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病気の真理(仮説)

Ilastprotein_3医師としてさまざまな病気に遭遇します。
風邪もあれば、急性腸炎、急性胃炎、胃潰瘍、過敏性腸症候群、潰瘍性大腸炎、膠原病、腎不全、高血圧、糖尿病、インフルエンザ、甲状腺炎、花粉症、結膜炎、性感染症、更年期障害、骨折、間質性膀胱炎、慢性前立腺炎、うつ病、各種癌など様々です。そして、それぞれの病気には必ず原因があります。たくさんの原因がある訳ですから、病気の種類も多く、症状も多岐にわたります。
このイラストは、細胞が役目を持たタンパク質を作る工程を示しています。唾液腺が唾液を作るのも、前立腺がPSAを作るのも、卵巣が女性ホルモンを作るのも、膵臓がインシュリンを作るのも・・・すべてこのシステムで作られるのです。細胞の一つの機能だけでも、このように(実はもっと複雑ですが・・・)複雑です。
生物学をはじめ、分子生物学・生理学・組織学・細菌学・ウィルス学・遺伝子学・解剖学・病理学・薬理学・各種の臨床医学の専門書には、私が把握しきれない知識や情報があふれています。これらすべてを一人の人間が把握することは、不可能です。さらに、化学・物理学・電子工学などの分野も入り、医学を取り巻く環境は複雑怪奇です。ところが、その膨大な知識や情報の中には、もちろん真理がありますが、人間の無知が故の誤解があり、その結果、嘘の真理があり、堂々と表舞台を歩いています。

Ilastcirculation_2右のイラストは、体循環を示したものです。
心臓から出た血液は、動脈を通過して全身に行き渡ります。動脈は次第に細くなり、ついには毛細血管となって各臓器・各組織に酸素・エネルギー・水を配分します。
各組織の毛細血管は、今度は次第に集合して静脈となり心臓に帰ります。その際に各組織から、二酸化炭素や老廃物を回収して静脈血になります。

Cellextrafluid【内部環境単位】
毛細血管近辺の状況をイラストに示しました。
毛細血管で運ばれた酸素・水・栄養・エネルギーは、まず細胞外液に放出されます。細胞は、自分の周囲の細胞外液から必要な成分を吸収し利用します。
細胞内で使用された成分は化学反応で変化し老廃物となり、細胞外へ放出されます。つまり、再び細胞外液に戻るのです。
老廃物は、再び毛細血管によって運ばれます。毛細血管によって処理できなかった老廃物(主に水分・脂質)は、リンパ管で運ばれリンパ液になります。
太古の海で誕生した私たちの原始細胞は、多細胞生物になったことで、その体の内部に太古の海と同じ環境を作ることができ、進化発達しました。それが、このイラストで示した細胞外液の中に浮かぶ細胞の姿です。

このイラストに描かれた毛細血管・細胞外液・細胞・リンパ管のユニットを仮に「内部環境単位」と呼ぶことにします。人間には60兆個の細胞が存在するといわれていますから、この「内部環境単位」も形が様々あるでしょうが60兆個存在すると考えられます。

細胞がどんなに(何百何千冊の専門書でも表現することができないくらい)緻密で複雑なシステムで生命反応を稼働させることができたとしても、このイラストで示す単純な内部環境が維持できなければ、細胞は正常に機能はしません。コンピューター・ルームの許容範囲の狭い温度や湿度が正常に維持できなければ、コンピューターがどんなに素晴らしいスーパーコンピューターであっても正常に作動しないのに似ています。

【備考】毛細血管に関しては、別に解説しました。

Cellextrafluid2【病気モデル】
この基本的な内部環境を利用して、一番単純な病気モデルを作ってみましょう。
加齢とともに血管壁が硬くなるのはご存知ですね。つまり動脈硬化のことです。動脈硬化と言いますが、静脈も毛細血管の手前の細血管も硬くなります。硬くなるだけならいいのですが、血管壁が厚く硬くなるのです。血管の太さは変わりませんから、血管壁が厚くなれば内腔が狭くなります。結果、血液の流れが悪くなり、場合によっては流れが途絶えてしまいます。血管の下流にある毛細血管は、上流の動脈・細動脈の硬化により血液が流れなくなります。

流れが悪くなれば、酸素やエネルギーが十分に細胞外液に届かなくなります。その細胞外液に含まれる酸素・エネルギーが利用できなければ、細胞は活発な機能を果たすことはできません。究極、細胞は死滅してしまいます。
離れた場所で放出された酸素やエネルギーが、 運よく細胞外液の浸透圧で細胞に吸収されたとしても、今度は細胞から排泄された二酸化炭素や老廃物が回収されなければ、細胞の住む環境は「ゴミ屋敷」化してしまいます。やはり環境が悪くなり、細胞は死滅してしまいます。
死滅した細胞が、体にとって重要なタンパク質(ホルモン・酵素・分泌液など)を作る工場であれば、その影響は測り知れず、次第に影響は全身に及びます。
しかし、その劣悪環境でも生存できる能力を獲得する細胞も出てきます。酸素がなくても呼吸できる細胞、すなわち癌細胞です。細胞の「先祖帰り」とも捉える事ができます。

病気の原因はいろいろありますが、一番単純な原因がこの「毛細血管循環不全」です。例外もありますが、このモデルで相当数の病気の原因を説明できます。ところが医学をはじめとする科学は、実際に直視することのできない複雑な未知なるものを病気の原因としがちです。例えば、遺伝子や放射線や化学薬品や・・・などなどです。生体の細胞レベルの構造的欠陥を重要視しないところに、現代医学の盲点があると私は考えます。構造を制する者、良き治療者かな・・・。

