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癌の症状から推察した癌の正体

癌患者さんが末期の状態になると、様々な症状や体質になります。
臨床経験が長くなれば、なんの疑問も感じずに患者さんに接してきました。しかし、そこには何か癌特有の性格があるように思えます。この性格を知るために、癌患者さんの主な症状を一つ一つ分析してみる価値があるようです。医学は科学です。科学は眼の前の事象を分析して、そこにあるであろう真理や法則を見出す学問です。実験だけが科学ではありません。ですから、こんな開業医にも発見のチャンスはあるのです。

【1】癌の末期は「貧血」になる。
消化器癌で出血している場合は当然として、出血をしていなくても癌患者さんは鉄欠乏性貧血になります。つまり、ヘモグロビンの重要な元素である体の鉄分が少なくなり、赤血球が少なくなったり薄い赤血球になり、貧血状態になります。患者さんが栄養価の高い食事をしていても、最終的には貧血になるのです。貧血になれば十分に酸素は供給されませんから、癌細胞だって苦しくなります。なぜ貧血に?
 【推理】
癌細胞があえて貧血を作っていると考えると、その理由が見えてきます。赤血球は作られてから120日経過すると脾臓で壊されます。赤血球の鉄分は血液に乗って骨髄に運ばれ、そこで新たな赤血球の材料として再利用されます。ある意味、鉄分のリサイクル・システムです。恐らく癌細胞は、このシステムに横やりを入れて鉄分を横取りするのでしょう。癌細胞にとって鉄分は、呼吸するために必要なエネルギーなのです。

【2】癌の末期は「やせ」になる。
癌患者さんは次第に痩せていきます。それもダイエットによる普通の痩せではなく、体全体が相似形に小さくなるのです。また臓器も痩せていきます。癌患者さん特有の顔貌にもなります。
 【推理】
痩せるということは、異化作用が過剰だということです。人間は食事から得たタンパク質・脂肪を消化管で分解し、再構築して自分のオリジナルのタンパク質や筋肉や脂肪として体に蓄えます。これが「同化作用」です。逆に疲労などで筋肉に負担がかかると、自分の筋肉のタンパク質や脂肪を分解して、アミノ酸や糖分などに変化させます。これを「異化作用」といいます。同化作用と異化作用のバランスが保たれていると、「同化作用=異化作用」であれば、体は安定したものになります。「同化作用>異化作用」であれば肥満になり、「同化作用<異化作用」であれば痩せてきます。
癌患者さんは、外見上どう見ても「同化作用<<異化作用」です。癌細胞が生きていくためには、「同化作用=異化作用」の安定した状態がベストだと思えるのですが、どうしても「同化作用<<異化作用」になるのです。
では、異化作用が進むと、どのような現象が起きるのでしょう。タンパク質や脂肪が分解されると、代謝産物に乳酸などの酸性物質ができます。異化作用が過剰であると、この酸性物質が過剰に産生されて、体は酸性に傾きます。人間の体は、わずかなアルカリ性に傾いているのが健康ですから、体はだるく、食欲も低下してきます。
癌細胞は体のこの「酸性化」を欲しているのだと考えられます。体が酸性になることが、癌細胞の強い意志だと思えるのです。

【3】癌の末期は「呼吸が悪く」なる。
癌が肺に転移したり、肺に水がたまったり、心臓が弱くなって心不全になったりして次第に呼吸機能が低下して、十分な呼吸ができなくなります。呼吸が低下すれば酸素が足りなくなり、癌細胞にとっても苦しい筈なのに、癌はなぜ呼吸機能をわざわざ低下させるのでしょうか?
 【推理】
呼吸機能が低下すると、ガス交換が円滑に行われなくなります。すると、体に二酸化炭素(CO₂)という酸性ガスがたまり、体は酸性化します。前項で解説したように癌細胞は酸性を好みますから都合が良いのです。
また、ガス交換が悪いと酸素が十分に行き渡りません。癌細胞だって酸素が供給されなくなります。しかし、癌末期の患者さんは呼吸状態が悪くても、癌細胞の勢いは変わらず、ますます癌が大きくなります。つまり、癌細胞にとって酸素は必要としないのです。そうです、癌細胞は鉄だけを利用して呼吸していますから、逆に酸素は迷惑なのです。

