カテゴリー「ニュース・学会報告・文献報告」の記事

ザルティア発売一周年記念講演会

Zalutia20155月23日(土)京都の国立京都国際会館において、日本新薬のザルティア発売一周年記念講演会が開催され、私も招待されて京都に行ってきました。
午後4時半から始まり、終わったのが午後8時前です。それから懇親会が催されました。日本全国から泌尿器科医が一堂に集まった?という感じでした。


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「慢性前立腺炎患者の会」 設立

患者さんのお一人から次の依頼がありましたので、ここでご紹介します。

「突然ですが,この場をお借りして,「慢性前立腺炎患者の会」の設立を広報させていただきたいと思います。
私はこれまで「慢性前立腺炎と僕の日常ブログ」というブログを運営しておりました。しかし個人の単なるブログではなく、次なる試みとして患者会を設立したいと考えました。病歴も症状も治療法も実に様々な患者様が多い中、同じ病気に苦しむ患者様個々のマンパワーを結集し、この病気に打ち勝つ光を産み出したいと願っております。

 患者会の設立に御賛同いただける方、患者会に参加したい方は、お手数ですがリンク先の記事をぜひお読み下さい。病歴やお悩みの症状,今までの行ってきた治療法などは一切問いません。全国ありとあらゆる患者さんが集まってくださればと思います。

 従前の私のブログを母体とした稚拙な患者会ではありますが,ぜひとも御参加をよろしくお願い致します。」

リンク先:

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磁気刺激装置とファラデーの法則

Faladylaw前回解説した磁気刺激装置の作用効果で私が勘違いをしていたので、ここで詳細に原理・効果を解説しましょう。

磁力線が生体(骨盤底筋・神経)に直接作用して生物活性を促すものだと思っていましたが、実はそうではありませんでした。
Hatsudenki学生時代に勉強した物理学の知識でファラデーの法則というものがあります。伝導体の近くで、磁場に方向性や強弱に変化を与えると、渦電流(うず電流)が発生するという原理・原則です。この原理を利用して発電機が電気を作っています。水力発電も火力発電も原子力発電もガスタービン発電も、すべてこの原理の発電機を利用しなければ電気を作れないのです。

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磁気刺激装置

Tmu1100nihonkoden今度、日本光電から磁気刺激装置なるものが発売されます。
ご婦人の過活動膀胱の治療装置ですが、間質性膀胱炎や慢性前立腺炎の患者さんにも有効かも知れません。
1100mecha日本光電の説明動画から静止画を起こして作成しました。
椅子に仕掛けた高周波のコイルから磁力線が発生し、骨盤底筋や神経を刺激します。

Tmu1100mecha磁気刺激は、骨盤底筋を鍛え、また陰部神経を介して、脊髄中枢を介して膀胱に効果をあげるようです。「・・・あげるようです」と述べたのは、磁力線が神経や筋肉を本当にリラックスさせることが出来るのか?疑問に感じたからです。もしも本当にそうであれば、膀胱や前立腺の平滑筋こそリラックスされてもおかしくないでしょう。

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「ザルティア」 4月17日薬価収載、同日発売!

排尿障害の治療薬となったシアリスの別名「ザルティア」が、4月17日薬価収載、同日発売になります。
当院でも、やっと保険で処方出来るようになります。もちろん前立腺肥大症という病名の患者さんにしか処方できませんが・・・。
2.5mg118円、5mg230円です。当面は2週間処方の制約がありますが、5mg錠を週3回、例えば月水金とか火木土などのように服用すれば1ヵ月は持つでしょう。薬価が付いたおかげで自費で購入している患者さんも以前より安価に購入できます。

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男女の両者にある原因不明の膀胱頚部硬化症

男女の原発性膀胱頚部硬化症
Primary Bladder Neck Obstruction in Men and Women

ヴィクターW.ニッティ、MD
ニューヨーク大学医学部泌尿器科、ニューヨーク

Pbno【要旨】
原発性膀胱頚部硬化症(PBNO)は、膀胱頚部が排尿の間に適切にあるいは完全に開かない状態である。
原発性膀胱頚部硬化症PBNOの真実の罹患率を確認するのは難しいが、排尿機能障害を持った男女それぞれの研究調査は、この条件の著名な罹患率を実証する。
原発性膀胱頚部硬化症PBNOによって引き起こされた畜尿症状(頻度、尿意切迫、切迫性尿失禁、夜間頻尿)および排尿症状(尿勢減弱、排尿開始遅延、残尿感)を含んでいる。
神経筋による機能障害や繊維症を含むPBNOの病因に関して多数の理論がある。
膀胱頚部硬化症PBNOの診断は、排尿時のビデオ・ウロダイナミクス、同時の圧力流量測定を備えたウロダイナミクス検査、膀胱頚部の画像で正確に作ることができる。
治療は、症状の重症度やウロダイナミクス検査所見や治療による効果に応じて、薬物療法による経過観察から外科的治療に至るまで多岐にわたる。
この報告は、罹患率、膀胱頚部硬化症PBNOの病因、診断および治療に関して現在の最先端技術を調査する。
RevUrol2005;7(suppl 8):S12-S17] 2005 MedReviews

