さまざまな病気で、手が麻痺したり、歩けなかった人々を世話することで、手が動けるようになったり、歩けるようになった人が出てきたのです。さらにチロリの才能は、アイコンタクトが優れていることでした。愛情を持ってジッと見つめることがチロリの断トツの才能だったのです。お陰で、チロリに見つめられた病人やご老人の気持ちが穏やかで明るくなったのです。


6043c6a55f1040ac98ea94f24cace89a
セラピー・ドッグの先駆者として14年間、必死になって働いたチロリは、みんなに見守られながら天国に召されたのでした。チロリは最期まで自分の役目を果たそうとしていました。大木さんやスタッフは、悲しみのあまり大泣きをしました。

チロリの世話になった多くの病人や高齢者たちも、みんな悲しみ、セラピー・ドッグ協会に提案をしました。功績の証にチロリの銅像を作って欲しいと。歌舞伎座の裏の築地川銀座公園に「名犬チロリ記念碑」の姿が見えます。

私は血液透析をしながらこのテレビ番組を見て、チロリを目標にセラピー・ドッグではなく、セラピー・ドック(セラピー・ドクターtherapy doctor)になるように頑張ろうと思いました。

| | コメント (0)

大豆イソフラボンの効能

米国がん学会で2005年(平成15年)に発表があった文献の内容をここでご紹介します。

Pcainvitroハーバード大学医学部とイソフラボンの会社(ニチモウ・バイオテックス(株))の共同研究の報告です。乳がん細胞と前立腺がん細胞を利用したイン・ビトロ(in vitro試験管・培養器)実験です。

乳がん細胞と前立腺がん細胞をそれぞれ培養器に入れ増殖させます。2つのグループに分け、そのまま増殖させるグループと、イソフラボンを注入したグループに分けるのです。そしてがん細胞の増殖の経過を観察したのです。

初めのグラフは、前立腺がん細胞の増殖率の比較です。通常に培養したコントロール群の増殖率を100%とすると、イソフラボン(Agly Max)群の増殖率は32.2%です。その差は何と67.8%にも及ぶのです。イソフラボンの培養液で育った前立腺がん細胞の増殖率は、通常のがん細胞の増殖率の3分の1になるのです。生体内でも同じ条件だとすれば、前立腺がんになってしまった患者さんがイソフラボン(Agly Max)を服用すれば、服用しない患者さんと比較して3倍長生きできることになります。乳がん細胞の場合も前立腺がん細胞とほぼ同じで、その差が63.9%でした。

Pcainvitro2

次に、前立腺がん細胞の培養中のアポトーシス(細胞の死滅)を比較すると、イソフラボンで培養した前立腺がん細胞のアポトーシス(細胞の死滅)率は20.7%でした。つまり培養したがん細胞の5分の1が死滅したのです。乳がん細胞のアポトーシス死滅率は16.5%でした。

A6893bbad7674b5183df34fdb5b867a2

この実験のキッカケは、乳がんと前立腺がんの罹患率を比べると、アジア人の発症率が西洋人に比べてはるかに少ない事実からです。 その理由は何か?と考えた時に食習慣、特に大豆食品の摂取量に可能性を指摘されたのです。そして、大豆の摂取量が多いほど、これらのガンの発生率が低いのでした。当然、大豆の何らかの成分が、これらのガンの発生率を抑えていると考えられたのです。大豆と言えば、イソフラボンです。

2d353246cc19474ea0a08fe6c6f1f0f9

上のグラフは乳がんで下のグラフは前立腺がんの日米比較のグラフです。この両方のグラフを見ると、日本と比較してアメリカでは、断トツにそれぞれの癌の発症率は高いのです。

これから分かるように、納豆・味噌汁などの大豆食品の摂取している日本人の方が、はるかにガンの発生率は少ないのです。しかし、最近の日本人の食習慣も変わり、毎日納豆を食べ味噌汁を飲む人は少なくなってきています。それから考えると、徐々に乳がんも前立腺がんも次第に増加してくるでしょう。

B7bae3241411421cb286c33d3b5a1936

これらのサプリメントを服用すれば、抗がん剤を服用しなくても、ガンの成長や勢いや増大をある程度抑える可能性があると考えられます。神経質でガン神経症の人にはオススメです。このページでご紹介した大豆イソフラボンは、ニチモウ・バイオテックス(株)のアグリマックスというサプリメントです。乳がんや前立腺がんの患者さんやこれらの病気の疑いをかけられている人は、このサプリメントをオススメします。ご希望の方は、右のパンフレットをお読みください。

http://draglymax.jp/

クリニックID 5045900

| | コメント (0)

