コレステロールの治療
コレステロールの治療には、メバロチンを代表とするスタチン系薬剤が有名です。
コレステロールを下げることは容易なのですが、動脈硬化の進行を抑えることは確実ではありません。
2005年の久山町研究では、動脈硬化が原因の脳梗塞・脳出血・くも膜下出血の再発率のデータが掲載されています。
脳梗塞の再発率は1年で10%。5年で34.1%、10年で49.7%と高率です。
脳出血の再発率は1年で25.6%、5年で34.9%、10年で55.6%です。
くも膜下出血の再発率は1年で32.5%、5年で55%、10年でなんと!70%にも及びます。
先日亡くなられたコント55号の坂上二郎さんは、1回目の脳梗塞の後遺症の治療・リハビリで再び舞台に上がりましたが、2度目の脳梗塞発作が原因で他界されました。
二郎さんの主治医は、コレステロールを含め再発予防のために様々な常識的治療を施したでしょう。しかし、脳梗塞(動脈硬化)の再発を防ぐことはできませんでした。
動脈硬化の原因とされるコレステロールの上昇だけを治療しても、動脈硬化の進行・悪化を抑えることはできないと考えられます。
サプリメントである大豆イソフラボンにはエストロゲン(女性ホルモン)作用があります。
視床下部にエストロゲンが少なくなっていないと誤解させる働きがあります。当然、肝臓にコレステロール増産の命令は行かなくなりますし、後日解説する動脈硬化進行の原因を制御してくれるのです。
ご婦人の更年期で卵巣が機能低下によるエストロゲン減少には都合のよい治療です。男性の場合、エストロゲンは副腎皮質から分泌されます。そして、抗動脈硬化作用の働きを担っていますが、副腎皮質からのエストロゲン分泌が低下すれば、やはり動脈硬化を促進するでしょう。女性ホルモン作用を持つ大豆イソフラボンですが、男性に服用していただいても効果があるものだと考えます。
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