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更年期とコレステロール

Estrogenchol更年期(45歳~55歳)の閉経(生理が無くなること)後のご婦人は、健康診断でコレステロールが高い値になることは知られた現象です。
しかし、更年期になると、なぜコレステロールが上昇するのかをハッキリ解説した文献や専門書はありません。
そこで、私なりにこのブログで解説しましょう。

Konenkichol更年期になると、性腺(卵巣)が加齢現象で委縮し、エストロゲンという女性ホルモンを作る機能が低下します。
すると、体全体からはエストロゲンを強く要求しますから、脳にある視床下部という指令センターから、脳下垂体に卵巣を刺激するホルモンが大量に放出されます。ところが、卵巣そのものに加齢現象で女性ホルモンを作る機能がありませんから、ホルモンは上昇しません。視床下部はさらに命令を出し続けます。その結果、脳下垂体は疲弊(ひへい:とことん疲れ果てること)し、脳下垂体の機能不全を起こします。脳下垂体は様々なホルモンの指令中枢でもありますから、他のホルモン産生も出来なくなります。
日本では昭和10年くらいまでは、ご婦人の平均寿命が50歳未満であったのは、この更年期の生理現象に強く依存していたと考えても不思議ではないでしょう。

Konenkichol2エストロゲンという女性ホルモンの原料は、肝臓で作られるコレステロールなのです。
視床下部は、女性ホルモンが足りないのであれば、肝臓を刺激して材料のコレステロールを増産させようと考えます。現代人の食事は高カロリー・高タンパク・高脂肪ですから、コレステロールを作るのに困りません。視床下部の命令は脳下垂体から肝臓にシフトします。その結果、脳下垂体は被害をまぬかれ正常に機能します。
戦後食生活が戦前に比べて良くなったことから、平均寿命が確実に伸びた理由になるのです。
医療関係者は医療の進歩が寿命を延ばしたと主張しますが、実は食生活の欧米化が理由だと私は考えています。

Konenkichol3コレステロールが肝臓で増産されてホルモンの材料がたくさん供給されても、工場である卵巣の機能低下ですから女性ホルモンは作られません。材料のコレステロールは利用されずに余ってしまいます。これが血液検査で分かるコレステロールの上昇です。いわゆる高脂血症です。
コレステロールは全ての細胞にとっても必要な材料ですから、せっかく作ったコレステロールを肝臓から胆汁にして体外に捨て去るのは忍びないのでしょう。余ったコレステロールを体は貯金しようとします。それが血管に貯金されるので、その結果、動脈硬化になるのです。

コレステロールの治療と、コレステロールと動脈硬化の関係については、次の機会に解説しましょう。

コレステロールの治療
動脈硬化の原因
動脈硬化の悪化する理由

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