病は気から

みなさんが良く耳にする「病は気から」という言葉について解説しましょう。
われわれ日本人が「病は気から」という言葉を聞くと、ほとんどの人が、「病気は気持ちの問題だ」あるいは「気にするから病気になるんだ」と思ってしまいます。しかし、この考えは間違いです。

「病気」という言葉をよく見てください。気の病(やまい)と書いてあります。では胃がんは気の病でしょうか?肺ガンは気の病でしょうか?糖尿病は気の病でしょうか?コレステロールが高い高脂血症は気の病でしょうか?高血圧は気の病でしょうか?おかしいですね。では、なぜこのような「病気」という言葉が存在するのでしょう。

これは中国で成立した名称です。中国では、病はすべて「気」というエネルギーが関係していると思われています。気が足りない状態を「気虚」、気が滞っている状態を「気滞」といいます。
人がもともと持っている気を「元気」と言います。大気から肺に蓄えられた気を「宗気」と言います。宗気と食べ物から脾が造り出した気が合成したのが、「営気」と「衛気」です。営気と衛気は同じもので属性が異なります。陰に属するのが営気であり、陽に属するのが衛気になります。それぞれの臓器にも特徴付けられた気が存在し、心気、腎気、肝気などと呼びます。

日本人は目に見えないものには価値を認めません。ですから、病気は「気」が原因だと中国から輸入した知識を一部の知識人には理解されたとしても、その常識が日本の一般の人々に広まるころには、「目に見えないエネルギーという気」から「気持ちの気」に変化して、病気は気持ちの問題だと誤解されてしまったのです。

Kokorobyouki病気には必ず原因があります。原因がなくて病気にはなりません。
右のイラストで示すように、病気の原因があると、それを感知・認識する心・魂・知性・脳が存在します。そして心と病気の原因との間でキャッチボールを行うようになります。初めの頃は、大したキャッチボールではありませんが、次第に、そのやり取りが激しいものになります。その状態が病気になるのです。

その病気の原因が不明瞭の場合には、心の病気と誤診されるのです。慢性前立腺炎や間質性膀胱炎の患者さんの中には、排尿障害がその原因であることがとても多いのです。しかし、排尿障害の検査もしなければ、もちろん排尿障害の治療もしないので、この病気は治らないで苦しみます。多くの患者さんが心因性や神経性と誤診されるのです。

心や魂や知性は、脳という場が存在しなければ機能を果たせません。脳動脈硬化症や脳血管障害などで脳という場が正常に保てないと、心は機能を果たせなくなります。すると、病気の原因と頻繁にキャッチボールができなくなりますから、病気は次第に改善し、ついには病気がなくなります。その典型的な例が、認知症の病気の自然治癒です。

逆説的な見方をすれば、病気を悩まれている方は、心が健常である証です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

癌細胞と貧血

癌患者さんは、往々にして貧血はつきものです。
癌細胞が骨髄抑制物質を分泌するということになっているらしいのです。骨髄を抑制すれば、赤血球は造られなくなるので、体中の鉄分は余る筈です。しかし、癌患者さんから採血すると鉄が余っているどころか、逆で鉄分が欠乏しているのです。つじつまが合いません。しかし、過剰な鉄分摂取が癌と密接な関係があるという文献もあります。真実はとても複雑なようです。

癌の患者さんに大量のビタミンCを投与すると、癌が治るという事実があります。ビタミンCが鉄イオンを還元して水素イオンを放出し癌細胞をたたくという理論です。健康な細胞は問題なく、なぜ癌細胞だけが鉄イオンの反応を受けるのでしょうか?癌細胞と鉄イオンの深いかかわりに疑問を感じたので、ここで論じます。

生体の中で鉄はとても重要な働きがあります。太古の世界では「鉄呼吸」に、現在の生物では酸素呼吸に重要な「鉄の輪」に鉄は欠かせません。正常な細胞が何かの原因で「先祖帰り」をした結果が癌細胞だと考えると、癌の本当の姿が理解できるようになるかも知れません。
そこで、ここから癌細胞と鉄に関して、悠久の地球の歴史にまで話が広がります。内容が脱線するかも知れませんが、私は真実を追求のため真面目に論じます。

【鉄呼吸】
太古の生命は、その劣悪な環境(現在の私たちから見るとです。当時の生命にとっては快適な環境だったかも知れません。)でその命をはぐくんで来ました。そのころの海水には鉄分が多く含まれており、今の海水とは全く違っていました。
Anomalocaris当時の生命は何らかしらの方法で鉄分を利用できる仕組みを持っていたに違いありません。当時は海水中にも大気にも酸素はありませんでしたが生命は生きていました。彼らは海水中に豊富に溶けている鉄分を吸収することにより細胞内でエネルギーを作っていました。それが「鉄呼吸」です。
「鉄呼吸」により酸化鉄を大量に含んだ微生物が死滅し海底に沈殿していきます。現在発見される鉄鉱脈は、何億年も沈殿して固まった鉄呼吸微生物の化石です。
今でも鉄呼吸する微生物は存在します。鉄細菌(鉄バクテリア)がそうです。細胞何の鉄分が酸化鉄(Fe2+→Fe3+)に変化します。

時代は経過し、6億年前(先カンブリア時代)から5億年前(カンブリア紀)にかけて海生の海藻・藻が大量繁殖し、その植物細胞が光合成によりたくさんの酸素を放出しました。大気や海水中に溶け込んだ酸素は酸化作用が強く、従来の生命(鉄呼吸をしていた微生物)は生きることができなくなりました。

そこに登場するのが、「酸素呼吸」でエネルギーを獲得することのできる生命の誕生です。この微生物が人間の直接の祖先に当たります。「鉄呼吸」生命から突然「酸素呼吸」生命に変身する訳でもないでしょう。おそらく何億年もかけて、「鉄呼吸」の良い所をそのままに試行錯誤しながら「酸素呼吸」システムを完成させて、生命は変化していったのです。

この完成された「酸素呼吸」は、エネルギー効率が高く生命を飛躍的に進化させました。それがカンブリア生命の大爆発と称される現象です。【画像:カンブリア生命大爆発】

Denkibaiyou_gaiyouzu【鉄細菌(鉄バクテリア)と鉄呼吸微生物】
鉄呼吸微生物を調べると、鉄細菌(鉄バクテリア)との区別がハッキリしません。
鉄細菌は、鉄イオンを酸化(Fe2+→Fe3+)させることで、エネルギーを得ているのです。かたや鉄呼吸微生物は鉄イオンを還元(Fe3+→Fe2+)してエネルギーを得ています。
酸化還元反応から見れば、鉄細菌は「鉄酸化細菌」ですし、鉄呼吸微生物は「鉄還元細菌」と呼べます。どちらの微生物も鉄を利用してエネルギーを獲得している訳ですから、総称して「鉄呼吸微生物」といえるでしょう。【鉄イオンの酸化還元反応】

Tetsuriron【参考文献】
鉄と生命のかかわり合いについて知りたい方は、鉄のことを知るには、講談社の「鉄理論=地球と生命の奇跡」がとても参考になります。
このブログを書く当たって、大変勉強になりました。

Seimeikigen生命発生の系図です。
生存適正温度は、旧い細菌ほど高くなります。中には105℃という細菌も存在します。
癌細胞はこのうちどこの部分に先祖帰りしたのでしょうか?