治療に当たっては、このイラストの「内部環境単位」を改善させれば良いことになります。
まずは、動脈硬化の改善を図ります。現代医学では動脈硬化を積極的に治す方法はありません。しかし、最近悪評高くなてきた代替医療では、この動脈硬化を治す方法があるのです。

【キレーション治療】
1つは、高濃度ビタミンC治療、2つ目はEDTA点滴によるキレーション治療です。どちらの治療もキレーション治療になります。キレーション治療とは、体の組織に蓄積してしまった悪い物質、例えば水銀・鉛・ヒ素・銅・鉄・カルシウムなどを体の外に排泄させる治療法です。これらの物質が原因で動脈硬化になると考えられています。

Oxy600【高圧酸素治療】
動脈硬化の治療法の他に、高圧酸素療法があります。気圧を上げた空間の中で呼吸すると、今まで大気圧では届かなかった毛細血管の隅々まで、酸素が届くようになります。瀕死の状態の細胞に酸素が十分届けば、細胞はよみがえって息を吹き返します。

Oxyspa_img12体内で利用される酸素は、結合型酸素と溶解型酸素に分けられます。結合型酸素は赤血球のヘモグロビンと結合した酸素です。この酸素は赤血球と結合しているので、酸素運搬能力は赤血球の大きさに依存します。赤血球は大きさが直径7ミクロンで毛細血管の直径が5ミクロンです。赤血球の大きさから単純に考えたら、赤血球は毛細血管を通過することはできませんが、赤血球には変形能があり体を細くくねらせて毛細血管を通過することができます。

Cellextrafluid2o2【溶解型酸素】
溶解型酸素(イラストの赤○)は、大きさは極小で(分子レベル)です。どんなに細い毛細血管でも隙間さえあれば侵入できます。また、細胞外液にも溶け込むことができるので、毛細血管がない場合には、細胞外液から細胞に到達できます。しかし、通常、血液中の酸素の2%~3%しか含まれないので、酸素運搬能力から考えれば非効率です。しかし、水中の魚は、えら呼吸でこの少ない溶解型酸素を利用しているのです。人間の場合、ここで高圧酸素カプセルを使えば、ヘンリーの法則で溶解型酸素の吸収効率は顕著に上がります。通常の空気には酸素分圧が0.2気圧しか含まれません。開業医レベルで購入できる高圧酸素カプセルでは、1.3気圧(最高1.35気圧)を負荷できますから、酸素分圧は0.26気圧になります。さらに初めから高濃度の酸素を利用すれば、例えば50%酸素であれば、0.65気圧になります。通常の空気を呼吸するに比較して3.25倍の酸素が融けて組織に流れていくのです。

【癌細胞】
酸素は、原始の細胞に「先祖帰り」した癌細胞には猛毒になります。原始の細胞が地球上に繁栄していたころは、地球上に酸素はほとんどなく鉄・アンモニア・窒素・銅などが豊富に含まれたスープのような海だったと想像されています。植物細胞が出現し、光合成によりたくさんの酸素を放出しために、現在の地球の大気の20%が酸素になったのです。酸素は酸化力が強く、原始の細胞はことごとく死滅し、深海や河川の汚泥に追いやられたのです。
体の隅々まで酸素が循環すれば、原始の細胞に「先祖帰り」した癌細胞は、太古からの悠久の生物史が物語るように駆逐されるでしょう。
ただし、テレビドラマ医療シーンでたびたび見る酸素マスク程度では、全く役には立ちません。

【備考】癌細胞に関する新しい考え方を仮説としてご紹介します。

私の理論が正しいのかどうかは分かりませんが、実証したく、2010年9月8日に高圧酸素カプセルを導入することに決めました。慢性前立腺炎や間質性膀胱炎、癌患者さんにも利用していただくつもりです。

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コメント

先生のこの病気に関する仮説と似ていると思われる説があり、感想を聞きたく書き込みます。
それは、彗星探索家の木内鶴彦氏の説で、この方は臨死体験からヒントを得たというユニークな方です。
http://new-culture.net/taikonomizu/
上記のURLに木内氏の説が書かれています。木内氏が体にしみこみやすい水(太古の水)を開発しています。(正直、この水の効果は分かりません)
まったく違う分野で同じような説が出てくることに驚きました。このお二人の説の不思議な合致が先生の仮説が正しいという感覚になっています。

また、私事ですが、父が嚥下障害から内視鏡検査で食道がんと診断されました。まだ詳細な検査はしていませんので詳しくは解りませんが、もう高齢(82歳)なので無理な治療はぜずに余生を送ってほしいと思います。
木内氏の太古の水と共に先生の「がん細胞の好む環境のま逆」をできる範囲で実践しようと思います。
【回答】
ずいぶん昔に書いた記事です。
良く見つけましたね。
この仮説が正しければ、癌細胞の治療に活路が見出せると今も私は考えています。

投稿: ワダ | 2014/08/05 23:54

前回もコメントさせていただきましたものです。
父が食道がんという事をかきましたが、ステージ3だという診断でした。
そして膠原病も併発しているようでした。
現在、高齢という事もあり何の治療もしてません。食事はできるのでがん治療はともかくですが、膠原病の皮膚の症状が酷く、四肢や頬・首周り・耳・おでこの皮膚の炎症が酷く凄い見た目です。そして、とにかくだるいそうです。

膠原病=アレルギーという説もあるようですが、先生のアトピーの記事で、タイに行ったら治った!という記事を思い出しました。

膠原病も癌と同じように原因が判明してませんが、先生は膠原病についてはどのような原理かお考えがあるのかお聞きしたくコメントいたしました。
今後記事に書くような予定などありましたらうれしいです。
【回答】
膠原病に関して十分な知識がないので、残念ながらコメントできません。
何かひらめいたら、お答えします。

投稿: ワダ | 2014/11/27 15:29

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