« 代替医療とは | トップページ | 漢方の誤解 »

NK細胞の利用

リンパ球は今現在、4種類の存在が判明しています。T細胞・B細胞・NK細胞・NKT細胞の四つです。それぞれ身体を護る免疫システムを担っています。

●T細胞:キラーT細胞とヘルパーT細胞に分けられ、これらの共同作業で細菌・癌を駆逐します。攻撃目標が初めての場合、マクロファージ(樹状細胞)からの詳細な情報を吟味し準備するので、攻撃成立まで1~2週間かかります。

●B細胞:免疫抗体を産生して寄生虫・ウィルスを駆逐します。アトピー性皮膚炎・蕁麻疹・喘息などのアレルギー反応はこの細胞が過敏になった結果です。攻撃目標が初めての場合、やはりマクロファージからの情報が必要になります。

●NK細胞:単独で攻撃目標を認識し癌細胞やウィルス感染した細胞を破壊します。マクロファージからの情報がなくても独自に動けるので、時間的ロスがなく俊敏に攻撃できます。

●NKT細胞:T細胞とNK細胞の中間的な能力を持つことからこの名前があります。

NK細胞 nk.jpg


新しい癌免疫治療では、患者さんから採血した血液を培養、患者さんの癌細胞免疫に関与するT細胞・NK細胞を2週間かけて増やし(NK細胞で10億個)、再び患者さんに戻して癌細胞を攻撃する方法(活性化自己リンパ球療法)が現在注目を浴びています。残念なことは、治療費相場が一回20万円の1コース:6回で何と120万円!と高額なところです。

患者さんから採血した血液中の免疫細胞を薬剤で人為的に無理やり増殖させた場合、その増えた免疫細胞に増やす前の能力と同じ能力があるのか?という疑問が私には残ります。足手まといの兵士1千人よりも優秀な工作員一人の方が効果的であると考えるのは私の考えすぎでしょうか?

|

« 代替医療とは | トップページ | 漢方の誤解 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/37412/969699

この記事へのトラックバック一覧です: NK細胞の利用:

« 代替医療とは | トップページ | 漢方の誤解 »