Fering【鉄の輪】
私たち細胞の中では、酸素呼吸によりエネルギーを産生しています。進化の過程で鉄呼吸から酸素呼吸に変遷しましたが、その完成された酸素呼吸を詳細に調べると、鉄の存在が大きいことに気付きます。TDP(アデノシン2リン酸)にエネルギー(電子e-)が反応してATP(アデノシン3リン酸)という物質でエネルギーを貯蔵しています。必要に応じてATP(アデノシン3リン酸)からADP(アデノシン2リン酸)に変化してエネルギー(電子e-)を放出します。ADPが充電する前の電池でATPが充電した後の電池になります。
右上のイラストで示されたように、ATPの充電量を上げるために、鉄イオンの反応(Fe2+→Fe3+→Fe2+)が重要な位置を占めています。この反応はサイクルを形成しているので「鉄の輪」と呼ばれます。
「鉄の輪」の反応は、鉄細菌の酸化反応と鉄呼吸微生物の還元反応が合体している反応です。すなわちシステム的には鉄細菌と鉄呼吸微生物のハイブリッドといえます。

Feringilast後述しますが、ビタミンCでガン細胞が死滅するのに、鉄イオンの働きが重要であるが示唆されています。健常細胞も鉄イオンを豊富に持っているにも関わらず、なぜ癌細胞だけの鉄イオンがビタミンCによってそのように振る舞うのでしょう。
こういう仮説を立てることができるかも知れません。健常な細胞は「鉄の輪」を各種酵素の働きでリサイクルしながら効率的に利用できるのです.。ですから細胞内の鉄イオンはそれほど必要ありません。
Feringilast2ところが、癌細胞は酵素が一部欠如しているか、酵素の働きが悪く「鉄の輪」のリサイクルを思うようにいきません。そのため3価の鉄イオン(Fe3+)が癌細胞内に過剰に蓄積します。少量のビタミンCであれば、3価の鉄イオンを適量2価に還元してくれるので問題ありません。しかし、大量のビタミンCを投与されると、その作用で3価の鉄イオンが一気に還元されてしまい水素イオン(H+)が大量に放出されるので癌細胞が死滅するのかも知れません。(内容が前後しますが、思いつくままに加筆しているのでご容赦を)

Hem【ヘモグロビン】
私たちの体の中に太古の生命の名残があります。赤血球がそうです。ヘモグロビンという鉄を含んだタンパク質を持っています。
ヘモグロビンは肺の中で酸素と結合して、組織の中で酸素を放出します。つまりヘモグロビンは酸素濃度が高いと酸素と結びやすく、組織中では酸素濃度が低いので酸素と解離しやすいのです。ヘモグロビンの中心に存在する鉄原子は、一度酸素と結合すれば、酸化鉄になり酸素を切り離すことはできませんが、鉄原子を当時の環境では多かったであろう窒素原子でオブラートのように包んだ、このヘモグロビンの構造が鉄と酸素の結合をゆる目にしてしまうのでしょう。

Fevc2【鉄の鎧】
では、癌細胞はなぜ鉄分を異常にまで欲しがるのでしょう。それには、以下に挙げる理由があるのです。
癌細胞は生まれた直後から、免疫システムに探知され攻撃を受け続けます。免疫細胞の攻撃は細胞毒性の強い活性酸素(イラスト中のRO)という酸素毒です。イオン化した強い酸化作用の毒素によって癌細胞は次々に殺されます。ところが、ここに鉄イオンが存在すると、鉄イオンは酸化されて(Fe2+→Fe3+)活性酸素の毒性は中和されてしまいます。要するに、癌細胞は生き残るために、太古の細胞に「先祖帰り」して太古の細胞がそうであったように鉄分を細胞内に吸収して酸素の攻撃を受けないようなシステムを作り上げるのです。まさに鉄分が文字通り鉄でできた鎧(よろい)になるのです。

過剰な鉄分摂取が癌になるというy文献がありましたが、前述のことを考えれば理解できます。過剰な鉄分で癌細胞に鉄壁の防御策を補充しているのですから、免疫細胞の攻撃を無力化していることになるのです。

さて、こうなると免疫システムの癌細胞への攻撃は、癌細胞がこの方法を獲得してしまってはほとんど無意味です。鉄欠乏性貧血になるくらいに体中から鉄分を癌細胞は吸収してしまうのです。鉄の鎧をまとった癌細胞を攻撃することはできないのでしょうか?

Fevc【鉄の鎧の盲点】
実はこの癌細胞内の鉄分を利用して癌細胞を殺すことができるのです。それは、ビタミンCです。「えっ!ビタミンC?」とお思いでしょう。
実際に私も前立腺癌患者さんをビタミンCの治療で手ごたえを感じています。ビタミンCは、抗酸化剤=強力な還元剤なのです。つまり酸化された物質を還元して元の状態に戻す働きがあります。酸化された鉄イオン(Fe2+→Fe3+)は、還元(Fe3+→Fe2+)されると水素イオン(H1+)を放出します。この水素イオンが細胞毒性が強いので癌細胞がやられてしまうのです。例えると、着用していた鉄の鎧が、突然硫酸に変化して着用している癌細胞を攻撃するというのです。

免疫細胞から攻撃を受けてはいない正常な細胞には、酸化鉄(Fe3+)はほとんどないので、ビタミンCが大量に摂取されても問題ありません。しかし、普段から免疫細胞の攻撃を受け何とか凌のいでいる癌細胞には、酸化鉄(Fe3+)をたっぷり含んでいるので、何気なく吸収した必須栄養素のビタミンCの強力な還元作用(抗酸化作用)により自滅するのです。
この一連の理論は、私の仮説ですから真偽は後世の医学実験で明かにされるでしょう。

藤沼先生(代替医療の情報をおしみなく私に提供して下さる先生)、この理論はいかがですか?私の妄想で終わるでしょうか?それとも真実に近づいているでしょうか?ご意見をお待ちしています。
【藤沼医院のHP】


Bookkudodr【参考文献】
地元の同じ医師会の先生の書かれた本をご紹介します。
「あきらめない!その頭痛とかくれ貧血」文芸社 (定価1100円)
血液検査でも分かりにくい「かくれ貧血」が、治りにくい不定愁訴をかかえた患者さんの原因であることを啓蒙されています。現在、鉄イオンに興味がある私にとって、とても参考になりました。
くどうちあき先生、黄書をお贈りいただきありがとうございました。乾いた砂地に水がしみ込むように理解できました。
くどうちあき脳神経外科クリニック

Fevc3【補足】
ビタミンCの働きは、上に掲げたイラストよりも、もう少し複雑なようです。
ビタミンCが電子を放出して3価鉄イオンを2価鉄イオンに還元します。2価鉄イオンは、酸素と反応して再び3価鉄イオンに戻ります。その際に酸素は酸素イオンになり、水素イオンと反応して過酸化水素(H2O2)が生成されます。
この過酸化水素が強烈な毒性を持っていて、癌細胞が死滅するというのです。

2価と3価の鉄イオンが作る「鉄の輪」は、一定の環境で還元されやすく酸化されやすい特徴を持っているようです。生体はこの気まぐれな鉄イオンを」利用して、この地球上で賢く生きたのです。人間もこれを利用して賢く治療成果を上げたいものですね。

このイラストから考えれば、ガン治療の場合には、過酸化水素を産生させるために十分な酸素が必要になります。
ただ化学反応式は、化学を勉強していれば経験しているでしょうが、あらゆる成分が反応に関与してきます。それまで水の分子を無視していたら、突然【OH-+H+】に分解して反応に参加して『そりゃないだろう!』と驚くことがあります。ですから、ここに挙げた化学反応も、初めに式ありき(過酸化水素H2O2)の仮説からの結果ですから怪しいものです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

誰もが知っている?ビタミンCの常識と不思議

Vcmap_2サプリメントとしてビタミン剤、取分けビタミンCはありふれた栄養素です。
哺乳類のほとんどの動物が体内でビタミンCを合成できるのに対して、人間・さる・モルモットは体内で合成されません。ライオンは肉だけを食べていても体内でビタミンCが合成されるので、野菜や果物を取る必要がないのです。
この古くから一般的に知られたビタミンCには、まだまだ不明な点が多くあります。ここでその常識と不思議について解説しましょう。
ビタミンCはアスコルビン酸という物質です。市販のアスコルビン酸は、工業的にトウモロコシのブドウ糖から化学合成されます。
ビタミンCの作用には次のようなものがあります。
抗血栓作用
抗コレステロール作用
抗酸化作用
免疫賦活作用
コラーゲン形成作用
抗メラニン作用
ステロイド合成促進作用
アドレナリン・ノルアドレナリン合成促進作用

さらに、上記の作用から発展したと思われる臨床上経験される作用に、次のものがあります。
抗白内障作用
抗ガン作用
抗老化作用
抗白髪作用
抗糖尿病作用

専門的に生化学の専門書から、ビタミンCの作用を調べてみました。生体内の様々なヒドロキシラーゼ酵素を活性化させる作用を持っています。
【1】ドーパミンβヒドロキシラーゼ酵素
副腎・中枢神経内のドーパミン・ノルアドレナリン・アドレナリン合成に関与、これらの化学物質が産生されなければ、パーキンソン病・うつ病・慢性疲労の可能性が出てくる。
【2】ペプチジルグリシンヒドロキシラーゼ酵素
ペプチドホルモン合成に関与、ホルモンバランスに重要。
【3】鉄含有ヒドロキシラーゼ酵素
タンパク質の修飾(性質決定)に関与、すべてのタンパク質産生に必須。
【4】プロリン・リシンヒドロキシラーゼ酵素
合成されたコラーゲンの性質決定に関与、皮膚のコラーゲンと肝臓のコラーゲンは性質は同じものではない。

各種のヒドロキナーゼは銅イオンや鉄イオンを含有した酵素です。酵素が働く時に、酵素内のそれぞれのイオンがCu(1+)→Cu(2+)、Fe(3+)→Fe(4+)と酸化されて酵素として作用します。しかしこのままだと作用した酵素はお役御免になります。そこでビタミンCの還元作用で、Cu(2+)→Cu(1+)、Fe(4+)→Fe(3+)に返還させるので、酵素は再び働けるように蘇ります。つまりは使ってしまった酵素のリサイクルをビタミンCが担っているのです。
ただし、ビタミンCがなければ、酵素は新たに産生されますから、若い人間の場合は問題ないのでしょう。しかし、老化して酵素産生能力がなくなると、ビタミンCによる酵素のリサイクルはどうしても必要になるでしょう。


高齢者や癌患者さんから採血した血液中には、ビタミンCはほとんど検出されません。なぜ検出されないのでしょう?

| | コメント (0) | トラックバック (0)

水こそ命!水こそ神!水こそ悪魔?

