巨大子宮筋腫のその後 プラズマ治療
11月25日に東京駅八重洲口前の会議室で、研究報告会がありました。
私も報告会の講師の1人として参加しました。
プラズマ療法は、最新の代替医療です。私は現代医療にドップリ携わる医師ですが、代替医療にも興味があり、代替医療専門の先生たちとも交流があります。さて、プラズマ療法とは、ジェネレーター装置から大量のマイナス電子を身体に注入することで、生体の活性化を図る治療法です。大量ののマイナス電子が細胞内のミトコンドリア(細胞1個に300個〜400個)を活性化します。エネルギー物質であるATPアデノシン三リン酸が増加するのです。また、血液中に溶けている酸素分子と窒素分子が分離・結合して一酸化窒素NOが産生されます。一酸化窒素NOは平滑筋の緊張を和らげ血流が良くなるのです。また、酸素分子がオゾン化して、スーパーオキサイドを産生し癌細胞を叩きます。そして、癌細胞の主な鉄呼吸を鉄の酸化還元反応を破壊するのです。
今回は第7回の研究報告会で、今までに私も3回報告しています。今回で4回目です。前回の報告が巨大子宮筋腫の患者さんの治療報告でした。それから、1年後の患者さんの様子を報告しました。
患者さんは、40歳のご婦人です。妊娠中に巨大な子宮筋腫が発見されて、やむなく帝王切開で出産しました。しかし、同時に子宮筋腫の手術は出来ずに、後日子宮全摘出の予定でした。患者さんは、大学病院で手術を迫られましたが、子宮がなくなることに悩み、また、他のホルモン治療(偽更年期療法)や動脈閉塞治療も拒否して、他の代替医療はないものか?と探し、当院を見つけました。
治療を始め直ぐから、患者さんの体調が良くなりました。そして1か月も経たないうちから、出っ張った子宮が柔らかくなり、張り詰めてバスケットボールの様であったのが、可動性が出て来ました。毎週1回の治療で徐々に小さくなり、6か月治療を続けました。しかし、産まれたばかりのお子さんの育児が次第に大変になり、昨年の12月から来られなくなりました。
今回の研究報告会で、前回のご婦人のその後を報告して欲しいとのご依頼があったので、患者さんにお願いして来院して頂きました。初回の記録写真と比較して明らかに小さくなっています。
外見だけでは客観性に欠けるので、エコー検査も同時に記録しています。初回のエコー検査の所見では、巨大な子宮筋腫しか写っていません。本来の子宮の影が全く見えないのです。大雑把な塊としてしか見えませんでした。
初回の治療から、1年5か月経過したエコー検査所見がこれです。全体的に塊が縮小し、組織内に白く見える部分と、嚢胞変性が認められます。白く見える部分は、子宮筋腫の部分が壊死して器質化したものでしょう。子宮筋腫の厚みを比較すると、初回の77%位の長さに縮んでいます。3辺がそれぞれ77%と仮定すると、体積は77%✖️77%✖️77%≒45%になります。つまり、子宮筋腫の大きさが半分以下になったのです。その間に患者さんは、他の治療は全く受けていませんから、代替医療も捨てたものではありません。
この患者さん以外にも、脊柱管狭窄症・骨盤骨折の痛み、再発性ヘルペスの抑制、子宮頸癌の予防などで効果が出ており、患者さんからとても感謝されています。
名刺交換した皮膚科専門医の間山真美子先生、療法士の小又誠先生、熊本市からお越しの柔道整復師の岡島淳一先生、お互いに患者さんのために頑張りましょう!