加速度脈波による血管年齢の違いと病気の違い
動脈硬化を研究して血管年齢を測定するようになり、色々なことが分かるようになりました。
血管年齢だけを算出しても、それだけでは意味がありません。そこで、もう少し広い考え方をしてみました。
血圧のコントロールが悪い方は、当然のことながら血管年齢が高く出ます。
例えば、実際の年齢(実年齢)が50歳であるのに、血管年齢が65歳という風にです。20歳から老化が始まると考え、血管年齢の寿命が90歳として計算すると、実年齢50歳で血管年齢65歳の人の血管年齢90歳の時の実年齢は65歳です。つまり、この50歳の人は65歳の頃に「心筋梗塞」や「脳梗塞」によって寿命が来ることが予想できます。
血管年齢がとても若く出る方がいます。
例えば、実年齢が50歳なのに血管年齢が40歳の人です。同じ計算方法をしてみると、血管年齢90歳で実年齢が何と120歳になります。机上の計算にしろ一見喜ばしいことですが、実はこれには怖い事実が隠れているのです。
血管年齢が若かった患者さんはごく少数ですが、その全員が「癌家系」の持ち主なのです。一人はご本人が癌で治療中ですし、お母さまも癌の既往があるのです。
つまり、血管年齢がとても若い方は、癌になりやすいのかも知れません。ですから、血管年齢測定で異常に若く判定された方は、喜んではいられません。事実年齢=血管年齢になるように、動脈硬化になりやすい食事、コレステロールを多く含んだ食事をするべきでしょう。事実コレステロールが低い人は、癌になりやすいというエビデンスが存在します。
神様(造物主)が存在したとして、私たち人間をたやすく長生きはさせてくれません。様々なトラップを仕掛けるのです。
| 固定リンク
コメント