Teraluna漆黒の宇宙空間にただよう・・・母なる地球・EARTH・TERA・・・。
他の無数にあるであろう惑星と地球との違いは何だと思いますか?

・・・水です。水の存在こそが、他の惑星と決定的に異なる点です。水の存在によって地球の温度差は小さく、水が循環(海水-蒸気-雲-雨-地下水-川-海水)し、生物とまったく同じ恒常性(ホメオスターシス)を地球は持っているのです。水というこの上もない媒体によって、地球上の物質は溶け、イオン化し生物を育むのです。

この水はどこから来たのでしょう。地球の成分上、地球が水を元々持っていたとは思えません。恐らく大きな氷の塊りである彗星が何十年~何百年周期で地球に大接近し、宇宙から地球に水を降らせていたのでしょう。その最後の宇宙からの雨が、世界中に伝承されている「洪水伝説」になっているのかも知れません。

水の存在価値はバランスによって決まります。あくまでも人間の視点からですが、洪水のように水が多過ぎても、干ばつのように水が少な過ぎても困るのです。これは生命としての人間にも当てはまります。

Cellview【細胞のイラスト】
人間は内部環境を水によって維持しています。水分が少なければ細胞は脱水で死にます。水分が多ければ細胞は水中毒で膨化し死にます。生きていく上では、水分の許容範囲が厳格に決められているのです。この範囲を上にあるいは下に逸脱すると、それは死に直結するのです。
私たち体にも、地球と同じ恒常性(ホメオスターシス)があります。元々「恒常性」という言葉は生物学の用語ですが、地球の悠久の歴史からみれば、地球の恒常性が先です。この恒常性を維持するために、神経・血液・リンパ液・電解質・ホルモン・細胞間液・細胞内液など様々なシステムが密接にリンクしながら休むことなく働いています。

近頃、「水飲み健康法」が流行っています。水をたくさん飲み、体に取入れることで新陳代謝を高める健康法です。あるいは、水をたくさん飲むことにより血液を薄くサラサラにして、脳梗塞や心筋梗塞を予防しようというものです。
水をたくさん飲むことで、これらのことが実現できると思っている医療関係者が実際存在することに、ただただ落胆するばかりです。私たち人間にも地球と同じ「恒常性」が備わっています。ですから水をたくさん飲もうと血液はサラサラにはなりません。水分代謝は高まるかも知れませんが、新陳代謝全体が高まるわけではありません。
それよりも、水をたくさん飲むことでの弊害が様々な病気を作ります。多汗症・過敏性腸症候群・花粉症・アレルギー性鼻炎・蓄膿症・口内炎・ドライアイ・アトピー性皮膚炎・慢性前立腺炎・間質性膀胱炎・線維筋痛症・舌痛症・めまい・耳鳴り・蓄膿症などは、その典型です。

地球は我々に「命の場」を提供してくれる存在です。そして地球は、水の存在なしには「命の場」としての価値はありません。言い換えると、水が地球自信に命を吹き込んだとすれば、地球に完全依存している我々にとって、水は神そのものです。ところが、水の神としてのお姿は、命にとって許容範囲が非常に狭く、それを逸脱した場合には、命にとって水は悪魔にもなるのです。モーゼが布教した頃のユダヤ教を含めた土着の神々には、崇められる存在の神=白い神と、融通の利く(現世利益の)神=黒い神≒悪魔に分けることができました。許容範囲内の水は差し詰め白い神であり、逸脱した水は黒い神≒悪魔といえるでしょう。

悪魔は一見魅力的です。水をたくさん飲まれる人は次第にのどが渇くようになります。そして年中水を飲んでいないと耐えられなくなります。のどの渇きを体が訴えるのは生理的現象だから必要なんだと思いながら、水を更に一層飲むようになり、この悪循環は他人から注意されるまで止められなくなります。まるで悪魔に魅入られた生け贄のようです。
「過ぎたるは、及ばざるが如し」のように水の飲み過ぎは、水が足りない死と隣り合わせの脱水状態と同じです。水は命そのものであり、また神にも悪魔にもなります。水は諸刃の剣であることをくれぐれもご注意下さい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

催眠療法 前世療法

私が所属するNPO法人:心身医学臨床研究会は、西洋医学に限らず、心と体に良いとされるすべての治療・療法・健康法を研究し日頃の生活・診療に役立てようとするのが目的です。
今回は通算22回目の会で、前半のテーマは「ヒプノセラピー 潜在意識療法」です。
講師は村井啓一先生(ホリスティックワーク代表)です。

原因が不明、あるいは難治性の病気の原因に、潜在意識がからんでいる場合があります。しかし、潜在意識を調べることは、通常の医療では困難です。そこで催眠術を利用して潜在意識の奥深くに隠れている原因と思われる意識トラウマを探し、それを認識することでトラウマを治し、顕在意識(自覚できる意識)と体を治そうとするのが目的です。
Muraidr講師の村井先生は、海外大手企業の企業戦士だった経験をお持ちの異色の方です。海外赴任生活が長く、その間、不思議体験に遭遇し、また、ご家族のケアのために転職され現在に至ります。
講演中に、会場の数人(この会の理事・会長)に催眠術を実際に掛け、その異能を披露してくれました。

村井先生によると、私たちが認識できる顕在意識(論理思考・理性・知性・意志・決断)は、意識全体の10%に過ぎず、80%が認識できない潜在意識
と10%の原始意識だそうです。潜在意識の中には、自我・感情・感覚・直感・記憶・想像力が埋蔵されています。また、8歳から9歳までの幼年期の成長プログラミングが秘められており、この部分のトラウマの90%の原因が母親との愛情の欠落だといいます。

潜在意識をさらに時系列でさかのぼる(後退催眠)と子宮内の胎児期の記憶がよみがえります。さらに後退催眠を続けると、・・・何と!生まれる以前の記憶がよみがえる(前世療法)そうです。前世での記憶の中に、現在苦しんでいる原因不明の病気のヒントが隠されている場合があり、それを知ることで病気の症状が氷解することがあるそうです。
前世が存在する、すなわち人は生まれ変わる(転生輪廻)かどうかは、ここでは言及しませんが、催眠療法により必ず前世の記憶を口にするそうです。「最後の審判」まで転生輪廻のないとされる教義のキリスト教を信じる人でさえ、催眠療法で前世が出現するそうです。
Miyazakimasumi村井先生の他に、同じセラピストとして女優の宮崎ますみさんが会場に同席しておられました。彼女は自身の乳癌体験を契機に、この催眠療法の世界に入り現在活躍されています。

過去の潜在意識にしまいこまれた「他愛もない意識」を確認することで、病状が改善する理由として、人の悩むシステムの特性にあるからです。人は過去の「客観的な事実」に苦しむのではなく、実は過去の「主観的な事実(思い込み)」に苦しむという側面があるからです。したがって、催眠療法によって過去の「主観的な事実(思い込み)」を現在の客観的な目で認識(顕在意識)すれば、解決できるのは容易に理解できます。

潜在意識に起因する「こころ」の病気は、8歳から9歳までに顕在意識と潜在意識との間に境界線・膜(クリティカル・ファクター)が出現するからだとされています。顕在意識と潜在意識との間に垣根がない状態の頃は、両者の区別もなかったのでしょう。しかし9歳頃に境界線ができると、顕在意識と潜在意識に区別されてしまいます。まるで冷戦時代の「鉄のカーテン」のようです。その際、潜在意識に取り残された「こころ」のトラウマは、潜在意識の中で怪しくうごめき顕在意識にちょっかいを出すのでしょう。

