コレステロールから動脈硬化へ#8 「代替医療的観察」
加齢によって引き起こされた性ホルモンの低下は、体のバランスを崩します。加齢・視床下部の興奮・下垂体前葉の刺激が、性腺ホルモン低下という機能性障害を下垂体前葉の疲弊・不全という器質性障害・致命的障害へと進ませて、ついには死に追いやるのです。
病気の道筋は、あたかも一方通行のように思えましたが、高カロリー食の登場で、致命的障害から器質的障害へ、器質性障害から機能性障害へと病気が軽減したのです。その結果、長寿を獲得出来ました。
高カロリー食の登場で、短命で亡くなることは回避できました。その結果、コレステロール値の上昇というおまけが生じました。コレステロール値の上昇(機能性障害)は動脈硬化(器質性障害)へと進み、やがては脳梗塞・心筋梗塞(致命的障害)へと進展するのです。先ほどの更年期から短命までの一方通行が回避できたように、コレステロールから脳梗塞・心筋梗塞への一方通行も回避することはできないのでしょうか?
ひとたび動脈硬化になると動脈硬化が進行・進展・悪化する理由が判明しました。主な原因は物理的現象でした。動脈硬化の進展・悪化は一方通行の決して避けれない事象と思われがちですが、病気の原因をひも解けば、先ほどの高カロリー食による短命回避のように新たな道が開けます。
様々な臨床データや根拠から、血管内皮細胞を補助や援護することで動脈硬化の進行が抑えられるばかりでなく、改善できることが分かりました。
また、動脈硬化が改善されると血管年齢も若返ります。血管年齢の若返りは実年齢の長寿をもたらすことが期待できます。
コレステロールから動脈硬化へ#1 「更年期とコレステロール」
コレステロールから動脈硬化へ#2 「コレステロールと動脈硬化」
コレステロールから動脈硬化へ#3 「動脈硬化の進行・悪化」
コレステロールから動脈硬化へ#4 「治療のエビデンス」
コレステロールから動脈硬化へ#5 「動脈血管生理の本質と誤解」
コレステロールから動脈硬化へ#6 「接着分子の存在価値」
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