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カウザルギー

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カウザルギーで苦しんでいた患者さんが、慢性前立腺炎の治療(αブロッカー)したことで、症状が軽快しました。2011年に掲載した症例報告の患者さんから、久しぶりにコメントがありました。患者さんもビックリ、私もビックリでした。カウザルギーと思われた疼痛症状は、実は慢性前立腺炎の関連痛症状だったのです。

ここで、カウザルギーについて解説します。
カウザルギーは、外傷の後遺症として起きる、ハッキリとした根拠のない原因不明の慢性疼痛です。
インターネットで交通事故の後遺症について解説しているHP(http://koutsujiko-center.com/type/crps.html)を見つけました。ここでご紹介します。

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【概念】
❶反射性交感神経性ジストロフィー(RSD)は、骨折、捻挫、打撲等の外傷などを発端として慢性的な痛み・腫れ自律神経症状が持続することで運動制限や関節の拘縮が起こる症状をいいます。痛みは 外傷を受けた部分だけでなく、拡大するようなケースもあります。
体内では、外傷を受けると交感神経反射が起こり四肢の血管が収縮します。外傷の治癒によって交感神経の異常が無いと、交感神経反射が消失、血管は元の状態に拡張しますが、反射性交感神経性ジストロフィー(RSD)の場合は、外傷の治癒後も、交感神経反射が消失せず、交感神経亢進状態が続くことで血管の収縮が維持されることとなります。
❷カウザルギーは、1本の神経や主要な分枝の部分損傷後に起こる手や足などの灼熱痛、アロディニア、痛覚過敏などの症状をいいます。
★RSDとカウザルギーの違いは、比較的太い末梢神経の損傷を伴っているか、否かに収斂されます。比較的太い末梢神経の損傷があるものがカウザルギー、そこまでの損傷がないといえる場合をRSDとして区分しています。RSDとカウザルギーを併せて、CRPS(複合性局所疼痛症候群)と総称されています。
【症状】
❶反射性交感神経性ジストロフィー(RSD)の症状
反射性交感神経性ジストロフィー(RSD)の症状は、疼痛、関節拘縮、腫張、皮膚色の変化が挙げられます。二次的な症状としては発汗の変化、皮膚温の変化 栄養障害、血管運動調節の不安定性などの症状があります。

❷カウザルギーの症状
カウザルギーの症状としては、激しい灼熱痛、手や足の機能低下、原因から予想される通常の痛みを超えた激しい痛み、着衣・微風の触感が痛みとなる、浮腫、皮膚色の変化などが挙げられます。
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カウザルギーは、交通事故や外傷の後遺症として生じる慢性疼痛ですが、全ての原因を外傷と決めつけています。実は、前回の患者さんの報告のように、本当の痛みの原因は慢性前立腺炎(排尿障害)で、その関連痛としてカウザルギーが発症したと思われます。外傷は関連痛を発症させたキッカケだったのです。
また、関連痛は、痛みの神経ばかりでなく、血管神経にも影響が出るため、末梢血間の循環が悪くなって、浮腫や皮膚の色が変化するのです。関連痛として見れば、上記のRSDとカウザルギーは、同じ関連痛と考えることが出来ます。

カウザルギーで悩んでいる方は、一度、排尿障害について精査をしてみる価値があるかも知れません。

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