治療効果の高い催眠療法ですが、見世物的な催眠術(あなたは鳥です!など)ではなく、あくまでも患者さん(催眠療法ではクライアントと呼ぶ)が、円滑に自己催眠の状態にトランスできるように、セラピストが安全に誘導・コントロールすることを目的とします。そのためには、クライアント(患者さん)とセラピストとの間の信頼関係が重要です。セラピストはその信頼関係を築くために十分な時間を費やし、またそのノウハウを持っています。私たち医師が自然に構築されていると思っている程度の患者さんとの信頼関係ではなく、積極的に築き上げる信頼関係です。患者さんと喧嘩することのある私のような医師としては、ただただ脱帽するばかりです。

催眠療法・前世療法に興味のある方は、ホリスティックワークにお問合せ下さい。

【考察】
潜在意識を時系列で過去にさかのぼった先に、全く経験したことがない過去あるいは光景が見えた時に、前世と考えることは容易です。しかし、その状態を絶対に前世だと言い切ることができないのも事実でしょう。
もしも前世ではないとしたら、では一体何が見えているというのでしょう?逆に答えに窮するでしょう。
意識の考えに、潜在意識は、更に深い深層意識に直結していて、それは全体意識とも呼ばれていて地球上のすべて人間の意識とつながっているのです。そしてその意識は時間や空間の制限を受けずに無限の広さがあります。ですからクライアントの前世ではない光景を見ているかも知れません。
また、こうも考えることができます。「オーラの泉」の受け売りではないけれど、クライアントの守護霊が経験した過去の体験を見ているかも知れません。
ただ、前世療法により、クライアントの悩みが解消される事実からすると、我々の魂は、どのような形の意識(過去の意識)にも強く影響されることは間違いないでしょう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

排尿障害の現代治療と代替医療

人間の体は、「水の許容量」が人それぞれで異なります。
昨今の「水飲み健康法」の流行で多飲される方が多く、漢方で云う「水中毒」の症状で苦しまれる方も多くなりました。

「水中毒」の症状は、間質性膀胱炎慢性前立腺炎、慢性骨盤疼痛症候群、膀胱疼痛症、多汗症、アトピー性皮膚炎、花粉症、ドライアイ、蓄膿症、神経性胃炎、過敏性腸症候群、潰瘍性大腸炎、シェーグレン症候群、幻臭症、舌痛症、線維筋痛症、坐骨神経痛、陰部掻痒症、肛門掻痒症、口内炎、多発性粉瘤、オデキ症、めまい、うつ病、慢性疲労症候群などの病気として認識され、それぞれの病気の専門と考えられる診療科で診察・治療を受けることになります。専門医が一生懸命治療に専念するのですが、結局は対症療法に終始するばかりで、治ったと実感できる患者さんはいないでしょう。

「水中毒」症状が軽症の方の多くは、飲水制限で症状が快方に向かいます。しかし「喉が渇くから水を飲む」と生理的欲求を正当化し、飲水制限を固辞する方が多いのに臨床現場では困惑します。大量の飲水が健康に良いと思い込んでいる医師が存在するのも誤解の一因です。

人の体はホメオスターシス(恒常性)といって体内の内部環境を一定に保とうとする生理的現象が常に働いています。血液も常に「一定の濃さ」で終始できるようにホルモンや腎臓が一生懸命に働いているのです。ですから、いくら水を大量に飲んでも血液は決して薄くはなりません。それどころか逆に血液が濃くなることがあります。
飲んだ水は胃から十二指腸、小腸へ流れ、最終的には大腸で血液に吸収されます。水を飲んでから吸収されるまでの間、2時間以上のタイムラグがあります。ところが体の中の水を感知するセンサーは、水を飲んでからすぐに水分が入ったことを探知します。脳下垂体から抗利尿ホルモンの分泌が極端に制限され、腎臓から大量の水を尿として排泄・排尿します。そのため血液から水分が奪われ、一時的に血液は濃くなるのです。血液をサラサラにするために水分を大量摂取したのに、結果は一時的にしろ血液を濃くしてしまう危険があるのです。この一時的な血液の濃さが血栓や梗塞の引き金になることがあるのです。「水飲み健康法」をいくら実行しても、脳梗塞・心筋梗塞・動脈閉塞症の発症・再発を起こしてしまうのは当然いえば当然でしょう。

先に述べたように、飲水制限で快方に向かれる方はいますが、自覚のない排尿障害(隠れ排尿障害)が存在すると、飲水制限だけではなかなか治りません。「隠れ排尿障害」の治療が「水の許容量」を増し、それら病気の多くを快方に向わせます。

「隠れ排尿障害」として考えられるのは、膀胱頚部硬化症、膀胱出口閉塞症、前立腺肥大症、神経因性膀胱、膀胱頚部機能低下症、膀胱排尿筋内尿道括約筋協調不全などの病気があります。これらの病気の多くがは、機能低下が原因のために、尿検査程度では診断されにくく見逃されてしまいます。それぞれの病態のご説明は割愛しますが、排尿障害を改善させることで、尿とは一見無関係の病気を治療できることは、たとえ現代医療であっても、ある意味「代替医療」「統合医療」と考えられるでしょう。

泌尿器科の隠れた病気を治療し、耳鼻咽喉科の舌痛症、消化器内科の慢性胃痛や整形外科の坐骨神経痛が治るなんて信じられますか?

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ホルミシス 川嶋朗 先生

2008年11月3日五反田の「ゆうぼうと」で統合医療塾の講演を拝聴しに行きました。
統合医療とは、我々の良く知る西洋医学とそれ以外の伝統医療・自然療法(漢方・中医・気功・カイロプラクチック・アロマセラピィ・呼吸法・サプリメントなど)との共存共栄でより良い医療を目指す実地学問です。
統合医療塾は、そのような統合医療に精通した医師を育成し、できれば医師の用済みの世界を目指すことを目的で設立されました。
Img_kawashima今回の講師は、統合医療塾の設立者でもある東京女子医大の自然療法研究所クリニックの川嶋朗先生です。
今回のテーマは放射線ホルミシスについてです。
ホルミシスとは、歴史が古く1978年ミズーリ大学のトーマス・D・ラッキー教授が提唱した概念で、生物に対して通常有害な作用を示すものが、微量であれば逆に良い作用を示す生理的刺激作用をいいます。

1980年代に入ると、低線量の放射線照射が生物の成長・発育の促進、繁殖力の増進及び寿命の延長などの効果をもたらすこともあるという研究(放射線ホルミシス研究)の中で話題になり注目された。
放射線ホルミシス現象が根拠になる事件が起こりました。いわゆるコバルト団地事件です。
台湾に1982年に完成した1万人が居住する団地があります。建築後10年を経た1992年に、マンション全体が高い放射能汚染されていることが分かりました。発端は住人の友人が遊びでガイカー・カウンターを持参したところ、かなりの放射線レベルであることが分かったのです。その原因はにコバルト60が混入した鋼材で建物が造られたことが判明したのです。さて世間は大騒ぎです。たくさんの放射能に被爆すれば、癌になり易いというのは常識です。
事件が公になってから19年後、団地に居住していた1万人の疫学的調査が当然行なわれました。
「放射線はどんなに微量でも癌を発生させる」という今までの常識からすれば、癌による死亡人数は19年間の間に270人と推測されました。(放射線を浴びていない台湾の他の地域の癌死亡率からすると203人が予想範囲でした。)しかし、事実は小説よりも奇なりです。実際は約1/30のたった7人!だったのです。その7人も団地に入居する以前から癌にかかっていた人たちだったので、実際は19年間で1万人中、放射能被爆による癌の死亡者はゼロだったのです。被爆しなかった人たちよりも癌にかからなかった、それ以上に癌が抑制されたことになるのです。

では、実際に微量の放射線を浴び続ければ、健康を保てる訳です。ところが日常生活を送っていて、健康に役立つ程度の放射線を被爆することができるでしょうか?自然界から受ける放射線は生きていくのに必要な放射線量しかありません。健康を維持できるほどの放射線の恩恵を受けることはできません。
癌の患者さんが集まる秋田県の玉川温泉は、健康を維持あるいは治癒能力のある放射線が出ていることで有名です。地元の北投石からラジウムから放射されるラドンが、その源です。ラドンは空気よりも重いので、訪れた病人の方々は玉川温泉の源泉の近くで皆テントの中に入りゴロ寝状態でラドン効果を少しでも多く得ようと必死です。