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膀胱頚部硬化症についてインタビュー

ある有名医療機器メーカーの研究開発部門から、膀胱頚部硬化症についてインタビューしたいと申し出があり、3月6日(木)午後3時30分に担当者二人にお会いし、午後5時50分まで熱弁をふるいました。

欧米では「膀胱頚部硬化症Bladder Neck Sclerosis」なる名称はほとんど使用されず、主にMedian Bar(柵形成)、 Bladder Neck Obstruction(膀胱頚部閉塞症)、 Bladder Neck Contraction(膀胱頚部委縮症)、Bladder Outlet Obstruction(膀胱出口閉塞症)などの名称で論じられています。しかし、これらの意味するところは、ほぼ同じ意味です。

アメリカでは年間74万人の膀胱頚部硬化症と診断される患者さんが存在し、その80%はα‐ブロッカーで治療されています。薬剤治療で効果が得られない患者さんが内視鏡手術になるそうです。(そのメーカーの収集した情報の受け売りですが・・・)

Bnsballon_2以前に、膀胱頚部硬化症に対するバルーンカテーテル治療について私独自で臨床検討したことがあり、その記事に興味を持たれ尋ねて来たのです。

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シアリスが排尿障害改善剤として承認されました!その名は「ザルティア」

Zaltiaかねてから話題にしていたシアリスが今日、厚生労働省から「前立腺肥大症」の排尿障害の治療薬として承認されました。その名前は「ザルティア」です。
5mg錠と2.5mg錠の2種類になります。保険薬になるので、現在のシアリスよりは価格が下がるでしょう。もしかすると、α-ブロッカーのハルナールの薬価と同程度かも知れません。

発売は未定ですが、夏前には市場に出るでしょう。

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大豆イソフラボンと一酸化窒素NOとの関係

排尿障害の治療薬としてのシアリスの登場で、一酸化窒素NOに対する考え方を改めた思いです。
大豆イソフラボンのアグリマックスの会社から、下記の文献を提供していただきました。
これを読むと、アグリコン型イソフラボンの平滑筋に関する作用機序にも一酸化窒素NOが関与している事が分かります。
Noisoflavone2summary
1. The aim of the present study was to assess the effects of isoflavone aglycones (IFA), containg 32.9%IFA,on the production of nitric oxide (NO) and systoric blood pressure (SBP) in stroke-prone spontaneously hypertensive rats (SHRSP).

2. twelve male SHRSP rats, aged 5 weeks, were used. Rats were devided into two groups: (ⅰ) the IFA group (n=6) ; and (ⅱ) the control group (n=6). Administration of IFA (20mg/kg equivalent of isoflavones) resulted in a significant decrease in SBP in the IFA-treated group compared with the control group.

3. Nitric oxide levels in the urine and serum were also significantly higher in the IFA-treated group than in the control group. Significantly higher levels of endothelial NO synthase with control group.

4. Isoflavone aglycones could decrease SBP significantly by increasing the formation of NO.

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慢性前立腺炎/慢性骨盤疼痛症候群 #2 m3.comから

慢性前立腺炎「尿流を見よ」 【時流◆前立腺】
「実は尿道の異常がある」

2013年5月1日 時流

患者増加が注目される「前立腺疾患」。
慢性前立腺炎の背景疾患に一石を投じる指摘がある。

 「慢性前立腺炎/骨盤内疼痛症候群(CP/CPPS)」が難しいのは、原因が不明な点。「不明確な慢性前立腺炎」という見方に対し、日本泌尿器科学会第101回総会のパネルディスカッションで、福岡県の原三信病院の武井実根雄氏が一石を投じた。実は女性に多いと一般的に言われる間質性膀胱炎があるという指摘で、「排尿記録、尿流動態検査をできる限り実施すべきだ」と強調した。

 武井氏は、「慢性前立腺炎と炎症が付いていることに惑わされるな」と注意喚起。患者に尿流動態検査を実施した結果として、尿道の狭窄がある人が多いと指摘。背景に間質性膀胱炎があり、その結果、下部尿路症状が出ている患者が無視できないほど存在すると説明した。

20代、30代が意外と多い

 実際に、患者を検査したデータを提示。患者に排尿記録を付けてもらうのが有効と解説。患者に尿量を記録してもらったところ、1回当たりの尿量が少ない点に気が付く場合がある。武井氏は「患者自身も書いてみて初めて気が付く。数字に表すのは重要」と述べた。注意すべき患者は、経過が長い人、蓄尿症状がある人、症状が一時的に悪化する人、治療後も排尿量が少ない人。1回尿量が200mL未満、尿流動態検査で、最大膀胱容量が250mL未満といった目安で、間質性膀胱炎を拾い上げられるという。「間質性膀胱炎は女性に多いとされるが、男性でも見られるので注意してほしい」と強調した。

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