水素イオンの重要性

ミネラル水に興味を持ち、その後「ルルドの泉」の奇跡の水の理由を調べたら、水素の生命に対する可能性を意識しました。水素は生体内で『抗酸化作用』があります。一時期、水素水が流行りましたが、おそらく「ルルドの泉」の影響なのでしょう。しかし、水素水が体に対する効果は現実には得られませんでした。その理由は、水素水が胃の中に入ると、『抗酸化作用』の水素が、『酸化作用』の胃液の塩酸と反応してしまうので、体内に水素が吸収されないからです。

Silicon1先日の名古屋の泌尿器科学会で興味ある報告がありました。動物実験でシリコンナノ粒子を餌に混ぜ、腎臓血流の悪い腎不全のネズミに食べさせると、腎臓血流が改善し腎機能が改善したのだそうです。その理由の原因は水素だったのです。

 

Silicon_1

シリコンナノ粒子は胃液の塩酸とは反応しませんが、十二指腸に移動すると、アルカリ性の十二指腸消化液と反応して水素が発生し、小腸から水素が吸収され全身に巡るのです。その化学反応は次のようです。

【Si(シリコン=ケイ素)+2OH⁻(アルカリ性)+2H₂O=SiO₃²⁻+2H₂↑+2e⁻】

体内に吸収された水素は、体内の隅々まで行き渡り、水素の『抗酸化作用』が発揮されるのです。体内の予想外の酸化物質が、老化現象や癌の誘発さらには動脈硬化の原因になるのです。したがって、水素の『抗酸化作用』が、老化防止、抗がん作用、動脈硬化防止、原因が明確に特定されていない殆どの腎不全の改善に至るのです。

体内に水素ガスがあっても、このままでは役に立たないのです。水素ガスではなく、水素イオンでなければならないのです。

【2H₂(水素ガス)→4H⁺(水素イオン)+4e⁻】

E46821b623a342f881a57498e8ef3d3d

水素イオンには、細胞内のスーパーオキサイド・ディスムターぜ(SOD活性酸素分解酵素)と同じ作用があります。これが水素の重要な働きです。

人間は加齢と共にSOD活性酸素分解酵素の活性が衰えて来ます。SODの活性の減少率と年齢を観察すると、40才を超えると75%に減少し、50才を超えると50%、60才を超えると30%、70才以上では10%まで減少するのです。SODは、長寿の人には活性が高く、短命の人には活性が低いのです。ある意味で、SOD活性が寿命と万病に強く影響するのです。

B22a33d7f762459a889c1675016836efこれを年齢別の通院率のグラフと比べると、想像できます。つまり、SODの減少に反比例して、病院への通院患者が増加しています。特に40代を超えると、一気に増えます。

C6d70e02665944508ad4a864566e2e1c

酸化傾向の強い病気の代表に糖尿病があります。実は私も糖尿病が悪化して血糖を懸命に下げることを終始していました。父親が糖尿病が原因の脳梗塞で亡くなったので、インシュリンをバンバン注射することで血糖を完璧にコントロールしていました。実は、その行為が原因で腎臓が悪くなり、結果、血液透析する体になってしまったのです。

グラフを見て分かるように、病気の本質はSODの低下が原因と思われます。今の医療は表面的な血糖を下げることだけに固執して、病気の本質を治療していないのです。

SODの活性を高める治療薬などはありませんから、そういった意味では水素が注目されるのです。

研究論文もインターネットで探せば、簡単に見つかります。

https://www.jpn-geriat-soc.or.jp/publications/other/pdf/perspective_geriatrics_49_680.pdf

動物実験では水素水が有効ですが、人間には顕著な効果が出ているとは思えません。私も腎不全になってから一時期水素水を飲んでいましたが、全く効果は得られませんでした。おそらく、人間の胃液の塩酸が大量で強力なため、『抗酸化作用』の水素がほとんど中和されて体内に吸収されないからでしょう。最近では水素サプリメントが発売されています。サンゴカルシウムなどに水素を吸収させ、3時間~5時間以上かけて水素を放出するのです。食べたもの飲んだものが胃から十二指腸に移動するのに2時間かかるので、水素水よりは水素サプリメントの方が効果的かも知れません。

学会報告で指摘されたシリコンナノ粒子が容易に手に入るのであれば、たくさんの患者さんにお勧めしたいと思いますが、ナノ粒子を作るためには高度な技術が必要です。現在、関係業者に相談中です。

| | コメント (0)

« 2018年9月 | トップページ | 2019年6月 »