健康維持のためあるいは癌治療のために、秋田県玉川温泉まで毎日のように訪れるのは現実的には無理です。そこで考えられたのが、ラジウムを含んだ鉱石を使ったホルミシス健康商品です。ご存知のようにこのご時世です、ホルミシス効果の全くない商品が横行しているのも事実です。
Holmixseatそこで川嶋朗先生が責任を持って企画監修した商品がDr.ホルミックスシートです。医師用に企画した商品でホルミシス効果が確実にでるために、1時間に25マイクロシーベルトの放射能効果が出、イオン発生能力が1cc容積当り8000個のイオンを検出できます。
右の写真は、統合医療塾理事の武内義一氏が持参したDr.ホルミックスシートの上に、ガイガーカウンターを置いて測定した状況を私が写真撮影したものです。計測窓に28.89マイクロシーベルトの放射能が検出されてます。イオン放出量に換算すると1cc当り9200個以上の高レベルです。

【補足】
ただし、この商品はホルミシスに興味を持っていただいている医師からしか購入できません。胡散臭い医師には、川嶋先生が首を縦に振らないので、そのような医師からは購入できません。

放射能というと恐ろしいと思われる方が大勢いらっしゃるでしょう。この実験をお聞きになれば考え方を変えられると思います。
自然界の放射能を完全に遮断するために、鉛の部屋を作り、中にネズミを飼育します。ネズミの飼料は通常の飼料と全く同じものを与えるのですが、ただ一つ全く放射性物質を排除した飼料のみを与えるのです、私たちが口にする食物の中には、放射性同位元素が含まれています。それがカリウム40という同位元素です。食物の中に含まれるカリウムにうち0.012パーセントのわずかなカリウム40が必ず含まれています。そのカリウム40を全く含まない飼料だけをネズミに接種してもらうのです。どうなるとお思いになりますか?・・・放射性同位元素カリウム40を含まない飼料で飼育されたネズミは、普通飼育のネズミよりも早く死んでしまうのです。すなわち、私たち生物は、微量であっても放射能のない環境では生きていけないことが分かったのです。

では微量な放射線・放射能はどういう働きを私たち生命の中で働いているのでしょう?今でこそこの地球の自然界放射線量はわずかです。太古の昔はもっと大量の放射線に私たち生命は被爆していたでしょう。そのため生命の寿命は短く生まれてはすぐに死ぬの繰り返しだったに違いありません。しかし、生命もただ単に被爆しては死ぬだけの繰返しだった訳ではありませんでした。生殖を繰返し子孫を作るたびに被爆に強い種が出てくるようになります。
Image2また、放射線は体内の中を通過するときに物質を電離・イオン化させます。私たち生命は電離・イオン化した物質しか利用できません。この能力は長年の放射線被爆がもたらした負の能力でしょう。
【画像提供先】(霧箱実験:放射性鉱物から放射される放射線が通過した飛跡に雲が生じる。霧箱内の気体を放射線が電離・イオン化したので雲として肉眼的に確認できる。この現象が私たちの体の中で、常に起きていて私たちは生かされている。目に見えるようにした実験だが、
Denri目に見える現象だけがすべてではないという現象でもある。)
さて、時間がたち大気が成熟すると、宇宙からの放射線はオゾン層でほとんど遮断され、わずかな放射線だけが地上に降り注ぐだけになりました。物質の電離・イオン化はそのわずかな放射線だけで十分だったので、生命は次第に長生きするようになるのです。

Yokoro500先ほどのネズミの実験で判明したように、放射能・放射線がなければ私たちは生きてはいけません。私たちの体は、たくさんの物質を入れた炉のようなものとして考えると分かりやすいと思います。炉ですから物質が入っているだけでは役に立ちません。炉の最初の種火が必要です。その種火で着火して初めて炉としての働きが備わるのです。放射線の被曝が、種火として考えれば、放射線被爆はなくてはならないものになります。人体という炉をたゆまなく働かせるために、常に種火が必要だと考えれば、ホルミシス現象も容易に理解できるでしょう。
【写真提供先HP】

| | コメント (0) | トラックバック (0)

癌の進行・転移と免疫の関与

癌細胞は出来初めからしばらくの間は一ヵ所に固まっています。しかし、ある一定の数・大きさになると、周囲の組織に浸潤・進行・転移します。そのため一ヵ所の臓器に留まらず、越境して周囲の臓器あるいは遠隔の臓器・骨に転移し、機能障害を起こし最終的には全身の悪液質(全身の機能障害)で最後を迎えることになります。
その間、身体からは癌細胞を抑えるために免疫システムが強く働くと考えられます。免疫抗体・リンパ球・マクロファージ・白血球などなど、私が理解できないくらいの多くの細胞とサイトカイン・化学物質が放出され癌細胞と戦うとされています。

癌末期の患者さんが認知症(俗に云う痴呆症)になったとたん、それまで悪化の一途だった癌の進行が停止し、最後には癌死ではない臨終だったエピソードを知り、癌の臨床上の悪化に疑問を感じるようになりました。

もう一つエピソードをご紹介しましょう。これは私の体験談です。
ある高齢のご婦人で国立病院で大腸癌を手術した患者さんが、時々私のクリニックに通院していました。病気のことなどを相談されていました。一見して健康状態は良かったのですが、一年ほど通院するうちに、鎖骨上のリンパ節が触れるようになりました。消化器癌で有名な「ウィルヒョーの転移」です。国立病院の外科の主治医はリンパ節の組織検査を行い、癌細胞を培養し抗癌剤の感受性をみて治療に応用しようと患者さんに提案しました。転移部位を検査のために処置すると病状が悪化することを経験上知っていましたから、避けるようにアドバイスしました。ところが国立病院の主治医の熱意に負けて、そのご婦人は組織検査を承諾したのです。街の小さな開業医よりも国立病院の新進気鋭の外科医に従ったのでしょう。私は仕方がなく、主治医に組織の採取は一部だけにしてもらいなさいと患者さんにアドバイスしました。そして主治医にそのように伝え検査を受けました。
組織検査後1ヵ月ほどしてご夫人が来院しました。組織検査した部分は、以前にも増して大きくなっています。皮膚の色も暗赤色です。患者さんにお聞きすると、「腫れたリンパ節を全て除去された。2週間もするとリンパ節は元の大きさに戻り、今では前よりも大きくなっている。」というのです。そして抗癌剤の感受性の結果は、効果のあるものはないというのです。ご婦人は失意の上、病状はますます悪化して1ヵ月後他界されました。結果的には患者さんは、国立病院の主治医の興味本位の無責任な治療と無智による被害者です。

さて、真逆のエピソードを二つ紹介しました。無自覚の患者さんの身体の一部に癌が発見され治療始めると、それまで静かにしていた癌細胞が、人が変わったように腫大・進行・浸潤・転移と大騒きをするのです。こんな短期間に細胞の性格・性質が変わることに不思議でなりません。癌細胞だからそのように変化するのだと思い込んでいましたが、細胞生物学的には不思議な現象です。細胞の核には、たとえ癌細胞であっても情報元であるDNAが存在し、細胞としての機能を制御しています。細胞分裂の際の核分裂は、正常な細胞に比較して完全なコピーはできませんから、不完全な細胞分裂になります。DNAの情報も正常に伝達されません。だから悪性化するとの考え方もありますが、DNAが不完全だから細胞は死滅するという考え方も50%の確率である訳です。ところが現実的には悪化がほとんどです。これはどのように考えたらよいのでしょうか?

Cameta2そこで、右のイラストを作りました。
癌の初期には、癌細胞は集団で一つの塊りとして集合しています。身体の免疫システムに探知されると、癌細胞は攻撃を受けます。免疫システムによる攻撃は癌細胞を全て抹殺できるものと、私たちは思い込んでいます。あるいは順次攻撃を加えて端から順に癌細胞を抹殺していると思っています。それが免疫システム攻撃の本当の姿なのでしょうか?

