男性の更年期障害#3 「注射のタイミング」
男性ホルモン(テステトステロン)の投与タイミングを考察しましょう。
データでは、健康男子にテストステロン100㎎注射すると、1週間後には血中濃度が最高に達し、3週間後には測定できなくなります。つまり、テストステロン100㎎注射であれば、2週間ごとに注射すれば血中濃度は一定に継続できることになります。
その結果から推理すると、テストステロン200㎎注射であれば、ピークは7×√2≒10日で、4週間後には生物活性が消失するでしょう。したがって、200mg注射の場合、3週間ごとに注射すれば」血中濃度は一定に保つことができます。
当院のテストステロンは商品名としては、エナルモンデポー120㎎注射とエアナルモンデポー250㎎注射の2種類がありますから、これを利用しています。
患者さんによっては、250㎎では強いのでは?と恐怖される方もおいでになるでしょうから、そういう方には始めは125mg注射を行い、次回に250㎎の増量すれば良いでしょう。
ただし、125㎎注射の場合は2週間毎、250㎎注射の場合は3週間~4週間毎の間隔になります。忙しい人で、通院時間のロスとコスパから考えると、250㎎が断然お得になります。
再診でテストステロンの注射だけなら、再診料二千円+250mg三千円=五千円、再診料二千円+120mg二千円=四千円になります。
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