【4】癌の末期は骨に「転移」する。
骨に転移する場合、血液によって運ばれるのではなく、リンパ液によって骨に運ばれます。癌患者さんの体の痛みの多くは骨転移によるものです。
血液でスムーズに運ばれるのではなく、なぜわざわざ流れの悪いリンパ液に乗って癌細胞は運ばれるのでしょうか?
 【推理】
骨髄で血液が産生されているにもかかわらず、他の臓器や組織に比べて、骨には十分な血液が供給されません。その証拠に、骨折が治るまでかなりの時間がかかります。癌細胞が血液によってではなく、リンパ液によって運ばれて骨に転移します。酸素の多い血液によりも、酸素の少ないリンパ液によって運ばれるのです。酸素が少ないことは癌細胞にとっては好都合です。また、骨には血液が十分に流れていませんから、酸素も欠乏しているので、癌細胞にとっても、またまた好都合です。

【5】癌の末期は「低タンパク症」になる。
食事を十分に摂取しているにもかかわらず、血液中のタンパク質は少なくなり、それが原因で浮腫みが出現します。癌細胞にとっては血液中のタンパク質が少ないということは、辛くないのでしょうか?
 【推理】
癌の末期患者さんは、腹水がたまります。その腹水には大量のタンパク質が漏出しています。つまり血液中の大切なタンパク質が腹水に捨てられているのです。癌細胞の成長にはタンパク質が必要ないのでしょうか?タンパク質の存在が癌細胞の成長に、かえって障害になるのでしょうか?ここの理由が私には現在分かりません。

Krebs【結論】
癌の末期の患者さんの症状から、癌細胞が好むであろう環境をある程度推理できます。
癌細胞は、癌周囲の酸素を少なくして、アルカリ化を嫌い酸性化の環境で、鉄分が豊富な状況を好みます。そして、どういう訳かタンパク質を嫌い、異化作用をこよなく愛しています。

このような癌細胞には、次のような対処の仕方をすればよいことになります。つまり、癌細胞の好む環境のま逆の環境を作るようにすれば、癌細胞は負けてくれるかも知れません。
①アルカリ性食品(クエン酸、薬剤ではウラリット)を多く取り、体をアルカリ化する。
②鉄分の摂取は最低限にする。テレビのコマーシャルでは鉄分の欠乏を盛んにうたっているが・・・注意が必要。
③通常の呼吸では体の隅々まで酸素を供給することができないので、高圧酸素カプセル(最近では接骨院や健康サロン・エステサロンなどに設置されている、高橋クリニックにもあります)に入る。
④食事をしても体の同化作用が十分に働かず、癌細胞の好む異化作用が優位になるので、タンパク同化ホルモン(医師の処方が必要)などで、同化作用を補助する。
⑤同化作用を補助するために、肉や大豆などのタンパク質を摂取するように心がける。
⑥鉄分(癌細胞にある)と酸素とビタミンCが三位一体になって癌細胞を殺す過酸化水素を作るので、意識してビタミンCを摂取する。1日6グラム(C1000武田であれば、6000)以上を服用する。

この推理が本当かどうか私にも証明できませんが、試してみる価値はあると思います。

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コメント

はじめまして よろしくお願いします
父が、胃から肝臓に転移したがんで余命2か月と宣告されて23日目になります。
体は痩せて、流動食しか食事していません水も飲むと痛いと言っています。

手のほとんどの指先が白くなり、冷たいです
【回答】
血液循環が悪い状態です。』

足の甲が、パンパンに腫れています。
【回答】
低タンパク血漿か腎機能が落ちている状態です。』

年配の人に聞くと死ぬ前は、このような症状になるといっていましたが、実際そうでしょうか?
【回答】
余命2カ月と告知されているほど全身状態が悪い訳ですから、どんな症状があっても不思議ではありません。』

足の腫れは、入院後、点滴をしだしてなりだしましたが、このせいではないでしょうか?
【回答】
腫れ自体は、それほど驚く事ではありません。』

先日は、顔に縦のしわが、出ていましたが、今日は、治っていました原因は、よくわかりません、やはり死期はちかいでしょうか?
【回答】
死期とは無関係です。』

質問ばかりで
済みませんが、よろしくお願いします

投稿: 〇〇原 | 2013/03/08 02:02

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