Cameta実は、免疫システムで確かに癌細胞が抹殺されますが、全てではないのでしょう。本音を言えば、抹殺されるのはホンの一部の癌細胞だけでしょう。なぜなら、癌細胞が塊り(腫瘍)としてCTや他の検査で発見されるためには、何十万個もの癌細胞の集団になっている必要があるのです。時系列から考えれば、数十個・数百個単位の癌細胞の小さな集団の時にさえ探知あるいは抹殺できなった訳ですから、何十万個もの癌細胞の大集団を殺せる訳もありません。

免疫の攻撃にもかかわらず、残念なことにほとんどの癌細胞は無傷で残り、しかも大きな塊りは免疫の中途半端な攻撃により分解バラバラにされます【注1】。バラバラにされた癌細胞の一部は仲間から開放されて血流・リンパ液に乗って他の臓器に移動します【注2】。いわゆる「転移」です。さらに、それまで密集していたために狭くて増えることができなかった癌細胞は、バラバラにされ隙間ができたので細胞分裂を繰返し癌細胞が増殖します。つまり免疫システムの中途半端な攻撃が癌の「悪化」の張本人になるのです。この現象は免疫システムに限ったことではありません。効きの悪い抗癌剤治療や放射線治療も同じでしょう。癌細胞の完全抹殺ができないのであれば、このように癌を「悪化」させるだけの逆の治療になるのです。
【注1】癌細胞の塊りは立体的な構造物ですから、平面的なイラストで考えるよりも2倍以上にバラバラに分解されます。
【注2】癌細胞は臓器・組織の細胞から癌化して生じたものですから、癌細胞自らが自力で移動できる訳もありません。恐らく免疫システムの掃除担当の免疫細胞が癌細胞の移動に手助けをしているのでしょう。

代替医療のおもな目的は免疫力を上げることです。患者さんも医師も免疫力を上げることで癌細胞を抑えることができると信じています。あるいは免疫力を強力に上げることが代替医療の最終目標・夢と思われているかも知れません。では免疫力を上げるとはどのようなことでしょう?
1203667177451具体例をあげて解説しましょう。戦争の前線で敵の戦車を前にして、1人の歩兵が22口径のピストルで攻撃しても歯が立ちません。ところが同じ銃でも対戦車用徹甲弾ライフルがあれば、1人の歩兵が弾丸一発で戦車を止めることができます。敵の戦車を癌細胞、歩兵の武器が免疫力だと想定します。免疫力を上げることが、22口径のピストルから対戦車用徹甲弾ライフルに持ち替えたことであるなら、癌細胞である戦車に立ち向かうことは勝算のある選択です。しかし、もしも免疫力を上げることが22口径の弾丸を1万発補充されることであれば、戦車に立ち向かうことは無謀でしょう。(ちなみに最近の戦車は装甲が頑丈で徹甲弾を跳ね返すらしいですが・・・)
私たちは免疫力を上げることは可能でしょうが、22口径の弾丸を1万発補充することに相当する治療であるならば、癌細胞には決して勝つことはできません。

Ied_sim現実に目を向ければ、イラク戦争でアメリカの猛攻撃でフセイン政権は崩壊しアメリカが勝利したかに思えましたが(写真参考ブログ)、フセイン支持派は隠れ、国は未だに安定していません。今では自爆テロなどでアメリカ兵も罪もない一般住民も犠牲者としてその数は増える一方です。収拾がつかないのが現実です。まるで免疫システムや抗癌剤で攻撃を受けた癌細胞の動向に似ていませんか?収拾がつかない癌末期の患者さんの状態に似ていませんか?

以上の仮説が正しいとすれば、癌の治療方針がもう少し繊細なものになるでしょう。ここで、免疫システムに影響を与えるものを考えてみましょう。
【食事】
タンパク質やカロリー摂取が多いと、免疫抗体やリンパ球の働きが盛んになります。
逆に、タンパク質やカロリー摂取が少ないと白血球の働きが盛んになります。
水分のとり過ぎは、免疫抗体・リンパ球・白血球の全ての働きを盛んにします。
【薬剤】
抗生剤や消炎鎮痛剤の服用は、白血球の働きを抑えます。
ステロイド剤は、免疫抗体・リンパ球・白血球の働きを抑えます。特に免疫抗体の働きが抑えられます。
抗アレルギー剤は、リンパ球の働きを抑えるものと白血球の働きを抑えるものに分かれます。
【生活環境】
高気圧の下では、白血球の働きが盛んになります。
逆に低気圧の下では、免疫抗体・リンパ球の働きが盛んになります。
運動を頻繁に行なっている人は、白血球の働きが盛んになり、免疫抗体・リンパ球の働きが抑えられます。

さてさて、話しが長くなりました。
まとめると、ひとたび癌にかかった方の免疫システムは、癌治療には役に立ちません。それどころか足を引張ります。免疫力を上げることが癌の進行・増殖・浸潤・転移を手助けしていると考えた方が理にかなっている考えるからです。
では胃癌・大腸癌・肝臓癌などの固形癌の場合、癌として発見されてからは、どのような対処をしたら得策なのでしょうか?
現代医学では、まず第一選択として外科手術を否定することはできないでしょう。しかし、あくまでも最低限の姑息的な手術が最適です。根治的手術は患部の所属リンパ節の除去を目的とします。一見理想的に思えますが、リンパ節の除去により患部周囲のダメージは強く、術後の物理的炎症により不必要な免疫を刺激し手術範囲を超えている癌細胞を刺激するだけです。
術後の抗癌剤の使用は価値が無いでしょう。
白血球の興奮を抑えるために、習慣で運動している人は減らすようにしましょう。天候が高気圧の際には、少量の抗生剤や鎮痛消炎剤を服用するとよいでしょう。
免疫抗体・リンパ球の興奮を抑えるために、食事のタンパク質(肉類)やカロリー摂取は、病後といっても程ほどにしましょう。しかし摂取しないと白血球が興奮しますから注意を要します。
水分の過剰摂取は免疫全体を興奮させますから、食事以外で取る水分は500ml~1㍑に抑えましょう。
免疫全体の興奮を穏やかにするため、少量のステロイド注射を定期的に接種する方法もあります。

【注意】以上の仮説と対処法は、私の独善的考えですから、話し半分として理解して下さい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

更年期障害の改善にイソフラボン

Aglymax健康食品にはうさん臭い商品が多く出回っています。
代替医療に身をおいている私としては、紹介するのも覚悟が要ります。いろいろな商品を薦めることは正直言ってできません。

その私が、更年期障害で苦しむ人に自信を持ってお薦めできる商品に「アガリマックス」があります。
大豆由来のイソフラボンが主成分です。このイソフラボンが体内で女性ホルモンに近い作用を行なって、更年期障害症状の大半を改善してくれます。医師が処方する女性ホルモン製剤よりもマイルドでハッキリした症状改善で副作用がありません。
男性の場合には、前立腺肥大症の排尿改善や頭髪の育毛にも効果があります。

作用機序の詳細はリンク先をご覧になって下さい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

バッチ・フラワー・レメディ

バッチ・フラワー・レメディをご存じですか?
私もつい最近まで知りませんでした。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

水上治先生

代替医療は、その基本を西洋医学に置きながら考え方や治療手段の垣根を取り除く所に柔軟さがあります。その柔軟さがあるために、胡散臭い人間が入り込む隙を作ってしまうのも事実です。それこそが代替医療の影の部分です。
しかし私のおつき合いしている代替医療の医師のほとんどの方は、みなさん真面目で真剣に取り組んでいます。そのお一人に水上治先生がおられます。

Mizukami_1
【水上治先生】
私の尊敬する医師で、代替医療に没頭している方です。代替医療の光の部分で活躍する方です。
水上先生は、EBM for Natural Products推進協議会理事長、日本オルソモレキュラー医学会理事長、生態学的栄養学研究会理事長、日本腫瘍学会理事、国際統合医学会理事、日本ホルミス医学会理事、心身医学臨床研究会理事、粘膜免疫研究会理事、ファイトケミカル研究会理事、プロポリス研究者協会監事、日本統合医療学会評議員、東京抗加齢研究会専門研究員など代替医療のあらゆる分野の責任あるポジションで活躍されている医師です。
最近まで、東京衛生病院健康増進部長として精力的に活躍されていましたが、このほど健康増進クリニックを新たに開設して、2007年1月から東京都千代田区の市ヶ谷駅近くで開業されました。
癌を始め、難病や未病にも造詣が深く、あらゆる病気のご相談を受けておられます。現在の治療に疑問を感じておられる方は、ぜひご相談下さい。

【診療内容】
1.癌外来
2.抗加齢外来
3.分子矯正医学外来
4.アトピー外来
5.リラクゼーション外来
6.慢性病外来
7.一般外来
8.禁煙外来
9.婦人科外来

【連絡先】
電話:03-3237-1777

【住所】
東京都千代田区5番町2番地 横山ビル3階

【診療時間:完全予約制】
月~木曜日 10:00~13:00、14:00~18:00
金曜日    10:00~13:00
休診日    土・日・祝日

Mizukamimap【アクセス】
JR総武線市ヶ谷駅徒歩1分です。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

