マナーズサウンド#3 「細胞は楽器」
細胞の中心にあるのが核です。
核には遺伝子情報が詰まったDNAというたんぱく質が含まれています。核膜には細かい穴が無数開いていて、細胞内のほかの装置との情報のやり取りします。そうです、この膜には穴があいているのです。穴の開いた装置は音が鳴る球体楽器に思えませんか?
核の周囲に取り囲むように存在するのが小胞体です。
小胞体は写真で見るように、何層もの蛇腹状の構造をしています。核で作られた情報やリボソームで作られたタンパク質が輸送される場所であり、タンパク質を合成する装置でもあります。まるで複雑なアコーディオンのような楽器です。共鳴振動すれば、さぞかし良い音が鳴るに違いありません。
小胞体ほど大きくはありませんが、小さな蛇腹構造として確認できるのが、ゴルジ体です。
ゴルジ体は、小胞体で作られたタンパク質を加工あるいは選別して、パッケージ(分泌小胞)に詰めて、他の装置に輸送します。まるでアマゾンのようです。小さなアコーディオンといったところでしょうか?
細胞内の一番有名なのがエネルギー産生をする装置、ミトコンドリアです。
ある意味、細胞内の発電機です。電子顕微鏡で見るように、内部は布が何重にも織り込まれている構造です。生きた細胞を観察すると、ミトコンドリアは常に動き回っています。まるで細胞内でマラカスやギロを振ったりたたいているようです。
どうですか?面白いでしょう?細胞内の主要な装置は、すべて楽器のようです。ですから1個の細胞で1つのオーケストラと見なすことができます。そしてそのたくさんの楽器は自らが音を出さなくても、外部からの振動で音が鳴るような楽器なのです。マナーズサウンドで細胞に適正な共鳴振動を与えてあげれば、これら装置が演奏するかもしれません。そして、その演奏が細胞を活性化させるのです。
【参考】
図説生物 東京書籍
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