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睡眠時無呼吸症候群SASとCPAP(持続陽圧呼吸療法)

Philipsrespironicscpap
シーパップ(CPAP)という言葉を耳にしたことがありますか?
CPAPは持続陽圧呼吸療法(Continous Positive Airway Pressure therapy)の略称で、睡眠障害の原因で有名な睡眠時無呼吸症状群SAS( Sleep Apnea Syndrome )の治療として脚光を浴びている治療法です。

睡眠中に何らかの原因でしばしば呼吸が停止し、胸郭内の肺・心臓・動脈・静脈・神経・食道などの機能を著しく低下させる病態です。つまり眠っているのに安静でない状態が作られるため、血液中の酸素濃度は低下し、質の悪い睡眠に陥り、その結果として日中の傾眠状態や突然の睡眠発作を招きます。場合によっては自動車事故や列車事故、商談中の居眠りなどを起こしてしまう笑えない病気です。

そのような明白な症状はなくても、血圧が高い、身体がだるい、疲れが取れない、集中できない、動悸がするなど、様々な不定愁訴の原因にもなります。

Sasexam
この図は睡眠時無呼吸症候群の簡易判定検査の様子です。手首の装置は心拍数・血液酸素濃度・呼吸数を記録します。鼻にはカニューレを置き呼吸の状態を、指には赤外線センサーで酸素濃度をモニターしています。
このCPAPは、保険治療が認められているのですが、その睡眠時無呼吸症候群SASの判定検査の基準が厳格であると、SASとは診断されなくなりCPAPの保険適応がなくなります。

しかし、・・・

しかし、必ずしも典型的な睡眠時無呼吸症候群SASと判定される患者さんばかりとは限りません。中途半端なSASあるいはグレイゾーンの患者さんも存在するでしょう。そのような患者さんたちは、CPAPというせっかくの治療法の恩恵を享受できなくなるのです。

だったら、保険を利用しないでCPAP装置を購入して、自己責任で使用できれば良いことになります。CPAP販売業者をいろいろ調べると、装置は概ね30数万円で購入できます。ただし、高度医療装置なので、業者としては医師のお墨付きが必要なようです。

また、保険でCPAPを利用する場合には、必ず毎月医師を訪れなければなりません。その都度5千円のレンタル料を支払うことになります。CPAPを利用しようという患者さんの多くは、生活のクオリティを上げようとする働き盛りの人がほとんどです。毎月1回病院がオープンしている診療時間内に診察に行かなければなりません。忙しい人が毎月その時間を作るのも大変です。金銭的に余裕のある人であれば、装置を購入した方がコストパフォーマンスが高いと私は思います。

★★★★★★★★★★★★★★★★
CPAP販売業者はいくつかあるとは思いますが、私が購入している業者をご紹介しましょう。

株式会社SMR
睡眠時無呼吸メディカルレスキュー

〒101‐0053
東京都千代田区神田美土代町11-7
神田美土代ビル2F
電話:03-3296-4671
FAX:03-5577-6189
e-mail:smrabc@jcom.home.ne.jp
URL:http://www.sas-kensin.com/

【注】
CPAP装置を購入希望の方は、現在の主治医にお願いして「睡眠時無呼吸症候群」の診断内容を添えて株式会社SMRに申し込んでください。
現在主治医がいなくて「睡眠時無呼吸症候群」と診断されていない方は、地元の内科医か私のクリニックに来院していただければ診断できます。
申込みの際には、このブログを読んで知ったと記載してください。


【参考文献】
睡眠障害知る診る治す medicalview
Philips CPAP
九州大学病院HP

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