手術をしないで11年

代替医療の臨床をを長く経験すると、代替医療のみで延命効果が著しい方がおられます。

【写真】のご婦人は乳癌の患者さんです。平成6年に某大学病院でバイオプシー(biopsy 組織生検)を2回行い、2回とも右乳癌の診断でした。manma-ca11294f59一般的には、もちろん乳房切除手術か部分切除手術の適応ですが、このご婦人は手術を拒否なされ代替医療を選択されました。

初めに選んだ治療はヨードを使用したMMK療法です。この治療で右乳房にできたゴツゴツしたしこりは、平らに小さくなりました。ところが大量のヨード摂取のために、甲状腺炎を併発して中止せざるを得ませんでした。その後選んだのが「サメの軟骨・ベターシャーク」でした。当院に来院したのが、平成13年3月からで現在(平成16年12月)に至るまで、定期的にサメの軟骨を購入しに来院されます。左乳房にも「しこり」ができ、左肩が痛く、ご本人は「転移かな?」と気楽にお話なさいます。

患者さんに許可を得て、カメラで撮影して掲載していますが、乳癌になって11年経過した乳房に見えないでしょう?

| | コメント (0) | トラックバック (2)

CoQ10

先日、テレビ番組の「あるある大辞典」の中で、CoQ10(コーキューテンと読む)ことコエンザイムQ10がアンチエイジング(抗加齢治療)の特効薬のサプリメントとして紹介されました。その翌日から、CoQ10を扱う健康食品会社の製品が飛ぶように売れているそうです。

CoQ10は決して新しいサプリメント物質ではなく、強心薬で商品名ノイキノン(㈱エーザイ)として30年近く前から医療の世界では頻繁に使用されていた薬です。
noikinon10.jpg

薬理作用として次のように記載されています。
心疾患時に低下したユビデカレノン(コエンザイム Q10)を補う。リンパ管を経て吸収され、細胞内ミトコンドリアに取り込まれて、虚血心筋に直接作用し、酸素利用効率を改善する。このため心筋は虚血条件かでも、高いATP産出機能を維持し、心筋機能の障害を軽減する。また心機能の低下した老年者の心拍出量増加させ、運動耐容能を増大させる。

適応疾患として、基礎治療施行中の軽度・中等度のうっ血性心不全症状が保険病名として記載されています。

泌尿器科の世界でも古くから、腎機能低下・慢性腎炎・腎不全患者さんの腎臓細胞活性におまじない的(少なくとも私はそういう風に思っていました)に処方している医師がいました。最近の若い医師は処方しないのではないでしょうか。

私などは、患者さんに一度もノイキノン(CoQ10)を処方したことがないくらいの薬です。
ところが昨今の健康食品・アンチエイジング(抗加齢治療)のブームの中でCoQ10が突如として出現して驚くばかりです。
ミトコンドリアは細胞1個に約5千個存在しますから、人間の細胞数60兆×ミトコンドリア数5千=30京(ケイ:1兆の1万倍)ものミトコンドリアが人間一人に存在し、CoQ10がその30京のミトコンドリアのエネルギー産生に活躍するのかと思うと身震いがします。
ミトコンドリア活性が高まると細胞活性も自動的に高まり、新陳代謝が亢進して若返るという理論です。

1昨日、代替医療の医師の幹事会が東京駅のステーションホテルであり、その時に私がこのCoQ10を話題に上げました。すると各先生がノイキノン(CoQ10)を皆さん独自の利用の仕方をしていました。ノイキノンは強心薬として1日3錠(30mg)しか保険上は使用できないのですが、スランプの運動選手に1日10錠(100mg)~20錠(200mg)飲ませて成績がアップして感謝された、などの話があり、CoQ10の価値を再確認しました。

さて、このCoQ10ブームは、いつまで続くのか楽しみです。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

光学異性体

分子には光学異性体・鏡面体と呼ばれる存在がある。

 分子は三次元的立体構造を持っています。分子が複雑になれば、同じ構造式でも立体的に見ると、光学異性体、つまり鏡に映した本体と全く同じ左右反対(鏡面体)の分子が存在します。その光学的特性の違いで二つをD型とL型と分類します。D型とL型は構造式は全く同じですが、鏡で反射させた物のように左右が正反対になります。そしてD型とL型の物理的特性は全く同じですが、化学的特性や生物活性は異なります。

 実例を挙げるのなら、自然界のアミノ酸は全てL型ですし、ブドウ糖は全てD型です。当然私たち生物の必要なタンパク質は、筋肉・細胞膜などの構造タンパク質も含めて全てL型アミノ酸で合成されています。生体がエネルギーとして利用するブドウ糖は全てD型になります。もしもD型アミノ酸とL型ブドウ糖を食事として摂取しても、私たちは利用できません。

 人間が人工的に全て作り上げることのできる、自然界の物に似せた多くの物質は鏡面体であると耳にしたことがあります。安価な合成ビタミン剤など多くのサプリメントは、これら光学異性体を考慮しているのでしょうか。もし合成サプリメントが自然界のサプリメントの鏡面体であるならば、摂取しても全く意味がない、場合によっては害になるのかも知れません。

 以上のような理由から、ビタミンなどのサプリメントは、天然果実・野菜を材料にした製品をお薦めします。ただし合成サプリメントに比べお高いのが玉にキズですが...。

参考書籍 sayuu.jpg

| | コメント (0) | トラックバック (0)

異端児・千島学説

千島学説をご存知ですか?
千島博士が提唱した学説です。「千島学説」を要約すると次のような内容になります。
●赤血球は食べ物を原料に小腸柔毛で造られ全身の細胞の元になる。
●全身を何回か巡回した赤血球が、臓器情報を獲得し個々の臓器の細胞になる。
(例えば、赤血球が何回か肝臓を巡るうちに肝臓細胞の情報を獲得し、最終的には肝臓細胞になる。)
●食事内容が不健康であると、赤血球が不完全で将来的には癌細胞になる。
●精子や卵子も赤血球から造られる。

血液は骨髄で造られると信じている現代医学からは異端視された学説です。実際、上記の内容を簡単に容認できる医師は極少数でしょう。
ノーベル賞で有名な湯川秀樹博士の言葉「真理は常に少数派とともにある」というのが本当であれば、現代医学は根底からひっくり返ります。

【写真】は赤血球が骨髄から出ようとする瞬間だと云われる有名な電子顕微鏡像です。赤血球が骨髄で造られる証拠とされています。
しかしよく見ると赤血球が骨髄に侵入しようとする瞬間にも見えます。
rbc.jpg


千島学説に興味ある方はHPをご覧下さい。

| | コメント (1) | トラックバック (2)

Oリングテスト

Oリングテストをご存知ですか。
代替医療の医師や治療師が行う検査法の一つです。

人差し指と親指で輪を作り(Oリング)、もう一方の人差し指を自分の気になる体の部分(病気の個所)や体に良くない食べ物に当てて、先ほどのOリングを第三者に開くように力を出してもらうと、簡単に開いてしまう場合は悪い個所・不健康な食べ物と診断する方法です。逆に体に良いもの・病気でない部分であればOリングは簡単に開きません。
Oリングテスト oring.jpg


1年前にある泌尿器科で有名な病院で内視鏡手術を受けた膀胱ガンのご婦人が私のクリニックにセカンドオピニオンのために来院しました。
簡単にできる超音波エコー検査を行うと、膀胱の左壁にわずかにガンの影が見えます。
手術を受けた病院に行きなさいと指示した所、今有名な代替医療の医師にかかっていて、その医師がOリングテストで病気は治っていると判断したと言うのです。そのため、私の言葉には聞く耳持たずで、口では「はいはい」と言っていましたが、結局ご婦人はそのまま様子を見てしまいました。

1年後、頻尿が強くなり再度受診、超音波エコー検査で見たところ、膀胱の半分以上が膀胱ガンに置き換わっていました。
ご婦人は、つい最近もその有名代替医療の医師がOリングテストで大分治ってきたと診断したそうです。
ご婦人にもう一度前の手術をした病院に行くように強く勧めました。

私は代替医療も行っていますから、Oリングテストを全面的に否定するわけではありません。
しかし、どんなに素晴らしい検査でも完全無比な検査はこの世には絶対存在しません。
私の自論としてはどんな検査でも30%の確率でウソをつくものだと思っています。一つの病気に対して色々な検査法を行い、総合的に病気の判断材料にするのです。検査とはそういうものです。
そんなことも分からないで、一つの検査に固執するのは、医師を信じる患者さんに対して犯罪であり、その有名医師の存在そのものが悪です。(怒り!)

| | コメント (1) | トラックバック (1)

癌治療の3割理論

現代医学では、ガン治療分野に外科手術・抗ガン剤治療・放射線治療の三大癌治療があります。
それぞれの治療は完全治癒率は30%(3割)程度と考えます。
もちろん病気によっては100%治る治療も存在しますが、でもその場合でも一時的なものです。
全てのガン治療を全経過から観るとせいぜい30%程度です。
今流行の代替療法で利用される機能性食品や健康食品もどんなに頑張っても治癒率30%程度でしょう。

誇大宣伝で、あたかも100%治るか如くの内容の書籍がちまたには氾濫しています。
私も何冊かの書籍に監修者として名前を出しています。
でも、あのような類の書籍には、効き目があった患者さんのことしか記載されていません。
なぜなら、その健康食品を売ろうとするための広告書籍だからです。
その健康食品が全く効かずに苦しんでいった患者さんのことは一言も記載されていないのです。
文面の行間の中から、それを読み取ってください。

仕事柄、多くの癌患者さんからご相談を受けます。
そんな時には、たとえ私が監修した書籍をご覧になって来院した方であっても、話3割と正直にお伝えしています。
この記事をお読みの方は、「30%(3割)の治癒率?」は、意外に少ないようにお思いでしょう。
でもそれが現実です。しかし、想像してみてください。イチローや松井などのプロ野球選手で3割打者は強打者です。
この強打者を監督は適宜起用してチームを勝利に導く訳です。

ichiro.jpg

しかし、外科手術・抗ガン剤治療・放射線治療は何度も起用できませんから、そこで何度でも起用できる機能性食品や健康食品の出番がくるわけです。

現代医療でさじを投げられた患者さんほど惨めなことはありません。
そんな時に機能性食品を試しては如何でしょう。あれもこれもと手を出さないで、一番気に入った物を一つ選んで、3ヶ月だけ続けて下さい。
効果があればラッキーです。そのまま続けて下さい。効果がなければ、それには見切りをつけて次を選びましょう。
3ヶ月もヒットのないバッターは2軍に落としましょう。
そして新しい可能性のある選手を選んで下さい。
いつまでも効かない高価な健康食品を続けるのだけは止めましょう。
健康食品会社の格好の餌食になるだけです。
数多の健康食品を前にして、ご自分の目で見て、熟慮して、実感して、最後にご自分の勘で選んで下さい。
医師の意見は参考程度にして、貴方の眼力による勘がきっとその時点で最良の選択だと私は思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

漢方の誤解

漢方薬は副作用が出ないと誤解なさっている患者さんが数多くいます。

漢方薬は、患者さんの体の状態(証・しょう)を十分に把握して、治療薬を選択しなければなりません。証の判断には幾つかの要素があります。「虚・実・血・気・水」の5要素です。それに五臓六腑が加わり証の診断をさらに複雑にします。

例えば風邪の場合、西洋医学では風邪の対症療法であればどんな時期の人にも同じ症状であれば同じ薬が処方されます。
ところが漢方では症状が同じでも風邪の時期や体調に応じて判断しますから、同じ風邪でも処方する薬が異なります。
例えば肥満で熱っぽい赤ら顔の風邪の患者さんであれば小柴胡湯(しょうさいことう)を処方しますし、憔悴しきった風邪の患者さんには補中益気湯(ほちゅうえきとう)を処方します。

患者さんの「証」判断を間違えて、病名だけで薬を処方すると、漢方薬でも肝機能障害や間質性肺炎などの重篤な副作用が出ることがありますから医師の責任は重大です。

【参考】//www.tsumura.co.jp/kampo/

【写真】多くの毒草・薬草を食べ、作用・副作用をご自分で実験し苦しんだ中国の漢方と農業の始祖「神農」は半獣半人の神
sinno.jpg

また、漢方薬は長期間服用しないと効かないとか、体質改善のためには服用するということを耳にします。これも誤解です。
漢方の有名な著書に「傷寒論(しょうかんろん)」という古典的名著があります。日本の漢方はこの名著を根拠にしているところが多くあります。もちろん漢方の流派によって別の文献を根拠にしている場合もあります。
この「傷寒論」は読んで字の如く、「傷=外傷」と「寒=インフルエンザ・風邪」のための治療法を論じています。古代中国では、慢性疾患でなくなる方はごく少数で、ほとんどの方がケガやインフルエンザでバタバタ人は死んでいました。そのため確固たる根拠で治療に当らなければならず、患者さんの診かたや薬草の煎じ方などを記したのが「傷寒論」なのです。
ですから「傷寒論」は救急の治療法を論じた著書であって、「長期間服用すれば・・・」とか「体質改善のためには・・・」などと悠長なことを言っているような文献ではありません。
ところが西洋薬の効き目や治療法が素晴らしく、現代では漢方薬の出番がなくなってしまいました。そこで西洋薬ではなかなか治せない慢性疾患や原因不明疾患だけが残され、そこに漢方薬の登場となったのです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

NK細胞の利用

リンパ球は今現在、4種類の存在が判明しています。T細胞・B細胞・NK細胞・NKT細胞の四つです。それぞれ身体を護る免疫システムを担っています。

●T細胞:キラーT細胞とヘルパーT細胞に分けられ、これらの共同作業で細菌・癌を駆逐します。攻撃目標が初めての場合、マクロファージ(樹状細胞)からの詳細な情報を吟味し準備するので、攻撃成立まで1~2週間かかります。

●B細胞:免疫抗体を産生して寄生虫・ウィルスを駆逐します。アトピー性皮膚炎・蕁麻疹・喘息などのアレルギー反応はこの細胞が過敏になった結果です。攻撃目標が初めての場合、やはりマクロファージからの情報が必要になります。

●NK細胞:単独で攻撃目標を認識し癌細胞やウィルス感染した細胞を破壊します。マクロファージからの情報がなくても独自に動けるので、時間的ロスがなく俊敏に攻撃できます。

●NKT細胞:T細胞とNK細胞の中間的な能力を持つことからこの名前があります。

NK細胞 nk.jpg


新しい癌免疫治療では、患者さんから採血した血液を培養、患者さんの癌細胞免疫に関与するT細胞・NK細胞を2週間かけて増やし(NK細胞で10億個)、再び患者さんに戻して癌細胞を攻撃する方法(活性化自己リンパ球療法)が現在注目を浴びています。残念なことは、治療費相場が一回20万円の1コース:6回で何と120万円!と高額なところです。

患者さんから採血した血液中の免疫細胞を薬剤で人為的に無理やり増殖させた場合、その増えた免疫細胞に増やす前の能力と同じ能力があるのか?という疑問が私には残ります。足手まといの兵士1千人よりも優秀な工作員一人の方が効果的であると考えるのは私の考えすぎでしょうか?

| | コメント (0) | トラックバック (1)

代替医療とは

古くはドイツ医学、近年はアメリカ医学を代表とする欧米医学=西洋医学が日本の現代医学の礎(いしずえ)です。国も西洋医学を基本として国民の保健衛生を築いています。
この西洋医学を基本としない伝統医学・伝承治療を代替医療と呼びます。大雑把に次のような医学・治療が含まれます。

●漢方(中国伝統医学)
●東洋医学(日本伝統医学)
●中医(中国現代医学)
●整体術
●気功(中国)
●鍼灸(中国)
●指圧
●カイロプラクティック(ヨーロッパ・アメリカ)
●ヨガ(インド)
●アーユベーダー(インド)
●エネルギー治療(赤外線・紫外線・太陽光・温熱・マイクロ波・微弱放射線)
●温泉
●自然食品を中心とする機能性食品・サプリメント
●その他

現代医療で見放された癌患者さんが代替医療にその救いを求めるのは自然な流れでしょう。その代替医療の世界に、利益が生じる訳ですから中には悪意に満ちた医師や業者が出てきても決して不思議ではありません。蜜に群がるアリのようです。
代替医療をお受けになる方は、この点を心の隅に置いて下さい。非常識な治療・高額な対価に対しては、常に「?」を持ち、いつまでも続けないように注意しましょう。

【注意】私は代替医療を否定している訳ではありません。現に私も代替医療の世界にドップリと浸かっています。でも法外な治療費を平気で請求する輩が存在しますから、このようなメッセージを発信しています。

続く

| | コメント (0) | トラックバック (4)